第9話 ギルドマスター
俺は、ギルドへ再び来ていた。クエストは無事クリアした。さて、さっそくクリア報告をしに行こう。と思ってクエスト受付に行こうとしたとき、人影が急に目の前に現れた。
「うぉっ!?あぶねっ!」
ステータス的には全く危なくは無いのだが反射的に言ってしまう。というか、この人誰?危険すぎだろ。なに?荒くれ者?
「お初お目にかかります。私はここのギルドマスターをしているブァルゴと申します」
え?ギルドマスター!?この、白髪に白髭で身長2mはあるような!?イメージ通り過ぎて怖い。
「先程は急に飛び出してしまい、誠に申し訳ございません。貴殿と、どうしてもお話ししとうございましてあのような行動をしてしまいました。どうか、お許しください」
「あ、あぁ……」
すごい畏まってるな。ギルドマスターてこんなペコペコしているもんなのか?
「とりあえず、ここで話すのもあれだよな。でも、その前にクエスト報告をしたいんだが」
「はい。クエスト報告なら、私が後でしましよう。こちらに部屋がありますのでそこで話し合いましょう」
そう、言ってブァルゴはカウンターの奥の部屋に俺を案内した。俺はその部屋に入る。中は触りたくもないような家具や飾りがたくさんあった。どう考えても俺が入っていい部屋じゃない気が……
ま、遠慮なく座るけど。俺がふかふかのソファーに座ると、テーブルを挟んで反対側のソファーにブァルゴが座った。
「な、なあ。そんな畏まらなくても……」
と俺が言うものの、
「いえ、貴殿は自信の力を理解しておりますか?ランクSS……
これほどの強さの方は数百年に一度いるかいないか。しかも、それがLv1……
過去に現れた勇者様ですらここまでの強さになるにはLv200程かかったのですよ」
お、おう。そいつはすげぇな。で?要件は?
「これほどの強さの貴殿なら……お願いします!どうか、どうかこの国を救ってください!!!」
そういってブァルゴは頭を下げた。こんなことを言ってはあれだと思うが、俺にできることなんて少ないと思うがな。
「それでも……です!」
お、おぉ。とにかく、なにから守ればいいんだ?俺ができる範囲だけど手伝うよ。
「ありがとうございます!ですが、その前にクエストの報告を聞きましょうか」
あぁ。そうだったな。っても、これってクリアになるのか?俺はポケットに手をいれ、中にあるものを取り出す。
「これ、クリアになるか?」
そういって、俺は手をひらく。ブァルゴは目を見開き硬直していた。そりゃそうだ。なんせ俺の手のひらには小さなレッドドラゴンがいるのだからな。
『こんにちは!ディープレッドドラゴンの紅朧だよ!よろしく!』
ブァルゴが倒れた。ブァルゴォオオオオ!!!
*
話は変わるが、レッドドラゴンがあのあとどうなったか。振り返ってみようと思う。俺の要求はデメリットがないということ悟ったレッドドラゴンは俺の仲間になってくれた。その時名前をあげたんだが、やはり、進化した。そのステータスはこうだ。
『ステータス』
name:紅朧
tribe:ディープレッドドラゴン Lv3000
HP :50000/50000
MP :5000/5000
STR :9000
INT :8000
DEF :7000
MND :6000
SPD :8000
『スキル』
『炎の覇者』『獄炎強化』『空の王者』『死の宣告』『紅の地獄』
『炎の覇者』
火属性攻撃の威力が2倍となるスキル。
『獄炎強化』
地獄の炎の力で自信の炎攻撃、炎魔法を強化することができるスキル。
『空の王者』
空中での戦いが有利になるスキル。
『死の宣告』
自信が繰り出した攻撃に低確率で『即死』効果をつけるスキル。
『紅の地獄』
一定範囲の自信と生物を一定時間、別時空に連れていくスキル。
と、紅朧のスキルはこんな感じだ。スキル、『獄炎強化』や『炎の覇者』は完全に火属性スキルで、紅朧とものすごく相性がいいな。ただ、紅朧は完全火属性特化型になるから水っぽい敵が倒しづらそうだ。
まぁ、それでも相性の悪い属性でもDEFとMNDがバカみたいに高いから平気だろうし、ほとんどはスキルで一撃だろうしな。
と、紅朧の紹介はこれくらいだ。じゃ、そろそろ話に戻るとしようか。
*
それから、ブァルゴが起きたのは小一時間ほどあとだった。それほどドラゴンのテイムは衝撃的だったのだろう。聞けば、過去にもドラゴンをテイムしたやつはいるみたいだが、小レベルが最高の記録のようだ。小レベルでも倒すのにlv100はないとキツいらしいがな。
で、俺がテイムしたのは大レベルのレッドドラゴン……準伝説級の強さをもっているみたいで、単体でも一瞬で国が滅ぶほどだそうだ。なるほど、そりゃ気絶もするわな。
「ご迷惑をかけてしまい、申し訳ございませんでした。こちら、お詫びと、あとクエストの報酬でございます」
白金貨100枚。その袋ともうひとつ、何かの袋をもってブァルゴは謝罪した。そんなに謝らなくてもな……気にするなと俺は伝えるが、ブァルゴは納得いかないみたいだ。
「はぁ、わかった。じゃ、このお詫び品と報酬はありがたくもらうよ」
「いえ、こちらこそ、ありがとうございました」
「あぁ、さて、それじゃあ、本題といくか」
俺はそういって、本題のブァルゴの頼みについての話し合いを初めた。




