第14話 洗脳
遅れました!すみませんm(_ _)m
腹筋が部位破壊されてからしばらくたった……
「そろそろまともに話ができるか?」
そう言って俺に話しかけるのは、俺と同じ転生者のアムロ・アズナブル(笑)である。
「あぁ、平気だ……ぷっ」
「いちいち笑うな!」
それから、アムロ・アズナブル(以下アムロ)としばらく話をした。
彼、アムロは俺と同じ日本からの転生者で秋葉原からの帰り道に事故に遭った。歩道を歩いていたときに軽自動車に突っ込まれたという。俺の後にこの世界に来たらしいが……
「つまり、お前はこの世界の創造神である女神、ウェスタが転生させたんじゃなく、気がついたらこの世界にいたと?」
「そういうことだ」
彼いわく、事故直前の記憶はあるものの、それ以降の記憶がなく、なぜこの世界に来たのかわからないらしい。しかも、前世の記憶のうち名前だけが思い出せないと言う。いったいどういうことだ?
『おそらく、バグの仕業でしょう。亡くなられた直後の魂を引っ張り肉体を生成させ、こちらに呼び寄せたのだと思います』
女神か。なるほど、さすがはこの道のプロフェッショナル。だが、なぜそんなことをする必要があるのだろうか。
『それは、私があなたをこちらへ送り込んでしまったからでしょう……』
そうか、なるほど……つまり俺への対抗心か。つまり、こいつもチートを持っている可能性があるな。現にザ○Ⅱがいるし……銃もあるし……聞いてみるか。
「アムロ、ちょっと聞きたいのだが、あの機体はなんだ?どうみてもMSなんだが……それに、そこの村人を見張っている兵士が持っている銃も……」
「あぁ、あれは私がいつの間にか持っていた能力のひとつだ。『錬金術』とかいうやつだ。ザ○Ⅱはロマンだからな」
『錬金術』か。あの大きさのものを作り出せるには相当なMPと材料が必要だ。だが、あんな金属はここらにはない。つまり、すでにLv10のMAXだということか。
「そうか。それはわからなくもないが……最後にもうひとつ聞かせてくれ」
「いいぞ。何でも聞くが良い」
こいつは恐らく俺の敵……記憶操作か洗脳かはわからないが、さっきから俺を探るように見てくる。おおよそ何をしているかわかるが……
さて、敵かどうかはまだわからない。だから俺はある質問をする。これの答えで結果は変わる……
「アムロ、お前はここで何をしているんだ?村を襲っ―――」
俺のからだが飛んだ。そして、山に突き刺さる。
「ショーヘー様!?」
「ワン!?」
ヤミと紅朧が近寄る。と、いっても俺のいた町から10キロは離れたところだが。
「まぁ、そんなところだろうね。ウェスタの力か……厄介だ」
遠く離れたところにいるはずのアムロの声が聞こえる。
「何のつもりだ?」
『常時回復』のおかげで減ったHPはすぐに回復した。さて、やはりアムロは黒だったか。何かしらの洗脳か何かをされて俺を狙っているんだろう。しかし、サーチスも厄介だったが、こいつもチートがあるし、未知数の力を持っているだろうから厄介だ。それに、今回、こいつは被害者だ。重症までは直せるからいいが、殺したくはないな。
「お前……ショーヘー様をよくも!!」
紅朧?
「ショーヘー様の仇だぁあああああ!!!!!!」
そういって紅朧はアムロのほうへ飛ぶ。
「紅朧!俺は生きてるぞ!」
いったいどうしたんだ!?そう思っていると
「ガゥルルルル」
隣から唸り声が聞こえる。ヤミまで冷静を失っている。ん?この匂い……まさか!
俺は起き上がり、アムロの方へ向かって走る。そしてそのまま紅朧を追い抜き………
「そこ、かぁぁぁぁぁあああああ!!!」
アムロのポーチからあるものを抜き取り、破壊する。すると嫌な匂いは消えた。俺の手元には、
「これが洗脳の原因だな……」
バラバラに壊れた香水があった。
『ほう、よくわかったな……』
どこからともなく声が聞こえた。ノイズに近い声だった。これはバグの声……?
「ふん、わかるさ。俺も、香水をつけていたんだよ。昔、な………それに、この匂いを嗅いだとき、頭を塗りつぶされるような感覚がした。これが洗脳の原因だとは確信がなかったがな………」
『しかし、それではなぜポーチにあった香水をピンポイントで狙いた?』
「勘、だ。そう、ただの勘さ」
『ふふふ……ふははははは!!
面白い男よ………』
「答えろ。なぜこいつを操り、この村を襲った…」
『それは無理な話だ。だが、近々わかるだろう』
声はそう言ったっきり何も話さなかった。バグの気配が離れていく…これがバクの気配か、例えるなら禍々しく渦巻くブラックホールのような気配だった。
「さて、ヤミたちの様子を見てくるか」
アムロ?の洗脳は無事解けていた。起きた時に何があったか聞いてみるとするか。ヤミと紅朧も冷静さを戻していた。
「あれ、僕いきなり飛び出して何をしたかったんだろう?」
「わふぅ?」
少し混乱しているだけだ。よかった。あとは村人の解放だな。村人のほうを見ると、兵士は倒れていた。あの兵士達も洗脳されていたのだろう。俺は、村人の縄をほどく。
「あの、助けていただき、ありがとうございます」
「気にするな、それより…こいつらはなぜこの村を襲ったんだ?」
なんの変哲もないただの村……こんな場所がなぜバク部隊に襲われたのか……なにか理由があるのか?
「実は……この村は普通の村ではないのです」




