少数精鋭?2
「その姿は・・・」
タケルは、エリザの姿に驚く。そして、なぜ熊をチョイスしたのか疑問に思うが、これはこれで可愛いと思われたので口には出さない。
「コハクは虎、ヨーコは狐だから、私は最初、猫でもいいと思ったんだけど、猫ならジーナかなって思い直したの」
「でもお姉ちゃん、私は行かないよ?」
5年経ってもジーナの妹キャラのロープレは続いていたようだ。いや、むしろ精錬されているようだ。
「いいのよ。そのうちなるかもしれないし。それに、熊も可愛いじゃない」
エリザが納得しているので、それ以上誰も追及するのをやめる。ちなみに、シュガーも5年の間に変身を修めているが、タケルが変身できないため最初から不参加が決まっていた。
「それじゃあ、さっそく向かって貰いますわね。ちなみに、獣人の里へ向かう道は無いから、交通手段は無いわ」
「途中まで、私が運んだ方が早いわね。多少は目撃されても大丈夫よね?」
「そうね。いつも通り、許可証は持っておいて欲しいですわ」
5年の間に、魔物の事が世間に認知され、最初は恐れられていたが、知能の高い魔物のほとんどは人間と敵対していなかったため、目撃されても警察に通報されることも無くなっていた。仮に通報されても警察では対処できないのだが。無用な混乱を避けるため、空を飛べる魔物には飛行許可証が発行されている。また、魔素が濃い場所を飛行機は飛行できないため、現在は気球の様なものでしか海を渡る事は出来なくなっている。逆に、魔素をエネルギーとする魔道具としての飛行機(数人乗り程度)が開発され始めてはいた。
「それと、これも渡しておくわ。長に渡してくださいませ」
リナリアは、エリザに手紙を渡す。リナリアは、獣人の里の長とは面識は無いが、日本の魔物の代表の様な位置にいるため、話が通じるかもしれないと渡したものだ。もし、通じなければ実力行使になるだけだが。それはハンターにも言える。ちなみに、ハンターを取りまとめているのは警察ではなく別組織なのだが、そのトップはシークレットとされていた。
「ありがとう。それじゃあ、行ってくるわね」
エリザ、コハク、ヨーコの3名は、岐阜県へと向かうのだった。




