第六十二話 地下にて
遅刻ですね〜。丸一日ね〜
すみません。
ルーク・バックハウスの父親、フランツ・バックハウスはルークが戦場に向かった後、仕事に忙殺されていた。
忙しさの要因は主に二つで、一つ目は師団長を務める第八師団の再編
二つ目はカナリア解放軍の人員集めだった
二つ目の方はアラスターがカナリア中を駆け回りなんとか民兵を2個大隊ほど工面し我々第八師団の兵を統合すると22000人になる。まだまだ、足りないが事を起こした時に一度勝てば日和見の組織がこちらにつく。不確定要素の部分だがこれ以上大々的に味方を集めると計画が敵に露見しかねないため苦肉の策だ
しかし、一つ目の方は問題が残っている。愚息のルークが師団に合流することを拒んだ事だ。あの子は何を考えているんだ。カナリア出身という事で苛烈ないじめを受けていてもおかしくないはずなのに……。
部下の報告によればあの子はバラト大佐の元にいるらしい。大佐とは二、三度あっただけだが非常に良識的で差別などはしないだろうということはわかっている。しかし、その部下たちまでもそうであるとは限らない
だと言うのにこちらの整えた手筈を蹴ってバラト大佐の元に残った。前線からも引き剥がしたかったのにあの子は何故かそれを拒絶した。本人から直接の連絡は軍規の都合上不可能なのであの子に何の意図があるのかさっぱりわからない。
だがあの子は賢い、親バカと部下たちに笑われることもしばしばあるものの、俺がブライに圧をかけられて息子を送り出した時も何かを察しているようだった。その場のノリと気分で断るような気はしない。
「マクスウェル家の倅と一緒に戦地へ向かったそうだが他に友達はできただろうか……。」
俺が会議室でグルグルと歩き回りながら心配事をブツブツと呟いていると
「相変わらず、大佐殿は親バカですね」
地方から帰ってきたアラスターが会議室の扉の辺りにニヤニヤとした笑みを浮かべて立っていた
「なんだ、帰ってたのか。いやね、あの子も同年代の友達が必要な時期だというのにこんな形で大人たちの中に放り込むことになるとはね」
「フッ、ルーク君は私の自慢の教え子ですよ?それにあの子は妙に大人びている。年上ウケもさぞ良いでしょうよ」
アラスターが肩をすくめて笑っているのを見て俺は少しイラッとする。
「あの子はお前の教え子かもしれないが、ウチの子だお前の家の子じゃない」
「そんな寂しいこと言わんでください。私とて第二の親のつもりで接してきたつもりですよ?」
そう反論してくるアラスターを鼻で笑ってやる
「お前、まだ独身だろうが。そういう戯言はせめて嫁さんもらってから言え」
そう言い返してやるとアラスターはムッとしたような顔をする
「私にだって大佐殿の奥様のように素敵な方が目の前に現れたら前向きに考えますとも!ですが、私の素晴らしさに見合う女性が中々おらんのです」
「そんなこと言っていつまでも逃げてるとお前の価値が落ちて、お前が求める理想の女性と今度はお前が釣り合わなくなるぞ」
「なっ!そ、そんなことは……」
何か言い返そうとしたようだが彼は口籠ると黙ってしまった。割と効いてしまったようだ。ちょっと悪い事をしたかなと思っているとアラスターはハッとしたようにこちらを向き直した
「いや、そんなことよりいい方策を思いついたのです」
「いい方策?」
「ほら、海の脅威に対するアンサーですよ」
「あぁ、帝国植民地駐留艦隊をどうするかって言う部分か」
しかし方法といっても何かあるだろうか?海軍はおろか船すら持たない我々には奇襲攻撃でドックを落とす以外に方法はない気がする
「そう、それです良き方策を思いついたのです」
「聞かせてくれ」
そういうとアラスターはニヤリと笑ってこういった
「海賊を使うのです!」
こんな風に書き上がらない時に連絡する為にTwitterを開設しました。遅れている時にはこちらを確認してみてください言い訳してると思います。
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次の投稿は明日の昼頃を予定しております。




