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第六十七話 対処

 ベル君に少し離れたところまで連れてこられた。


 なんだろうか?

 ハッ、まさか告白……?そんな急に?どうしよう準備できてないよ

 俺が少女漫画の乙女のように目の星の数がが増したところでベル君がこちらを見据える


「あのね、コレは言わないでおこうと思ってたんだけど」

 俺は両の手の平を胸の前で組んで目をキラキラさせて続きを待つ


「実は、僕のお母さんはパンドラ人なんだ」

 ええ、もちろんy……。ん、アレ?

 パンドラ人?ツマリ、ベル君はハーフ?


「それでね、お母さんは帝国軍に捕まったパンドラ人を保護する活動をしてるんだ」


「え、なにそれ?そんなスパイ活動みたいなことしてるの?」

「うん、パンドラがこんなに長い間戦えてるのって変だと思わない?」


 え、いや確かに50年近く一国が戦えているのは妙だ。世代交代が起こるほどの期間戦えてる理由……。まさか

 俺がベル君の顔を見つめるとベル君は頷いた


「捕まったり死にかけの負傷兵をカナリアにいるパンドラ人が戦線に復帰させてるんだよ」

 そんなバカな…。

 だから、ベル君は執拗にいろんな人間を殺すのを嫌がっていたのか。親が人の命を可能な限り助ける人間だからそういう風に躾けられていたのだろう


「それでね、ここからが本題なんだけど」

 もう十分本題だけどね!?いまだに混乱が収まらないが彼の話には続きがあるらしい


「お母さんからの言いつけで生きてるパンドラ人の捕虜にあったら案内しないといけない場所があるんだけど……。」

 ベル君は俯いて両の指を突き合わせてイジイジとしている


 だが、コレは渡りに船だ

 アイツの扱いは困っていたし、ベルくんの言う所まで案内してしまおう。


「そこは近いのか?」

「うん、もう僕たちは前線の近くだからすぐそこだよ」

 なら、そちらに行くか。トレロのことはどうせ報告はできないし森で迷ったと言うことにしておけば多少の遅れはなんとかなる


「よし、行こう」

「え、でも、本当にいいの?」

 ベル君は隠し事をしていたのが後ろめたいのか先程から元気がない


「俺もパンドラを恨んでるわけじゃないし、未来のことを考えれば良好な関係を築きたい。恩を売ると思えば問題ないさ」

 俺が肩をすくめるとベル君はコクリと頷くと「ありがとう」と笑うとホッと安心したようなため息をついた


 この子も気丈に振る舞って入るけどまだまだ子供だよな。改めてこんな幼い子供を危険な場所に連れ回している事を痛感して眉を顰めてしまう。前世ならありえないことだ。

 でも、前世と今は違うちゃんと切り替えていこう


 俺は両頬をパシリと叩くとフッと息を吐いてルイス達のところへと戻った

次回投稿は火曜朝を予定しております〜

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