十四話
「……わたしから?」
今まで戯れのように――高位魔物であるゲブにとって、ヒトでしかも周りから邪魔者扱いされてるわたしなんてペットみたいなものというか、そういう感覚でじゃれてきてるのかなあと内心思っていた――何度も口づけしたが、それは全部ゲブから仕掛けてきたものだったので日和は戸惑った。だがその作り物のように秀麗な顔を見つめたところ、微動だにしないことに本気を感じとり、恥じ入りながら陶器のような艶やかな唇にそっと啄ばむようなキスを落とした。
しかし待ち構えていたかのように、ゲブはぐっと後頭部を押さえ込み、無理やり唇をこじ開けぬるりとしたものを侵入させた。指先では子どもをあやすように手櫛で髪を梳いているが、やっていることはとんでもない。
「んぁッ……」
歯列を丁寧になぞり上顎をたっぷり舐め、驚いて奥に引っ込んでいた日和の舌を探り当てると、ゲブは蛇族特有の先の割れた長い舌で何度もきつく絡め、吐き出せないように自分の唾液を流し込んだ。
看守が席を外した牢の中、くちゅくちゅといやらしい音を響かせながらキスを続け、しばらくの間力の抜けた日和が二人の混ざった唾液を吐きだすわけにもいかず、こくこくと何度も分けて飲み込んでいるのを確認し、唇を外すとゲブは顔中にふわりとしたキスを落とした。
感想くださった方、ありがとうございます!
どきどきして内臓口から飛び出そうになりました。
19話で完結なので、もう少しお待ちくださいませ。
(≧▽≦)ノシ




