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世界の異変  作者: 斉藤一


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次は千葉

リナリアと今後の予定について話していると、扉をノックする音がした。


「入っていいですか? お兄さんに、見てもらいたいので」


「どうぞ。鍵はかかっていませんわ」


ドアをそっと開けて入ってきたのはシュガーだった。その姿は、普通の小学生の様だった。全身を覆っていた甲殻が、今は普通のワンピースになっている。


「どうですか? 甲殻と触角だけは隠せるようになりました!」


「すごいね、あれからそんなに時間が経っていないのに」


「はい! 私には、変身に適性があった様です」


シュガーは、元々兵士をイメージで産み出す事に優れていたため、現物を見せてさえ貰えれば、服くらいすぐに変身で変化させることが出来た。ただ、体の大きさはまだ変える事は出来ていない。しかし、街に行くには十分及第点であった。


「姫は?」


「姫さんは、まだかかりそうです。肌の色は何とか変えられるみたいですが、角や服はまだですね」


姫の服はコハク同様に普通の服である。器の無い魔物は、もともと変身しづらい上、変身が得意な魔物で無い限りはそもそも変身しようという感覚が無い。Sランクになるほどの魔物であれば、感覚的に変身の仕方も分かるが、Aランクでは学んでから実戦までは時間がかかるだろう。


「それなら、帽子やマスクで誤魔化せるかしら? まあ、姫が私達の調査についてくる必要は無いのだから、変身できるようになって、あの女子高生3人と会える様になればいいのだけれど」


姫の人間と違う特徴は、頭の角と緑色の肌、少し尖った耳と人間よりも大きく鋭い犬歯だろう。犬歯や角はマスクや帽子で隠し、耳は髪で隠せば、肌の色さえ肌色なら普通にしている分にはバレる事は無い。


シュガーの登場によって話が途中になっていたため、リナリアは再び説明に戻る。


「ユグドラシルの根は順調に広がっていて、東京圏内はすでに範囲内に収まり、今は隣の県にまで広がっていますわ。そして、地図で言えばここ。千葉県に大きな魔力反応がありますわ。もしかすると、同時に何か所も見つかる可能性もありますわね」


リナリアが言う大きな魔力反応とは、Aランク以上の魔力反応の事を言う。


「そこって、遊園地がある場所じゃ? まさか、そこを根城に? だとしたら、大事になっているかもしれないよ」


タケルは、リナリアの指した場所は、日本最大の遊園地がある場所だと分かった。


「警察のネットワークでは、大きな問題が起きているという報告は入っていないようですわ。自衛隊が出動したという記録もありませんし」


自衛隊や警察は、初日の混乱時に出動している。むやみに魔物に攻撃した警官は殺されたりもしたが、それ以外は魔物側が自然と人が少ない場所へと退避していったため、大きな虐殺などは無い。ただ、知能が低い魔界の動物はその場で暴れたため、自衛隊によって殺処分されている。それでも、本能的に逃げて山に逃げ込んだ動物も多いが、動物もわざわざ人を襲ったりしていないため、今は落ち着いている。


リナリアという魔物側の協力もあり、警察や自衛隊の上のほうではある程度情報が入り、魔物に手を出さないことが不文律となっていた。近いうちに明記される事になるだろうが、そこまで素早い対応は取れていない。


「それじゃあ、現地に行って調べるしか無いわね」


心なしか、いつもより笑顔&乗り気でエリザは言った。

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