表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

66/66

66エピローグなのだが?

誤字脱字報告ありがとうございました。感謝に堪えません。(__)

夏休みを終えて、辺境領から王都へ帰っていた俺は、ケーニスマルク家の目の前を歩いていた。その時、俺にクリスが声をかけてくれた。


メクルンブルグ家とケーニスマルク家の王都の屋敷は目と鼻の先だ。


「アル! お帰りなさい!」


目線がクリスと会う。見ると、クリスの屋敷の正門前に、クリスと義妹のリーゼがいた。


「クリスにリーゼどうしたのだ?」


「嫌ね! 明日はリーゼちゃんの入学式でしょ? だから、リーゼちゃんの制服を取りに行って来たの。駄目でしょ? お兄さんが妹のこと忘れてちゃ?」


「ちょっと、クリスさん、なんでそんなに妹というとこに重点おくの? アル様と私は正式な婚約者同士なんだから!」


「うるさいわね! ちんちくりんエルフのくせに生意気よ!」


クリスは相変わらず心が狭い。


実は俺はクリスの他、アンネリーゼ王女、リーゼ、アン、ライムの5人と婚約していた。


もちろん異例だ。


正直驚いた。


貴族は正妻の他、妾妃をおくことが多いが、正妻は普通一人だ。


原因は全てアンネリーゼ王女が原因だ。


魔族を討伐したころ、養父のイェスタさんが俺とクリスの婚約をまとめた。


アンネリーゼ王女のは本人の独断なので、さすがに国王陛下もこの婚約を認めざるを得なかった。


だが、アンネリーゼ王女の本来の婚約者、俺の兄のエリアスは平民となった。


とても婚約を続ける訳にはいかなくなった。


そこで白羽の矢がたったのが俺だ。そもそも王女殿下は俺への気持ちを暴露していたし、アンネリーゼ王女が嫁ぐべき有力な人物が皆無だったのだ。


その上、俺は魔族の四天なければ、王を討伐し、時の英雄となった。


そして、正式に300年ぶりに『勇者』の称号を賜った。


王家にとって利益は大きいのだ。メクルンブルグ家は名家だし。


とはいうものの、妾妃では体裁が悪い――


それでアンネリーゼ王女も正妻として婚約することに……


そこに付け込んだのが俺だ。二人でも五人でも同じだよな?


国王陛下にリーゼ、アン、ライムとの婚約も認めてもらった。


クリスとアンネリーゼ王女にしこたま殴られたけど。


わかるよな? ⅭからGまでフルコンプだぞ?


それとAとBとHはライムが再現可能だ。ライムは胸のサイズを一時的なら変更可能なんだ。


え? それならライム一人でいいじゃないかって?


断固断る。


「アル様見てください! 魔法学園の制服です!」


ひらりと一回り回るリーゼ。


リーゼは胸元に赤のリボンのついた魔法学園の制服を着ていた。


マントがひらめく、いかにも魔法使いという、ハリ〇タ的なヤツだ。


愛らしいリーゼにはとても似合う。


リーゼの入学は特例だが、徐々にエルフなどの亜人達も魔法学園に入学できるだろう。


もちろん平民も。


今まで余程の才能魔法が無いと、平民は魔法学園には入れなかったが、今は違う。


そもそも、リーゼの汎用魔法に勝る神級魔法使いなど存在しない。


今は特例としての入学だが、これで学園生に慣れてもらって、来年からは優秀な亜人達が徐々に増えるという算段だ。俺の婚約者のリーゼに喧嘩売る馬鹿いないと思うし。


もちろん平民もだ。


全部エリン陛下が考えられた。


明日から王都の魔法学園での新たな生活が始まる。


俺にはどんな未来が待っているのだろうか??


前世でやり残した魔王討伐。


これをやり遂げる。


以前、エリン陛下から王家秘蔵の絵画が見せられた。


300年前の英雄エルファシルと彼の妻達を描いたものだ。


DからGまでコンプしている。


さすが前世の俺。


だが、Cの女神エリスの姿はない。


そうか、やはりエリスは自身を犠牲にしていたんだな。


俺は今度こそ世界を救済する。誰の犠牲もなく。


そう誓い、自身の家への道を歩んだ。


そう思った。


これから魔族、そして魔王との戦いがあると思う。


だが、今は休んでおこう。


俺は魔族を滅ぼしてから王都の魔法学園に転入していた。


幸い、エーリヒがベルナドッテ領の魔法学園の籍を残しておいてくれたおかげで転校扱いになった。


もし、そうでなければ、1年生からやり直しになるところだった。


クリスは休学扱いだったらしく、俺と同時に復学した。


俺にべったりで困った。


D以上の女の子が俺に近づくと口から火を噴くようになったし。


汎用魔法の応用らしい。


いや、クリスは以前はかなり魔法学園で敬意を集めていたみたいだけど、最近はみなドン引きだ。


いや、俺にべったり過ぎて、クール?(そんなクリスは俺は知らんが)な性格がすっかり変わってしまったと評判だった。


その上、時々アンやアンネリーゼ王女が来ては三人でグーで殴り合いの喧嘩もするし。


二人の学園での評判が悪くなったのは言うまでもない。


でも、一番困ったのが俺だ。


クリスやみなの共通点。


婚約者が俺だということだ。


だから、三人が変わってしまったのは俺のせいだとみんな思ってる。


そうじゃないんだ。


あれが三人の素なんだ。


俺が悪いんじゃない。


その上……


いやね。もう婚約したし、もうクリスの胸揉んでもいいだろうと思って頼んだら、殴られた。


他の子にも頼んでも殴られた。


それで最後の頼みの綱のライムに命令したけど、拒否された。


普通使い魔って絶対服従の筈なのに、どうもライムな中身が女神なせいか違うらしい。


俺、何やってんだろ?




終わり

連載のモチベーションにつながるので、面白いと思って頂いたら、ブックマークや作品のページの下の方の☆の評価をいただけると嬉しいです。ぺこり (__)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「ちょっと面白かった!」 「島風の新作を読んでみたい!」 「次は何を書くの?」 と思って頂いたら、島風の最新作を是非お願いします。リンクがありますよ~☆ 読んで頂けると本当にうれしいです。 何卒よろしくお願いいたします。ぺこり (__)
支援職、最強になる~パーティを追放された俺、微妙なハズレスキルと異世界図書館を組み合わせたらえらいことになった。は? 今更戻って来い? 何言ってんだこいつ?~
― 新着の感想 ―
[一言] 完結お疲れ様でした。 最終話で主人公のオッパイに対する拘りと熱い思いが、 よーーーーーーーーーーーーーーーーーく 伝わりました(笑) 次回作も楽しみにしています!
[良い点] 章をありがとう。本当におもしろいです。作者さんの次の小説を待っています。 今回は、科学、魔法、さまざまな超自然的な力、ファンタジーの要素が共存する世界をベースにした次の斬新な設定になるこ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ