表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【傘の色が水色な泉君の自由帳は、今日も自由です】の第1話 片恋

作者: 藍蜜 紗成

 ごめん。 ごめんな? 忘れてた訳じゃないんだ。 ただ今は、お前を見るのが辛くて。 お前と過ごした甘い日々は幸せで。


 幸せすぎて。 辛い。 その白い肌に口付けただけで、俺は天にも昇る勢いだろう。 命懸けの、恋をしている。


 もう二度と口付けも出来ない。 馬鹿だよな? 失って始めて、どんなに好きだったかを思い知らされた。


 もう、戻れないのに。 俺はいつまでも未練たらしくお前を目で追うのをやめられない。

 好きで。好きで。 本当にどうにかなってしまいそうだ。


 そんな愛しいお前が、俺の前から姿を消し、親友と供に現れた時、俺は、俺は……。


「あ、わりぃ。 いつもの癖でお前の好物買ってきちまった。 ショートケーキって乳アレルギー食えねぇよな?」


「うわぁぁ!! 食えるかボケェェ!! ちくしょう! 死んでやるぅぅ!!」


「ちょ! 馬鹿やめろ! たかが108円のお得用でお前はその命を散らす気か!! 男なら1億のケーキで死ぬくらいの気概を見せろよ!!」


 アレルギーによる乳製品断ち3日目の出来事であった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ