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四話

双子といっても二卵生双生児であるため、華やかな美貌のあずさと童顔が唯一の特徴である日和はあまりにも似ていない。ゆえに日和は‘あずさ嬢の引き立て役’や‘妹ちゃんって実は貰われっこじゃないの?’なんていう口さがない言葉に、悲しいことに慣れっこになってしまったくらいなのだ。



その映画を見た帰り道でのこと。マクドでポテトとジュース片手に熱弁しただけでは言い足りなかったようで、先ほど見たラブシーンの講釈を未だに垂れ続けるあずさへ適当に相槌を打っていると、突然花火が暴発したような激しい光りが発生した。

途端、ふわんと身体を温かく包む花の香り。甘いような、寂しいような、どこかで嗅いだことのあるような、懐かしい香り。


「見つけた……」


耳元でそっと秘密を打ち明けるかのように囁く、声だけの不思議な存在に目を白黒させ、咄嗟に振り向くとあずさは気を失ってしまったのか、ちょうど膝から崩れ落ちるところだった。

そのため日和は慌てて姉の身体を支えるが、花の香りと不思議な声が体中に浸透してきて、じわじわと胸に訴えかけてくる覚えのない懐かしさに不安になる。しかしどうしても気になってしまい、一体何を見つけたっていうの? と心の中で呟いた瞬間。

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