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その4

「はじめまして、遠い国から来た僕の小さな花嫁さん。ここは銅鳩国という、小さな国だよ。

僕のことは、そうだな……フェアリフェアと呼んでくれ」


「……ふぇり? ふぇりさん、わたしのおうちはどこ?」


「君はきっと迷子だったんだね……。

レイコちゃんのおうちは、とてもとても遠いところにあるから……、見つかるまで僕と一緒にいようね」


「遠い……?」


玲子ちゃんがきょとりと小首をかしげた途端、頬にぽろりと一筋涙がこぼれて、それが可愛くて、可哀想で、思わずぎゅうっと強くこの子を抱きしめていた。私、この子を守ろう。幼いながらしっかりしてるいい子だけど、ずっとそばにいて守ってあげなきゃ、強い芯もぽきんと折れちゃいそうな気がして。


「あの、この子と一緒にいさせて下さい!」


思わず叫んでいた。


「今回の事情、ラーの名に誓って誰にも言いません。白い棺の中まで持っていきます。

 だから村には帰らずここに、この子と一緒にいさせて下さい。

住むのは納屋でいいし、小さな村だったから何だって自分でできます。下働きだって何だって。だから、この子の傍にいさせて下さい」


がばりと思い切り頭を下げて様子を伺っていると、隣からか細い声ながら「おねえさんと、一緒がいい」との応援があったからか、王子さまが「神官たちと相談してからになる上、二度と村には帰れぬが、それでもよろしいか」とほぼ認める発言をしたので、玲子ちゃんをもう一回強く強く抱きしめた。私たちどうやら一緒にいられるみたいよ!って。

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