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第10話 国の危機と魔王

いつもより長いです。

「この国を救ってほしい。この言葉について詳しく説明をしてくれ」


「はい、実は……」


 俺は今、ギルドの奥にある一室でギルドマスターであるブァルゴと話をしていた。俺がギルドに入ったときブァルゴが俺に頼んできたことがある。それはこの国を救ってほしいというものだ。一体この国に何が起きているのか、それを今ブァルゴから聞き出すところだ。


「魔王については、ご存じでしょうか?」


「あぁ、知っている」


「左様ですか。その魔王の幹部が数年ほど前から近くの山に居座りはじめまして……今まではなんの動きも無かったのですが、最近になってこの国に攻撃を初めまして……」


 なるほど、話が読めたぞ。つまり、その魔王の幹部とやらを俺が倒せばいいんだな。


「はい!そういうことです!ですが……これはあまりにも危険でなので、無理にとはもちろん言いません」


 何を言う。あんなに追加報酬―お詫び品のことだが―を貰っちまったらやるしかないだろ?

 ちなみに、追加報酬の袋には白王金貨5枚が入っていた。1枚、白金貨100枚分だ。おそらくあれはこのギルドのほぼ全財産だろう。そんな大金を失ってでも、国が滅びることに比べれば安いってことかな?


「もちろん、俺は行くぞ」


「ほんとですか!!ありがとうございます!!」


「なに、気にするな。その近くの山ってのはどれだ?」


「な!?い、今すぐ行くんですか!?」


 もちろんだ。善は急げってな。どうせまだ、昼だ。予想以上にドラゴン退治が余裕だったので時間はあまりに余っていた。


「そうですか……はい。その山はですね、正門から出てまっすぐ行くとある少し大きめな山です。距離はだいたい、1kmほど」


 近いな。よし、じゃ、早速いくか。そう思い、席を立つと、


「お待ちください!」


 ブァルゴが俺を止める。ん?まだなにか?


「い、いえ。その敵の情報を教えようかと」


 お、それは重要だ。是非聞かせてもらおう。


「は、はい。情報といっても少ないのですが、まず、その幹部の種族はバフォメット。山羊の頭と人の体を持つ上位悪魔です」


 もろやん!女神さん!?日本からの知識、もろに持ってきちゃった!?バフォメットて!まんますぎで流石に吹いたわ!


「あの、だ、大丈夫ですか?」


「あ、あぁ。平気だ。さ、続けてくれ」


 その言葉に安心したのか、ほっ、とブァルゴは一息ついて話を続ける。


「えぇ、バフォメットは木属性と闇属性の2属性持ちで、主に闇属性の攻撃を仕掛けてくるそうです。こちらからは以上です。少ないですが……」


「なるほど、いや、ありがとう。とても有益な情報だ。それだけでも十分だよ」


 木か……山羊だもんな。よし、じゃ、改めて出発とするか。


「お、お気をつけください!」


「あぁ。なに、死ぬ気はないよ」


 そう言って俺はギルドを後にする。さて、1kmか。すぐだな。走るか。


 *


 ~???視点~


「申し上げます!!城前にスーパー異世界人が現れました!!」


「ダニィ!?」


 ある暗い一室。そこに手下と思われる男がかけてくる。報告を聞いて慌てるその手下の主だと思われる男。


「魔王様がいっていた異世界からの人間か!もうダメだぁ……おしまいだぁ……勝てるわけがない!」


「あぁ!来ました!入ってきます!」


「く、くそぉ!仕方がない……やるぞ!おい、城にいるやつら全員にそいつを倒すよう伝えとけ!俺は行く!」


「は、はい!!」


 *


 ついたな。てかこれ、城というより砦……ま、いいか。さて、今回は銃を使ってみるか。ドラゴンには効かなかったが、バフォメットの手下くらいなら倒せるだろ。俺は収納していたAKを手元に呼び出し城の門へと向かう。

 さぁ、It's(イッツ) showtime(ショータイム)だ。門を勢いよく開ける。そこには通路が奥まで埋まるほどの魔物で埋まっていた。


「さぁ、ヤミ、紅朧、行くぞ!」


「ワン!」


『はい!』


 ヤミと紅朧が元気よく返事をする。よし、突っ込むか。俺は銃を片手で連射し、空いたもう片手を前に突きだし走りだす。弾丸が当たった敵はその部位が破裂している。て、グロっ!なるべく見ないようにしよう。俺は、グロ耐性は少ししかないのだ。さて、魔法も使っていくか。


「ファイアタイタン」


 俺がそういうと俺の後ろに炎でできた5mほどの巨人が現れる。巨人は狂ったように腕を振り回し敵をなぎ倒す。もちろん、倒された敵は燃えるがな。さらに俺は、


「シャイニングソードサイクロン」


 俺の頭上に無数の光の剣が現れる。それは台風が降らす雨のように大量に、勢いよく敵に降りかかる。数に制限はなく、現れては突っ込み現れては突っ込みを繰り返している。これだけでも相当の数が殺られている。そこへさらにヤミと紅朧が攻撃を仕掛ける。

 ヤミは、『闇纏い』で、自信を強化し、スピードを生かして一匹ずつ死角から襲っている。紅朧は『炎の覇者』と『獄炎強化』で強化された炎のブレスを吐き続けながら猛スピードで突っ込む。ブレスは瞬時に敵を溶かし、敵軍隊に紅朧の幅より少し広いくらいの灰の道ができた。

 お、恐ろしい。ここまで1分もたっていないが、もう敵の半数は殺られた。てゆうか、俺いらなかったか?ちなみ、俺とヤミと紅朧はパーティーを組んでいる。そのため、俺にも経験値がバカみたいに入ってくる。さらにそれが『超成長』で2倍になっているのだからやばい。Lv1だったのだが、今ではもうLv50だ。

 さて、敵は半数殺られたと思っていたが、奥からまた増援が来ていた。うぇ、まだあんなに……よし、なら……


『錬金術を使用しますか?消費MP100000』

 yes/no


 10万、俺の今の最大MPだ。レベルが上がったことにより、MPや他ステータスがやばいくらい増えた。これも『超成長』のおかげか。さて、yes。俺は心の中でそう答える。すると、目の前に光の粒が集まり……


「ヤミ!紅朧!あれを使う!こっちへ避難してくれ!」


 俺の声にヤミと紅朧は戻ってくる。二匹を俺の後ろに避難させ、いま作ったばかりのものを使う。瞬間、大爆発が俺たちを襲う。馬鹿げた威力の爆発により、中心にいたせいでか、周りが真っ白に変わる。


「バリアウォール!!!ぐっ!」


 すぐに俺はバリアを張るが、そのあまりの勢いに割れてしまう。だが、このままだと俺たちも殺られかねない。さらに俺は、


「多重バリアウォール!多重ギガバリア!!!どうだ!?」


 とバリアを張り続ける。何とか耐えられたようで、数枚バリアが割れたところで爆発はおさまった。何とか、ヤミと紅朧のことは助けられた。自分の兵器で死ぬなんてシャレにならないからな。辺りにはさっきとは一変して岩肌が広がっていた。山が削れたみたいだ。城はすべて瓦礫となり全壊していた。バフォメットてやつは生きてんのか?

 さて、今回俺が使った兵器。それは核弾頭、W50である。アメリカが開発したんだっけか?すごい威力だな。さすが核。ここらは放射能で人が来れなくなりそうだけどな。なら水爆の方が良かったか?

 まぁ、過ぎてしまったことは仕方がない。

 バフォメットは生きているのか。まぁ、死んでいても問題でははないが、なんか上位悪魔はこの爆発にも耐えれそうだしな。それか、実は残気があってそれが1減ったみたいな?とりあえず、待ってみるか?と考えていると瓦礫から何かが飛び出してきた。

 あ、バフォメットだ。山羊頭に人の体。特徴が完全に一致。完全にバフォメットだね。


「よう。幹部のバフォメット……だっけか?」


「ひっ!?」


 なんか凄い怯えられてる。えぇ……てゆうか放射能によく耐えられるな。まぁ、それをいったら爆発にもよく耐えれたな。て思うけど。ちなみに俺とヤミと紅朧が放射能に平気なのは俺が浄化魔法を体の周りで常時発動しているからである。悪魔は呼吸とかしないのか?


「なぁ、あの国を攻撃すんのやめてくんね?迷惑。やめるならなにもしねぇからよ」


「は、はい!や、やめます!やめますからぁ!命だけは!!!」


 バフォメットが土下座する。なんだ、やけにあっさりと……ま、やめるってんならいいか。


「やめます!やめま……す!やめめめめめま……すすす!ややややめめまままぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!すすすぃいいいすすすぃいいぁぁぁぁぁ!!!!」


 バフォメットがいきなり首を高速で左右に降り震えだした。は?バグった?え?こわぁ。て、え?なんかこいつのまわりに影みたいなのが集まりだしてるんだけど?え?こいつの中に影が入っていくんだが?


『これは……魔王の力ではないでしょうか……?』


「なに?どういうことだ?紅朧」


 紅朧がなにかを知っているようだ。俺はそれを詳しく追求する。


『はい、僕も実物は見たことがありません。ですが、噂程度なら聞いたことがあります。

 魔王は、自分に忠実を誓った者を自由に操ったりすることが可能なようです。操るだけでなく、思考を読み取ったり、その者の目を通して、遠くの景色も見れるとか。

 距離は関係無いようです。そして……』


 紅朧がいいかけたその時、バフォメットを取り囲んでいた影がすべて入りきる。そして……


「ふふふふふふ」


 不気味な笑いがバフォメットから聞こえる。


「お前は……バフォメットではないな?」


「いかにも、我はこの世界の神たる存在。人間どもは魔王などと読んでいる者だ」


 神って……女神がいるだろ。ちょっと間抜けな女神が。痛いヤツなのかな?こいつ。


「魔王が俺になんのようだ」


 俺は魔王に要件を尋ねる。俺の前に現れた以上、何かしら要件があるだろうと思ったからだ。思惑通り、魔王は話始める。


「ふふふ、要件か。そうだな。だが、その前にまずは名乗らせてもらおうか。我は魔族の頂点……いや、全族の頂点に立つ者。ヴェサーチス・オラビナス・ネチアムだ。名前だけでも覚えておいてくれ」


「ふむ、なら俺も名乗らせてもらおうか。俺はショウヘイ=アラカワだ。さぁ、サーチス。答えてもらうぞ」


 自己紹介を終え、話を戻す。


「そうだな。要件。簡単なことだ。我と戦え。それだけだ」


 …っ!やはりそうきたか。だが、その勝負、受けてもいいだろう。俺は、


「わかったいいだろう。だが、その前にこいつらを避難させてもらう」


 と、言い、ヤミと紅朧の方をみる。二匹は自分も戦う。と言ってるかのようだが、だめだ。お前たちは確かに強いが、目の前にいるこいつは強いなんてもんじゃないからな。諦めてくれ。


「それと、ここではあの国に被害が出る。ここから80kmほどに、火山がある。そっちのほうなら危機もないだろう」


「ふん、あんな国、ほっとけば良かろうに。まぁよい。行くならさっさといくぞ」


「あぁ」


 そして俺は、火山に向かって全速力で走った。

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