【傘の色が水色な泉君の自由帳は、今日も自由です】の第1話 片恋
掲載日:2015/03/22
ごめん。 ごめんな? 忘れてた訳じゃないんだ。 ただ今は、お前を見るのが辛くて。 お前と過ごした甘い日々は幸せで。
幸せすぎて。 辛い。 その白い肌に口付けただけで、俺は天にも昇る勢いだろう。 命懸けの、恋をしている。
もう二度と口付けも出来ない。 馬鹿だよな? 失って始めて、どんなに好きだったかを思い知らされた。
もう、戻れないのに。 俺はいつまでも未練たらしくお前を目で追うのをやめられない。
好きで。好きで。 本当にどうにかなってしまいそうだ。
そんな愛しいお前が、俺の前から姿を消し、親友と供に現れた時、俺は、俺は……。
「あ、わりぃ。 いつもの癖でお前の好物買ってきちまった。 ショートケーキって乳アレルギー食えねぇよな?」
「うわぁぁ!! 食えるかボケェェ!! ちくしょう! 死んでやるぅぅ!!」
「ちょ! 馬鹿やめろ! たかが108円のお得用でお前はその命を散らす気か!! 男なら1億のケーキで死ぬくらいの気概を見せろよ!!」
アレルギーによる乳製品断ち3日目の出来事であった。




