4-6話 輝く勇気のかけら
鋼とカットリが、戦いを始めたころ
「ちぃ…人数が多すぎる」
軍の基地から、現れる大量の敵その点の1つに、やたら輝く星が見えた。鋼が言っておった。
「あれがVか、ゆくぞ!」
我は叫ぶと同時にドリルマガンの腕を変形させ、突進した。轟音が地面に反響し、砂埃と金属の臭いが鼻をつく。スターアロウは軽やかに跳ね、視線を合わせずに笑ったように言う。
「その武器!あの変人もそうだったけどさぁ今どき流行らないよ!」
「流行り廃りなと関係なし、我のドリルで粉砕するだけじゃ!ドリルアタック!」
腕のドリルを振り回す。我の突進に合わせ、Vは空中で軽やかに旋回し、弾幕のように光の矢を放ってきやがる。危うく、右腕がかすめられるところだった。
「くっ、見切きられている…なら、ちょっと遠くからでも仕掛けるか」
「逃げるつもりか?ならばドリルミサイル!」
ドリルミサイル連射の弾丸をVに向けて撒き散らす。しかし、奴はまるで踊るように弾を避ける。空中での機動力は異常だ。
「逃げてばかりでは、我には勝てんぞ!」
我がそう叫ぶと、Vは軽やかに光の翼を展開した。矢が一斉に飛んでくる。だが、今の我は突き進むのみ。鋼が裏で戦っている。カットリと戦っている
「鋼の為にもここで、負けるわけにはいかんのだ!」
両者、互いに距離を取りつつチャージの構えを作る。Vの翼が光を反射し、こちらのドリルの影が地面に落ちる。息を吐き、声を張る。
「初めて使うが、よしゆけた!大宇宙力溜!」
腕のドリルが巨大化し、回転と共に突進。Vの矢の雨を薙ぎ払う。光と衝撃の嵐の中、Vは一瞬軸を崩した。
「ちっ!脳筋のじいさんが!」
ドリルミサイルを全方位に発射。空中でVの機体が矢を放ちながらも、少しだけ動きが止まる。その瞬間に我はドリルを最大出力で叩き込む。火花が散り、装甲の一部が砕けた。
「ふん、どうだ! これでもまだ軽やかに逃げるか?」
Vは背中の翼を更に展開し、光の矢を高速で連射してくる。だが、我は臆せず突撃する。ここで止まれば、鋼が孤立する。奴の信頼を裏切るわけにはいかん。
「ウォォォォォォォォ!! メガァドリルゥインパクトォォォ!!」
全身のドリルを旋回させながら突進。Vの矢を吹き飛ばし、空中で衝突。火花と爆風、金属の軋む音が混じり合う。だが、Vはまだ立ち上がる。軽量型の機体、恐ろしい回避力だ。
「やるじゃんじいさん!」
すかさずもう一発、ドリルミサイルを放ち、Vの翼の隙間を狙う。空中で矢を避けつつ、Vが叫ぶ。
「今度は本気出すよ! 覚悟しろよ、リヒター!」
「ふん、本気など我も同じこと、受けて立つぞ!」
さらに加速、ドリルを旋回させ、Vの体勢を乱す。奴は光の矢を連射しつつも、動きに微かな遅れが出た。これが勝負の分かれ目だ。
「ウォォォォォォォォ! 我の全力、大宇宙メガァドリルゥインパクトォォォ!!」
ドリル先端がVに突き刺さる。火花と共に装甲が割れ、Vは一瞬空中で止まる。その瞬間、基地前の空地に轟音が響き渡る。
「まだ逃がさぬぞ、V! くらえぇぇぇ!!」
Vは翼で軌道を修正するが、我の旋回するドリルが前に立ちはだかる。瞬間、背後からAO越しに鋼の声が聞こえ、安心と共に力が湧く。
「ここは我が締める!!」
両者、全力のぶつかり合いの中、基地前の空地が火花と轟音に包まれる。
「これで終わりじゃ! 我のドリルは、宇宙をも貫くのじゃあぁぁぁ!!」
スターアロウは貫かれ。恐らく中に乗っていた。Vもただではすまないだろう。
そして軍の基地からは未だ敵が、こちらに向かって飛んでくる。
「コンテナには近づけさせん、さあ来るなら来い、我らが相手じゃ!」
そしてレジスタンスと軍の戦いが、本格的に始まった




