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第7話 洗脳。そして強化

 ―――死にたくない。

 最強は思う。いや、思いと言うより祈りだった。いるかも分からない神への祈り。死にたくないという思いを神へと届ける必死の祈りを最強はしていた。

 一歩。また一歩。絶望は正面から最強を襲いに来た。強者のプライドなどとっくに捨て、最強は逃げようとした。

 ―――死にたくない。僕はまだ生きたい……!

 最強は必死に命乞いをする。だが、絶望には伝わらず、首を傾げるだけ。

 いやだ!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!………………助けて!


『その祈り、我が叶えよう』


 *


 さっきからドラゴンの様子が変な気がする。何か怯えている?てゆうか、すごい助けを求めるような思念みたいなのが飛んでくるんだが。なんだこれは。このドラゴンが飛ばしてんのか?

 でもなぁ、クエストが討伐だからなぁ。テイムすればクエストクリアになるのかなぁ。そんなことを考えながら俺はドラゴンへと距離を詰め、ついにはあと数歩のところまできて……いつの間にか距離が数キロほど離れてしまった。


「……ん?なんだ?吹き飛ばされたのか?」


 俺はどうやら飛ばされたようだ。俺の後ろの岩が俺を支えてくれたようだが、半分くらいが粉々になっている。しかし、防御力のお陰で俺は無傷だった。HPは1も減っていない。


「む?ヤミは?」


 俺はドラゴンの方を見る。ヤミはどうやらこの攻撃を避けたらしい。流石SPD14000……と、俺が改めてヤミの性能の高さに浸っているとき、異変はおきた。


「んん!?なんだ……あれ……」


 ドラゴンが巨大化しているのだ。体も光も通さない漆黒へと変わっていく。羽は2対だったものが、増えて6対へとなり、首から先が縦に真っ二つに割れ、再生し、2つの頭となっていく。そして変化が終了したようで、巨大化が止まった。

 ヤミが俺のもとへと戻ってくる。危険だと察したらしい。あぁ、まったくその通りだよ。厄介だな。俺は変化の最中、ドラゴンのステータスを見ていた。そこには……


『ステータス』


 tribe:ギガンオキシスドラゴン Lv1800

 HP :100000/100000

 MP :10000/10000

 STR :9500

 INT :5000

 DEF :5000

 MND :2000

 SPD :6000


『スキル』


『炎の覇者』『闇の帝王』『獄炎強化』『滅亡の支配者』『能力低下』


 状態異常:洗脳強化


 吹いた。いや、なにあれ!?レベルとか桁がおかしいだろ!?てか、物理だけでも数発で俺死ぬんだが。何がおきて……って、こっちにくる!?


「ギャァオオオオオオオ!!!!!!」


 ドラゴンは俺に猛スピードで突進してくる!は、はやっ!しかし避けきれなかった俺をヤミがカバーしてなんとか避けきる。だが、ドラゴンはすぐに振り向き、振り向き様にブレスをはく。それを俺の高いMNDで防ぐ。そして、反撃として俺は魔法攻撃『メテオストリーム』をあてる。

 ドラゴンのMNDが低いのがよかった。ドラゴンが大きく怯む。


「グガァアアアアアアアア!!!!!」


 HPが10000以上も減っていた。残り895000だ。俺は勝てると確信する。その時、


「うおっ!?」


 ガクンっと、スピードが遅くなる。こ、これは……!?俺はすぐにステータスを確認する。すると思った通りのことが起きていた。


『ステータス』


 name:ショウヘイ アラカワ(荒川 将平)Lv1

 job :無職

 HP :30100/100(+30000)

 MP :5000/0(+5000)

 STR :10(+10000)

 INT :0(+5000)

 DEF :30(+8000) -1000

 MND :0(+5000)

 SPD :5(+2000) -1500

 LOK :10(+1000)


『スキル』


『錬金術Lv10(MAX)』『エコーマッピングLv5(MAX)』『罠達人』『高速思考Lv1』『捕獲』『百発百中』『常時回復Lv1』『超火力』『超防御』『賢者』『高速移動』『幸運』『吸収』『超成長』『次元BOX 』


 状態異常:一部ステータスダウン


 ……やはり、そうか。デバフをかけられている。どうやら一部のステータスにデバフ効果をつけるらしい。俺は辛い戦いになりそうだと予想しながらもういちど剣を構え直し、ドラゴンへ切りつけた。

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