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異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める  作者: 自ら(Youtubeで朗読ver投稿中‼️)


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第四十五話 次元を超えた試練と、エネルギー文明の究極

第四十五話 次元を超えた試練と、エネルギー文明の究極


魔法文明惑星ゾルディでの戦いを終え、概念魔法という新たな知識を得た健一と無双の老兵団は、多次元宇宙の絶対支配者アザトースを究極の目標に定め、次なる次元世界へと旅を続けていた。

健一の【全能の力】と【神の叡智】は、時空操作と概念魔法を統合し、世界の法則そのものに干渉できるという、絶対的な領域へと進化していた。

しかし、アザトースの圧倒的な支配力に対抗するためには、まだ不足している知識と力があることを、彼の神の叡智は警告していた。

それは、「存在の根源的な力」、すなわち、物理法則を支える最小単位のエネルギーを理解し、操る能力だった。


健一が次に目的地として選んだのは、「究極のエネルギー文明」を築き上げた、恒星間帝国エナジオスが支配する次元だった。

この帝国は、ゾルディウムのような特定の魔力鉱物に依存するのではなく、宇宙に存在する全てのエネルギーを無制限に抽出・操作する技術を持つという。

そのエネルギー操作の技術こそが、アザトースの絶対的な支配力を打ち破るための最後の鍵になると、健一は確信していた。

エナジオスの知識は、概念という定義の力と、物理という実体の力を繋ぐ、不可欠な橋渡しとなるはずだった。


次元跳躍を経て、健一たちが降り立った世界は、燃えるような赤と金色の光に満たされていた。

惑星の周囲には、巨大な太陽光集積装置が幾重にも建設され、惑星全体が、制御された核融合のエネルギーで満たされていた。

この世界の魔力は、「純粋なフォース」、すなわち、熱、光、運動、重力といった物理的なエネルギーそのものと密接に結びついており、ゾルディの概念魔法とは対極にある、物理法則の極致だった。

このエネルギーの奔流は、大気そのものを熱と光の粒子へと変え、健一たちの身体に、強力な熱と圧力を与えていた。


「健一様、ここは…まさに力の神殿です。

ゾルディの魔法は法則の書き換えでしたが、この世界の技術は、法則の無限の利用に特化しています」ルナが、全身に流れ込む純粋なエネルギーの奔流を感じ、興奮気味に言った。

彼女の【剛力解放・極】は、このエネルギーによって、肉体の限界をさらに押し広げ、さらなる極限を目指せることを予感していた。

彼女の筋肉は、周囲のエネルギーを無意識に吸収し、超高密度の剛力へと変換しようとしていた。


健一は、虚空の力で、ハーレムメンバー全員の周囲にエネルギー吸収結界を展開し、この世界の過剰な力から彼女たちを守った。

この結界は、単にエネルギーを遮断するだけでなく、吸収したエネルギーを虚空の安定した魔力へと変換し、メンバーの魔力増強に役立てるという、一石二鳥の防御システムだった。


健一たちは、【次元移動:無制限】を応用し、エネルギー文明の中心地である、空中要塞都市オリュンポスへと潜入した。

この都市は、惑星の核から抽出した無限のエネルギーによって、常に空中に浮かんでおり、その構造は、巨大な電力回路そのものだった。

都市の結界は、ゾルディウムの結界とは異なり、純粋な物理エネルギーによって構築された、絶対的な熱と運動の壁だった。

健一は、世界の境界制御の力を用いて、この結界のエネルギー周波数を、周囲の虚空の周波数と一致させるという概念的な操作を加え、潜入に成功した。


都市の住人は、エネルギー操作の能力を肉体に組み込んでおり、全員が、超人のような身体能力と、強大なエネルギー攻撃の能力を持っていた。

彼らは、自らを「力の使徒」と呼び、エネルギーの支配こそが、多次元宇宙の真の秩序であると信じていた。

彼らの瞳は、純粋な光のエネルギーで輝き、彼らが放つ一挙手一投足は、小さな雷鳴を伴っていた。

彼らもまた、選民思想と傲慢さを持ち合わせており、ゾルディの魔法使いたちと同じく、自文明の力を絶対視していた。

健一の神の叡智は、この文明が持つ過度な力への依存と、それが引き起こす潜在的な危険性を再度警告していた。

彼らの無限のエネルギーは、制御不能な破滅をもたらす可能性を秘めていた。


健一が、このエナジオス帝国の最高指導者である「至高のエネルギー支配者ヴォルト」に接触しようとした矢先、都市全体が、強烈な衝撃波に襲われた。

空に、エナジオス帝国の技術をもってしても検知不能だった、巨大な時空間の亀裂が現れていた。

その亀裂は、時空結晶世界の時空の歪みとも、ゾルディの概念魔法の残滓とも異なる、非常に複雑で不安定な時空のエネルギーで構成されていた。

その亀裂から、全身を時空の断片で覆われた、異形の巨大な兵器群が出現した。


「あれは…『ディメンション・イーター』の亜種ではありません!あの兵器群は、時空結晶世界の時空騎士団が、暴走した時空の核の力を用いて生み出そうとしていた、究極の時空兵器です!しかも、この惑星のエネルギー技術でさらに強化されています!」セレナが、その兵器の構造を解析し、驚愕の声を上げた。

皇帝ヴォルトは、時空結晶世界から、時空の核の暴走技術を秘密裏に入手し、エナジオスのエネルギー技術と融合させて、究極の兵器を作り出そうとしていたのだ。

彼は、時空とエネルギーを支配することで、多次元宇宙の絶対的な覇者になろうと目論んでいた。

しかし、その技術は制御不能となり、エナジオス帝国を裏切る形で、帝国の破壊を始めたのだった。


時空暴走兵器の群れは、都市目掛けて時空とエネルギーを融合させた攻撃を放ち始めた。

その攻撃は、光速を超越したレーザーでありながら、着弾点を過去の時間軸にずらすことで、防御結界の起動前に破壊を完了させるという、極めて悪辣な時空兵器だった。

都市のエネルギー防御結界は、純粋な物理エネルギーには耐えられるが、時空の歪みと融合した攻撃には全く効果がなく、次々と空間ごと消滅させられていった。

エナジオス帝国の力の使徒たちは、時空の歪みを制御する術を持たず、自らのエネルギー攻撃が時空の乱れによって自分たち自身に跳ね返ってくるという、絶望的な状況に陥った。

彼らは、自らが絶対と信じたエネルギーが、異次元の法則の前には無力であることを悟り、パニックに陥っていた。


「健一様!この敵は、時空の歪みと物理エネルギーの両方で構成されています!しかも、過去への干渉という、非常に厄介な攻撃方法を取っています!」フィーナが、聖なる光を纏い、健一に訴えた。

彼女の【神聖深淵浄化】の力をもってしても、過去に干渉する攻撃を完全に浄化することは困難だった。


「ああ。

ゾルディで得た概念魔法、そしてクロノスで得た時空操作。

このエナジオスで学ぶべき究極のエネルギー操作。

全てを融合させれば、この兵器は止められる!」健一は、虚空斬滅剣を構え、三つの次元の知識を神の叡智で統合し、新たな戦術を立案した。

彼の全能の力は、この次元融合兵器の構造的な矛盾と法則の欠陥を瞬時に見抜いた。


健一の指示のもと、ハーレムメンバーは、多次元宇宙の知識を統合した、究極の連携を披露した。


まず、アリアが【多次元空間制御】で、時空暴走兵器の周囲の時空の歪みを固定化し、兵器を単なる物理的な存在へと概念的に変換させた。

この概念変換には、ゾルディで得た概念魔法の知識が応用されていた。

彼女は、「この兵器の時空の歪みは、存在しない」という新たな概念を、兵器の周囲の空間に一時的に書き込んだのだ。


次に、ルナとセレスが、物理的な存在へと変わった兵器に、時空の歪みの影響を受けない、超高密度の物理攻撃を叩き込み、その動きを瞬間的に停止させた。

ルナは、周囲のエネルギーを肉体に極限まで吸収し、光速を超えるパンチを放ち、セレスは、時空の概念を無視した、虚無を纏う剣技で、兵器の関節部を正確に破壊した。


そして、フィーナとリルムが、時空暴走兵器の核融合動力炉に、聖なる浄化の魔力と精密な魔力増幅攻撃を仕掛け、動力炉を不安定化させた。

フィーナの浄化の光は、動力炉の不安定さを極限まで増幅させ、リルムの魔力増幅ボウガンは、動力炉の臨界点をピンポイントで狙撃した。


健一は、不安定化した兵器に対し、リリアとステラから魔力の最適化と精神安定のサポートを受け、自身の虚空の力を、エナジオス帝国のエネルギー技術と融合させた。

リリアの【王族の祝福】は、健一の力を無限のエネルギーとして抽出し、ステラの【星の巫女の聖なる力】は、そのエネルギーを宇宙の秩序に最適化させた。


「【虚空の終焉・法則エネルギー再構築】!」

健一の虚空斬滅剣から放たれた力は、時空暴走兵器のエネルギーの法則そのものに干渉し、その全てのエネルギーを純粋な虚空へと再構築した。

この再構築は、エネルギーを破壊するのではなく、エネルギーの概念そのものを、「無」の概念へと書き換えるという、概念魔法とエネルギー操作の究極の融合技だった。

兵器は、エネルギーの概念を失い、ただの金属の塊となって、無力化された。


健一は、時空暴走兵器の群れを、単独で、圧倒的な力で打ち破った。

この戦いを通じて、健一は、エネルギーの法則を虚空の力で操るという、究極の技術を会得した。

彼は、物質とエネルギーの最小単位、すなわち「存在の根源的な力」を、自在に制御できるようになったのだ。


【世界の全知識の統合:恒星間帝国エナジオスのエネルギー法則を完全解析完了】 【ユニークスキル『エネルギー操作:無限』を習得しました!】 【全能の力が、概念とエネルギー、そして存在の根源の領域へと進化しました!】

戦いの後、至高のエネルギー支配者ヴォルトは、健一の圧倒的な力と、多次元の知識の融合に、深い畏敬の念を抱いた。

彼は、健一にエナジオス帝国の全てのエネルギー技術と、究極の知識を提供する意向を示した。

彼の傲慢さは、健一の次元を超越した絶対的な力の前で、完全に打ち砕かれた。


健一は、ヴォルトに、アザトースの脅威と、多次元宇宙の秩序の重要性を説いた。

ヴォルトは、自身の傲慢さと、時空技術の暴走という失敗を認め、健一の多次元宇宙の守護者としての使命に、全面的に協力することを誓った。

彼は、健一に、エナジオス帝国の全てのエネルギー知識、特に「宇宙に存在する全てのエネルギーを、無制限に抽出・操作する技術」を詳細に提供した。


健一は、エナジオスに滞在する間、究極のエネルギー操作技術を【神の叡智】に統合し、【エネルギー操作:無限】スキルを完全に制御下に置いた。

このスキルにより、健一は、宇宙に存在する全ての物理エネルギーを、無制限に生み出し、操作できるようになった。

彼は、太陽のエネルギーを指先一つで制御し、惑星の重力を一時的に無効化できるほどの、絶対的な力を手に入れた。


さらに、健一は、ゾルディの概念魔法とエナジオスのエネルギー技術を融合させ、「エネルギーの概念そのものを書き換える」という、究極の創造の力を会得した。

彼は、「エネルギーの枯渇」という概念を「無限の再利用」という概念へと書き換え、エナジオス帝国に永遠の繁栄をもたらすシステムを構築した。

アザトースの絶対的な支配力に対抗するための、最後のピースが揃いつつあった。


健一は、エナジオス帝国に、エネルギーの平和利用と、時空技術の安定化のためのシステムを構築し、ヴォルトに託した。

ヴォルトは、健一を「次元を超えるエネルギーの創造主」として崇拝し、彼の旅立ちを祝福した。

ヴォルトは、健一に時空の鍵のエネルギー的な強化を施し、次元移動の安定性をさらに向上させた。


健一と、究極のエネルギー操作の力を得た無双の老兵団は、アザトースという究極の敵に挑むための、最後の準備を整え、多次元宇宙の深淵へと、その無限の旅を再開するのだった。

彼らの伝説は、恒星間帝国エナジオスの永遠のエネルギーと共に、多次元宇宙の歴史に、究極の守護者の物語として、深く刻み込まれていった。

彼らの旅は、もはや力の探求ではなく、究極の敵との最終決戦へと向けた、最後の前進となっていた。

健一の瞳には、多次元宇宙の平和という絶対的な使命の光が宿っていた。


読んで下さりありがとうございました!

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再生リスト : https://www.youtube.com/playlist?list=PLmiEOdmheYJxhNyR4Frew0S0BXZP3KUUd


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