3-10話 再開
前回までのあらすじ
閃光弾を受けた。
「ガーッ目がぁ目がぁぁぁぁ」
ぱっと光って咲いた閃光弾が、網膜を直撃し少しの間目が痛くなっていた
「ふぅ落ち着いたにござる」
カットリはさすがに忍者ということで、すぐに回復していたが
「お兄ちゃん意味深なこと言われたら目をつむるんだよ」
ミカンを一人にしたら怖いのでブライのツーシータ部分に乗せていた。
「すごい戦闘センス。少し分けてほしいくらいだ」
そんなこんなで色々あったが一つ疑問が浮かんだ。
「ところで、どうやって博士の場所がわかったんだ?」
そもそも、凄い勢いでこちらに向かってきたから何事かと思ったが
「博士と戦ったときに、発信機を付けてみたのでござる」
発信機ねぇ……ということは
「あいつ気づかなかったのかよ」
「確かに割とポンコツでござるな…とそうではなくて」
カットリは、そそくさとポッケからアンテナのついた何かを取り出した
「これをみるにござる」
アンテナの付いた画面には、赤い点が記されていた。
「いまだに気づいていないポンコツだとしたら、ここにいるってことか」
しかし
「気づいていたらまずいにござる」
海の底とかの変なところに置かれたら、こちら側がなすすべがない
「だとしても行くしかないよな」
今のところこれぐらいしか手がかりがない。行ったとしても気づかれたという情報は手に入るわけだし
「一つ気になることがあるにござる」
とカットリが指をさしてきた
「鋼殿が戦う理由は何にござるか」
俺の戦う理由か……
「あの博士ネメシスを操ってやがった」
さっきあった時、明らかにネメシスをこちらに向かわせていた。
「もしもネメシスを使って、ろくでもない事をしようとしているなら、後始末は俺しかやれない」
元々自分が、勇者を倒せずに招いた種が今だに自分の罪としてのしかかっていた。
「確かに鋼殿は決勝戦で勇者を倒せなかったのは、確かにそうでござるしかし、2回目に彼奴を倒せたのもまた鋼殿でござる」
ミカンが俺の顔を心配していた
「お兄ちゃんに何があったのか知らないけど、何でもかんでも抱え込んじゃダメだよ」
抱え込んじゃダメか……
「もしも許されるのなら、もう一度冬子に会いたい、そのためにも止めないといけないんだ俺は」
「お兄ちゃん冬子って?」
そう言えばまだ言ってなかったな
「そうだな大切な人ってところかな」
できる限りカッコつけてみたが
「キザったーい」
とのこと
「さてとその赤い点のところに行きますか」
その時だった。大量のネメシスがこちら側に接近していた。
「そりゃあちらさんからすれば、近づけたくないよな」
コックピットの横で、小さな声が響いた。
「なんだか怖い……」
ミカンは不安そうに外を見つめていた。
「安心しろよ、絶対守ってやるからさ」
そう言い切り、機体を前へと進めた。その横を素早く駆け抜ける影。
「拙者もいるでござるよ」
次々と敵を切り裂いていく。さっきまで笑っていたとは思えないほどにどんな危機的状況でも動じできなかった
「赤き点まで、一直線でござるな」
ミカンがアンテナの画面を指差す。画面には、敵の博士が発した発信機の信号である赤い点が明滅している。
「一体一体倒してる暇はないか、突破するぞ!ブライハルバード!!」
ハルバードが振るわれ、前方のネメシスがまとめて叩き潰される。一瞬できた隙間に、ニンテージが飛び込んだ。
「拙者が道を切り開く! ついてくるでござる!」
ネメシスの群れが、次々と襲いかかってくる。だが、ためらうことなくブライを前進させた。
「行くぞ!!」
ブライのスラスターが噴射し、一気に加速する。正面から飛びかかってきたネメシスを、ハルバードの一閃が両断した。
「ちっ、いくらでも湧いてくるな……!」
どれだけ倒しても、また別のネメシスが現れる。
「拙者が援護するでござる!」
カットリのニンテージが鋭い軌跡を描き、敵の間をすり抜けながら次々と仕留めていく。
「すごい……!」
ミカンはコックピットの中で目を輝かせた。恐怖もあるが、それ以上に、目の前で繰り広げられる戦闘に圧倒されていた。 が、そんな余裕も長くは続かなかった。
「待て、様子がなにか」
カットリが言った次の瞬間、ネメシスの群れが一斉に動きを止めた。まるで何かを待っているような、不気味な静寂。
「何を企んでやがる?」
その疑問に答えるかのように、周囲の空間が一変した。 群れの中央から、通常のネメシスとは異なる、異常なまでの装甲を持つまるでドラゴンのようなネメシスが現れた
「なにあれ」
ミカンが息を飲む。
「厄介な奴が出てきたな」
ハルバードを構え直す。巨大なネメシスが、ゆっくりとこちらを見据えた。
「こうなれば拙者が攪乱するでござる! 鋼殿は突破を!」
カットリは迷うことなく飛び出し、注意を引いた。
「まて!カットリ」
ミカンが袖を掴んだ。 おそらく俺に行けと言うことだろう
「後で必ず帰ってこい!」
ブライは再び加速し、赤い点の示す博士の元へ突き進んだ。




