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ぼくのネタ帳

彼が異世界に転生してチートでハーレムを築くまで

――雷神イグニスによる報告書より抜粋


グリニッジ標準時 2017年 12月 9日 2時30分 (日本時刻11時30分)

神雷の事故により鉄工場勤務の宵湖舎 飛河(よいこし ひゅうが)(34)が心臓麻痺で死亡。

同44分に事故発覚。3時15分にアカシックレコードのオーバーフローにより地球での蘇生が不可能であるとの結果が出る。

臨時円卓神会議により飛河のアーレキレムへの転生を承認。


創生平均時 30578年 12月 10日

飛河へ事故についての謝罪及びアーレキレムへの転生にあたっての特典の説明を実施。

付与特典に関しては付録を参照のこと。


アーレキレム歴 1588年 12月 11日

飛河改めヒューガの転生時に亜空間断縮が発生。水子に憑依する予定だったところを直接転移に変更。

肉体に追加で加護を付与し転移の成功を確認。

加護の詳細に関しては付録を参照のこと。



※付録

転生特典:グレートマジンソード

創生平均時 29999年のラグナレクでヨルムンガンドを完全に滅し結果を覆した魔剣。

因果干渉効果が確認されており所持者の適性により様々な進化を遂げる。


加護:各身体能力に25%の補正 魔法適正EX-Sの付与 幸運補正へ因果値±50% 肉体年齢-20




――レナイユの一行日記より抜粋

12月14日

今日は変な奴がギルドに来た。随分デカい剣を持っているようだけど、あんなガリガリなやつに使いこなせるわけがない。


12月15日

昨日の変な奴はヒューガと名乗っていた。アゾン森の主を一撃で倒すなんてとんでもない奴だ。


12月16日

オニジョロウに食べられそうになっていたところをヒューガに助けられた。思ったより良い奴かもしれない。


12月18日

一日考えたがこの気持は恋だろう。ルシアンやマリアンヌも狙っているようなので、私が一足先にアタックさせてもらうことにする。




――『鉄工業の飛躍~一人の男の汗と涙~』より抜粋

アーレキレムの歴史においてヒューガの存在はそれそのものが大きなブレイクスルーとされているが、鉄工業においても彼には数多くの大きな実績がある。

"転炉"を開発し大幅な不純物の除去を行ったことから始まり、鉄を圧縮し板にしてから様々な形状へ加工する製法など様々な分野で彼のアイディアは生かされている。




――ダイタルク王国歴より抜粋

アーレキレム歴 1590年 5月 26日

マンディス王より譲渡された土地、鉄工場の社員、特許料の支払いを用い建国宣言。


同 5月 29日

マンディスと早期に友好関係を築くことで近隣諸国を牽制。


同 7月 18日

工場にて生産した工具にて土地の開発を開始。


同 8月 16日

ヒューガ王とレナイユ王妃の婚礼の儀が執り行われる。


同 10月 22日

ルシアンを第二王妃、マリアンヌを第三王妃として迎える。


同 12月 16日

アズミズドより宣戦布告を受けるも外交官デンベスの手腕により回避に成功。


同 12月 25日

デンベスを第四王妃として迎える。


1591年 1月 22日

マンディス第三王女ネルシアと縁談。翌日23日に婚礼の儀。




――『偉大なるダイタルク』より抜粋

歴史上稀に見る名君として名高いダイタルク王、ヒューガ・ダイタルク一世には語られていない逸話がある。

読者の方々は彼が二十一歳の時に魔王を討伐したことをご存知だろうか。

恐らく魔王の存在すら知らなかった読者が多いことだろう。他でもない私もダイタルク城の書庫で取材を行うまで知り得なかった情報だ。




――晩年に記されたヒューガの手記より抜粋

美しい二十人の王妃と賢明な四十一人の子宝に恵まれた我が人生は幸運の一語に尽きるだろう。

後継者の数に最初は肝を冷やしたものだが、王の座を降りてからも平和な世が続いていることからもわかるように彼らは賢明だった。それぞれ自らの向き不向きをよくわかっていて、協力して国政に向き合ってくれている。

最初にこの世界に来た時はまさかここまで充実した人生を送れるとは思っていなかった。

雷神イグニスには感謝してもしきれない。

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