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第4話 水の街とギルド

 さぁ、次のスキルを確かめようとしようじゃないか!さて、どれを使おうかな。ふむ、これから人を探すんだし『エコーマッピング』にするか。

 どうやら『エコーマッピング』はON、OFF式のようだ。俺はONにして『エコーマッピング』を使用した。

 LvMAXの『エコーマッピング』が脳内に描いていく地図は百メートル単位で広がる。む、見つけた。街だ。ここから北に約10キロ……か。けっこう遠いな。ま、せっかくだし『高速移動』を使って走りながらいくか。車を作ってもいいんだけどな。

 俺は、街の方向を向き、姿勢を落とし、左足を立てて、両手を両脇の地面につける。いわゆるクラウチングスタート?てやつだ。俺はあっち(地球)での運動神経は良くなかった。さて、こっち(異世界)じゃどうなってるか……

 そして走り出す。右足で地面を蹴りそのまま走る。蹴られた地面はその衝撃で砕け、少しへこんだ。まじかよ。というより、体が軽い!まるで羽のように軽いってよく使われるけどまさにそれだ。

 俺は80メートルほどを1秒弱で走りぬける。なんて速さだ。1秒間に約100メートルずつ進んで行く。その速度、約300km/h!これが『高速移動』か!速すぎるだろ!笑いが止まらねぇぜ!てやつだ。

 そんな俺と並走するようにヤミもついてくる。なんだかヤミは軽く走ってようにも見える。いや本当に軽く走ってるんだけど。

 ヤミのSPDは14000。に対し俺のSPDは2005だ。約7倍の差だ。ヤミはその気になれば10キロなんて一瞬で走り抜けるだろうな。恐ろしいやつだ。敵だったらな。STRも俺を越すことはできてはいないがそれでも8000だ。俺は『超火力』というチートスキルのお陰でSTR10000を越えている。だが、ヤミは元の能力だ。スキルで上げてないのに8000……

 ヤミ……お前もついにチートキャラに……

 そんなくだらないことを考えているうちに街についた。ここまで来るのに約2分か。こりゃ車はいらないな。F1くらいじゃないと300kmなんてでないしな。

 さて、街は10mほどの壁に丸く囲まれて造られているようだ。『エコーマッピング』でしか確認できていないが中央には城があるみたいだな。街全体の大きさは……だいたい直径500mくらいかな?意外と小さい気もするが、まぁこんな中世ヨーロッパのような時代だし、大きい方なのかもな。

 しばらく考えていた時、誰かが俺に声をかけた。


「お、おい!な、何者だ!お前!て、てか、今どうやってここまで……?」


 おお!ここ(異世界)に来て初めての住人!この街の門番のようだ。フルメイル装備に右手には槍をもっている。頭は何もかぶってないな。種族は普通の人間っぽい。

 なにやら混乱してる。まぁ、仕方ないか。人間があんなスピードでくれば誰だってびっくりするだろ。それこそ、超人でもなきゃな。

 さて、どう説明したものか。正直に言ってもいいんだがな。どうしようかね。ま、正直に走ってきたと言えばいいか。こっち(異世界)なら俺のような超人、いないことはないだろうからな。珍しいかも知れないが。


「あぁ。走ってきたんだ。ちょっと今、拠点になる場所を探しててな。この街まで来たんだよ」


 そう俺は説明すると、門番は理解が追い付いてないような表情をして首をかしげた。


「は、走ってきただと?ここまで?は、はぁ。すまないが、名前は?」


 ん、名前か。荒川 将平て名乗ったら名字が将平になりそうだな。ならこっち(異世界)にあわせて……


「名前か。俺はショウヘイ=アラカワだ」


「なんだか変な名だな。だが家名があるのか。ふむ。ま、入れてもいいか。だが、悪事はするなよ」


 変な名前って……日本人だからな。てかすんなりと入れてくれるな。ありがたいけどよ。適当に返事でもしとくか。


「あぁ。もちろんだ。悪事何てするわけないだろ。ここを拠点にしたいんだからさ。

 あ、そういやあんたに聞きたいんだが……」


「なんだ?この街のことならだいたいは答えられるぞ」


「そうか、いやな。この街ってギルドはあるのか?」


 ギルド。異世界にきたなら必ず行っておきたい場所トップ3だ!ちなみにトップ2はラスダン(ラストダンジョン)で、トップ1は魔王城だ。この街にギルドがあるならギルド登録をしといても問題はないだろう。ギルドにいるだけで情報は拾えるからな。バグとやらを探すのも楽になるだろ。さあ、あるのか、無いのか。


「あぁ、ギルドか。あるぜ。なんなら、案内しようか?」


 あるらしい。まぁ、『エコーマッピング』でそれっぽい建物は何個かあるのはわかっていたけどな。さすがにその建物が何かまではわからなかった。


「いや、大丈夫だ。てか、あんた仕事中だろ?案内しちゃダメだろ。」


「そうか、ま、大丈夫ならいいんだがな。だが、気をつけろよ。ギルドの近くは荒くれ者が多いからな」


 冒険者が荒くれ者ってのも王道だな。なぁに、大丈夫さ。なんたって、俺にはチートがあるからな。言わないけど。


「大丈夫だ。忠告ありがとう。気を付けるよ」


 門番にそう言って、街の門をくぐる。門をぬけると、そこには幻想的な街が見えた。水の水路が多くあり、建物は水路沿いに何件も建っている。ヨーロッパ風の建物ばっかりだ。まるで水の都だな。ベネチアみたいな。

 街は正門から一直線に大きめの道があり城まで続いている。その道と何個かの水路や小道に沿って建物が建てられてる感じだ。

 さてさて、まずはギルドを探さないとな。『エコーマッピング』でそれっぽい建物は確認してある。まずは大きな一本道の側にある建物だ。すぐ近くにあるっぽいな。さっさと行くか―――――

区切れが悪い気が……

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