第16話 仲間が増えるよ!やったね……
さて、大災害魔法は回避できたものの大変なことになったな。底が見えない十字の渓谷の完成だ。村人やアムロはヤミが避難させてくれたお陰でなんとかなったが……
これでは村としては機能しないな……家も何件も吹き飛んでしまったし、畑もほとんどがなくなった……半径10キロ圏内に集落はここしかないのが幸いだった。
だが、この大きさとなると修復は難しいな。できないことはないが……
「うっ…………んん…………ここ……は……?」
おや?どうやらアムロが起きたようだな。バグにつれてこられたとはいえ彼も俺と同じ転生者。なんだか仲良くなれそうな気がする。とりあえず、今はさっきのことを軽く説明しておくか。
「起きたか、アムロ」
「君は……?というか、アムロって誰だい?ボクのこと?」
む、やはりアムロは偽名だったのか。まぁ、バグが彼の記憶から適当に作った名前だろうけど。
「なら、名前を聞こうか……俺はショウヘイという」
「ボクはユウ=キタハラだけど……?」
「そうか。ユウ、君に話しておきたいことがある」
それから俺はユウについ先程おきた事を簡単に説明をした。バグのことはふせておいて、誰かに操られていて誰だかはわからなかったと言っておいた。
「そんなことが……」
「あぁ、そうだ。それと、なにか覚えていることはないか?この世界にきた時とか」
重要なのはこれからだ。もしバグが彼を召喚したとき意識があって、洗脳するまでのことを覚えていたならば、何かバグについてわかるかもしれない。
「ん、そうだな。ボクが死んだ?というか刺されて意識を失って、気がついたら暗闇の部屋……というより床だけの世界みたいな場所にいたんだ」
ふむ、確か、俺も女神とあったときの部屋のような場所は壁も天井もなく、ただ床だけが広がる真っ白な部屋だったな……
恐らくそれのバグ版だろ。てか、ユウ……前世では何かに刺されて殺されたみたいだな。まぁ、死因なんて聞かないけども……
「ほう……それで?」
「そのあとはよく覚えてないんだけど、確か真っ黒なドレスを着た女の子がいきなりボクの目の前に現れて……で、何かを言ってた……と思うんだけど、それは覚えていない。
思い出そうとしてもノイズのせいで聞こえないんだ。そのあと、また意識が失って、気がついた時にはここにいたんだ。」
「ん?真っ黒なドレスの女の子?」
おそらくその女の子がバグなのではないだろうか?俺の転生時の時も女神が目の前に現れたし。
「そう、多分、15才くらいの女の子だった。顔はよく覚えてないけど、幼かったような顔だちだよ」
『将平さん。その人の話、詳しく聞いてください』
女神か。詳しくってユウが見た女の子のことか?恐らくバグなんじゃないかと思っているが。
『ええ、恐らくその考えであっているでしょうね。そして、地平線だけが続く部屋……
恐らくそれは絶対ナル権限者のみが行き来でき、連れてくることができる場所のことでしょう。私たちはその場所を『神ノ間』と読んでいます。
そして、奴……バグもその場所に連れていけるということは……』
あんたと同じ権限力……もしくはそれ以上の力があるかも知れねえってことか……
『それ以上の力があるかどうかはわかりませんが、可能性としては低いでしょう。もし、私以上の権限力があるのなら、この世界をすぐにでも壊すことができるでしょうから……』
確かにな……と、話がずれたか?とりあえず、彼にはもっと詳しく聞いてみるよ。
『お願いします。いい情報があればいいですが……』
だな……さて、と。詳しく、聞いてみるか。だが、俺はバグの事を説明していない……俺がユウに|女の子『バグ』について話したとき……彼はどう言うのだろうか。恐らくその女の子について詳しく聞くことに疑問を持つだろうな。
「ユウ、その女の子について、知っていることはあるか?あれば聞かせてほしい……詳しくな」
「え?……別にいいけど……詳しくって、なぜ君はシヴァロンの事を知りたいんだい?」
「シヴァロン?」
「え?今、ボク……あれ?」
『シヴァロンッ!?』
ファ!?どうした!?女神!!……何か、知っているのか?
『知ってるもなにも……奴は……』
……どういう事だ?
『暴君シヴァロン……五神柱の一人です。と、いってもかなり昔に追放されたんですけど。正確には創造と破壊を司る神でした』
創造と……破壊の神……シヴァロンか……おそらく有名なインド神話のシヴァと同じような奴なんだろうな。だが……暴君とは……?
『シヴァロン……彼女が暴君と呼ばれるようになったのもかなり昔のこと。ですが、この話をすると長くなるのであとでしましょうか』
そうだな。ならシヴァロンとかの話もあとにしようか。情報はもういいかな?
『えぇ、もう平気です。しかし……彼はなぜシヴァロンの名前がでたのでしょうか?どうやら彼も困惑しているようですが……洗脳時の記憶が不意に思い出せたんですかね?』
確かに、ユウは首をかしげたり瞬きを連続でしたりと困惑の様子を現にしていた。まぁ、女神の予想が当たりだとは思うんだけど。聞いてみるかな?
「ユウ?シヴァロンって誰なんだ?」
「うーん、なんだろう。記憶がぼんやり?していてよく思い出せないんだよねぇ。シヴァロンってのはその真っ黒なドレスの女の子のことなんだけど……むむむ……」
ふむ、これ以上は難しいだろうなぁ。さて、なら最後に聞くことはひとつしかないな。
「ユウ、俺は今、君を洗脳にかけた、謎の人物を追っている。おそらく、君のいうシヴァロンはその人物……もしくはそいつに近しい者だろうな。それで、もしユウがそいつに恨みとかがあるなら、俺と一緒にそいつを始末しないか?もちろんそれ以外の考えでもいいんだが……
とりあえず、俺の目的はそいつを見つけ倒すことだ」
「恨み……ですか。実感が、わかないんだよね。ボクがこんなことやったていう」
そこで言葉を切りユウは巨大な縦穴を見た。まぁ、被害は最小限にできたとは思うけどな。
「んーそうか。じゃ、俺と一緒にこないか?同じ転生者だし、話が会いそうだしね」
まだ転生して、2日目。だが、俺は話が合う人間がほしかった。人は孤独に弱いらしい。別に俺は女神とも話せるし、街に行ったばっかだし、紅朧は人語しゃべれるし、ヤミは可愛いから平気だけど。
だが、それは今日だからだろう。ヤミと紅朧が居なくなることはないだろうが、旅をしていれば街によれない日だって何日もあるだろう。女神だって忙しいだろうからほいほい呼び出して良いとは思えん。
『いや、暇だから呼び出してもらえると逆に嬉しいんですけどね』
……忙しいだろうからな。まぁ、ともかく仲間に人がいると旅だって楽しめるだろうし一緒にいてもデメリットはないだろう。
「どうだ?デメリットはないだろうし、不便はさせないけど」
「確かに、デメリットはないね。ボクはこの世界のことを全然知らない。覚えてないからね。でも、君はこの世界にきて結構たつんだよね?なら、この世界を知るためにも一緒にいた方がいいかも……」
いや、異世界転生2日目ですけど……街もひとつしかよってないんですけど……ま、まぁ知識だけはあるしそういうことで良いか。
「そ、そうか。そうだな。うん。わかった。じゃ、一緒にいくか」
「うん!そうだねぇ。でもさ?その敵はさ、どこにいるのかわんかってるのかい?」
「あぁ、わかっている」
それから俺はバグについてわかっていることを説明した。とはいっても女神の存在やバグがどんな存在なのかは話さなかったが。
「あ、あと、その敵、とか、そいつ、とかじゃ言いづらいから別の呼び方を考えた方が良いとは思うんだけど?」
ふむ、確かに。だが、なんて言い方がいいだろうか。分かりやすい方がいいよな……
「悩んでいるようだね?そうだねぇ……ボクだったら……まぁ適当にアルファくんでいいんじゃなぁい?」
「アルファ君って……まぁ、なんでもいいか。
……さて、そろそろ行くか。さっきも話したが、敵の……アルファのいる場所はうまく探れない。わかるのは方角くらいだ。しかも、アルファのいる場所はかなり遠い。長旅になるとおもう。
遠慮はいらない。気軽に接して……て、もうしてるか」
「まぁね」
「では、出発……と行きたいところだがな、この村、助けてあげよう」
そう、まだ出発はできない。この村の地面を直してあげなくてはな。
「直すっても、これほどの大きさの穴……どうすんの?」
そこだな。あの魔法を使えばなんとかなりそうだが……規模がなぁ……魔力も足りるかわからない。ヤミと紅朧にも手伝って欲しいところだ。
ユウのキャラ設定はハッキリしていないので性格がかなりごちゃごちゃです。




