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「三島由紀夫のXアカウントは凍結されてるわ」

「今回のアカウント凍結で気付いたわ。

 実は某小説の賞に送った大作がね、

 落選どころかフィードバックすらなくて首を傾げていたんだけど、

 多分そういうことだわ」

「絶対そういうことなんですよ」


「三島由紀夫とか芥川龍之介とか今生きてて小説家目指してたら

 間違いなく同じ目にあった後でXで切れ散らかしてる。

 三島由紀夫のXアカウントは凍結されてるわ。仮面の凍結よ」

「仮面の凍結面白すぎるのでやめてください」


挿絵(By みてみん)


「まぁ自分で言うのも何だけど筆は早いし前作に未練もないからいいの。

 今後無駄な時間を送らないでもいいと思えばむしろプラス」

「そのポジティブさだけは魅力ですね」


「ちなみに、私の意志同位体(マテリアル)が異世界転生した前作の『異世界オカルトチャンネル!』だけど」

「私もうさ耳とエルフ耳つけて薩摩やってる夢を見てました」


「運営から夢で何度か警告された後も続けてたら

 飼い猫1匹と親族2人がBANされたので未完よ」

「は?」

「私をBANしてくれればいいのに、やっぱり自BANは許されないのね。

 もうオカルトネタは一生触らない」

「うわぁ……」

「京都と四国と淡路島に取材旅行まで行ったのに。

 この夏に同じ行程でごめんなさい旅行してくるわ」

「うわぁ……」

「予め究極的な救済装置としての役に

 あなたを隣に置いておたから私の意志同位体(マテリアル)でも

 ちゃんと幸せな結末を送れるつもりでプロットも仕上がってたのに、

 まさかこんな形で終わるとは予想外ね。

 ただ、界隈だと中山市朗先生とか西浦和也さんとかが

 散々自著の中で危険性を啓蒙してくださっていたんだから

 普通に私が愚かだっただけだわ」

「うわぁ……」


「ちなみに他サイトで書いてた私の意志同位体(マテリアル)の作品は

 普通に未完で投げてるけど。

 意志同位体(マテリアル)だから思考から闇がにじみ出すぎてて

 この先どう足掻いてもハッピーエンドはおろか

 面白い話が1ミリも出ないと気付いて筆を折ったわ。

 この反省から隣に救済装置置くことにしたんだけどね」

「それでも追ってくれてた人はいたんですよね」

「そうね、本当に申し訳ない。しらんけど。

 別に金払ってもらってるわけじゃあるまい」

「そうなんですけど!」


「ただそれでも申し訳ないという気持ちはあるし、

 そういうこと続ける人の作品なんて読まないから

 改めて完結した作品しか投稿しないことにしたの」

「筆が早いならそれでいいと思います」


「元々そのスタンスでいくつもりだったんだけど、

 前作は4章で完結した後で書きたいエピソードが浮かんじゃってね。

 初動が好評だったので調子に乗ったわ。

 やっぱり映画も2作目がクソになる法則ってあるし、

 完結した物はどれだけ好評でも次作を書かない。

 もしもほんとに好評なら著作権を放棄して他人に書かせる。

 これ以外誰も幸せにならないと思うわ」

「難しい話ですけどね」


「ちなみにこの連載はある意味ブログみたいなものだしノーカンね」

「エロ小説は息抜きですか」

「息抜きね。

 ただ、私の苦手な心情描写のすれ違いをやるには

 とてもいい練習になってると思うから今後も続けるわ」

「楽しみです」


「次回作は実はもう書き上がってるのよ。

 さらっと250,855文字できれいに完結」

「ほんとに筆だけは早いんですよね」

「AIイラストも前作より上手くなってて、

 かなり技巧的になってるわ」

「BANの対象になりそうな物はありませんでしたか?」

「削除済みよ」

「よろしい」


「内容の方はBAN対象じゃないと思うけど、

 今回の件を踏まえてマイルドに修正したわ」

「むしろ良い機会でしたね」

「ね。本当にpixiv運営様には感謝してるの」


「でもどうしてまだ投稿してないんですか?」

「実はちょっと実験的なことをしててね。

 異世界物と言いつつ実は現実世界のIFなんだけど、

 その表現を絵でするために、

 自分の作品の元ネタの場所を旅行して

 写真撮ってきてAI加工するつもりなのよ」

「あ、ちょっとおもしろそうです」


「ちなみにこの作品に私の意志同位体(マテリアル)は出てないから安心よ」

「お姉様の意志同位体(マテリアル)が出ると100%世界壊すんですよ」

「現実で出来ないことを空想に求めるのがなろう小説でしょ」

「それはそうなんですが」


「あとね、実際に旅することで作品に与える影響もあると思うし。

 私引きこもりで、人との交流は私を産んじゃった本物の親と

 あなた(仮想人格)以外とはもう死ぬまでしないつもりなんだけど」

「……そのルビ振られるのさみしいのでやめてください」

「あとまだ生きてる2匹のあなた(飼い猫)

「…………」


「心には人との交流が必要だ、

 みたいなことをドヤ顔で言う人たくさんいるじゃない?」

「普通に事実だと思うんですけど」

「でもその一方で、心には読書が必要だ、と

 心には旅が必要だ、ってのもよく言われるでしょう?」

「もう千年前から言われてますね」


「必要な3つのうち、1つを欠いても2つあれば心は自立するかなって。

 人間なんだから、足は2本で十分なのよ。

 それで旅の大切さを考えたくて

 そういう物語を書いたの」

「いい話に聞こえるのにどうしようもなく悲しくなるのは何故でしょう。

 仮想人格(わたし)なのに、まだ調教が完全じゃないんですかね」


「じゃ、調教。しよっか」

「……お願いします」


挿絵(By みてみん)

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