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世界の異変  作者: 斉藤一


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一緒に

オーガキングの討伐に成功したエリザ達。コハクの方も、オークジェネラル1体の他は普通のオーガだけだったのだが、それでも複数のオーガを簡単に倒せるあたり、コハクは素の実力でもBランクに近いらしい。獣人の実力は、元となる動物の能力の他、個人によっても結構差がある。まあ、それは人間でも一般人と世界チャンピオンとでは実力にかなりの差があるのだから当然と言えば当然である。

しかし、魔物については大体は保有魔力量で強さが決まるので、一般的には階級からそう外れることは無い。なので、獣人という動物と魔物の中間という種族の特性である。ただ、魔物と違って障壁は自動的に張られず、自分で張る必要があるのだが。


「ジーナ、そっちは途中から戦闘を中断していたようだけど、どうしたの?」


「あっ、お姉ちゃん。どうもオーガクイーンには戦う意思がないどころか、そこの人間を守ろうとしていたみたい」


「オーガクイーンって呼ぶな! うちには、姫っていう名前をつけてもらった。だから、そう呼んで欲しい」


「ね、ちょっと変わってるでしょ?」


ジーナは、どうしたものかとエリザに対応を任せる。


「そうねぇ……あなたはどうしたいの?」


エリザも、さすがに問答無用で殺すわけにも行かず、どうしたものかと本人の意思を確認する。エリザにとっては、オーガクイーンの存在はイレギュラーであり、リナリアにとっては高ランクの魔石は欲しいのだろうけど、戦う意思の無いものを殺す気にもならなかった。


「うちは、あの子らと一緒に居たい」


「人間と? さすがにそれは無理でしょう? 見た目もそうだけど、それこそ住む世界が違うもの」


姫は、小柄なうえに本来銀色の髪を金髪に染めている。また、角も小さいため、髪で隠そうと思えば隠せるので、外見だけ見れば人間と変わらないように見える。ただ、肌の色が緑色の為、魔物だとバレれば問題しか起こらない。


「……それなら、うちの家に連れていくよ。どうせ、家にはほとんど両親は帰ってこないし」


女子高生のうちの一人がそういう。


「けど、その生活をずっと続けていけるの? それこそ、何十年と隠し通すの?」


「それは……」


今の状況だけを考えて発言した女子高生は、エリザに指摘され、ずっと隠し通せるものでは無いと気付かされる。けれど、何とかして一緒に居たいと考える女子高生3人に、エリザは小さくため息をついたあと提案する。


「それなら、大学へ来てみる? リナリアに確認してみないと分からないけれど、少なくとも種族で拒否されるという事は無いと思うわよ」


「そうだな、あたしもその大学に通っているけど、リナリア様なら受け入れてくれると思うし、何かいい考えがあるかもしれない」


いつの間にか、近くに来て話を聞いていたらしいコハクも賛成の様だった。


「それなら、うちもそこへ連れて行って欲しい。うちに出来ることなら、何でもするから!」


「うちらからもお願いします! 姫を助けてやってください!」


女子高生も、姫が生きていられるようにお願いする。一緒に居られないなら、せめて安心して暮らせるようになってほしいと。エリザは、「あんたたちも、そのうち一緒に大学に通えるようになるんじゃない?」と思ったが、確定じゃ無いため口に出さずに心の中で留める。とりあえず、オーガクイーンの扱いについては、リナリアに意見を聞くしかない。そのうえで、討伐する事になるかもしれないが、危険性が無い限りは姫の味方をしようとエリザは思う。


「それなら、あたしが連絡するから、一緒に大学に戻ろうぜ」


コハクは、魔素に邪魔されるに連絡することができる魔道具である、魔力通信機をリナリアから預かっていた。この通信機は、まだ遠距離には使えないため、直接リナリアと連絡を取る事はできないが、秘書エルフに連絡を取ることが出来る。コハクは、秘書エルフに事情を説明し、リムジンに乗せて欲しいという事を伝えた。

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