第五十九話 合流
お久しぶりでございます。やっと、更新にこぎつけました
俺はドグとヤウンのところに戻り先ほどあった事を正直に伝えた。彼らは呆れたような顔をした後、ホッとしたようにため息をついた。
「まぁ、本物かわからなかったからな」
「そっすね、本物を語る偽物もいますし、影武者ってのも可能性としてはありますし、何よりこんな山奥にゲリラの親玉がいたらたまらないっすよね。ウンウン」
ヤウンはいつもの飄々とした風に反して、まるで自分を納得させるかのようにペラペラと話すと勝手に納得したようにウンウンと頷いた。
どうやら彼らもあまり関わりたくはない様だった。反乱軍をまとめてたって聞いたがあの爺さん一体帝国軍に何をしてきたんだか……。
俺はドグとヤウンに周囲の警戒を頼んで爺さんの居た小屋に戻るとヘレナとルイスが小屋の周囲を散策して見つけたものを集めていた。
この辺は軍人系の家系と実戦に出ていた人間の発想なのだろうか?完全に略奪のノリである
「使えるものはこれだけあった」
ルイスは山になっているスコップやハンドガンやらを指差した。
「にしても、この小屋の持ち主は何なんなの?至る所にトラバサミだの仕掛け矢だのが呆れるほど仕掛けてあったんだけど」
ヘレナは軍にいた経験を生かしてトラップの解除をしてまわっていたようだ。
それにしても、武器の山は酷いなコレ
下手すれば分隊規模つまり10人分が武装出来るだけの武器弾薬ヘルメットなどが積み上がっている。
ただ、武装は全て旧カナリア共和国時代のモノで1番古いもので50年前のものだ
それでもボルトや銃身は傷んでおらず大切に保管されていたのが伺える
「それにしても、この武器類はどうするべきだろうな」
俺が面々に聞くとそれぞれ困ったような顔をした
「俺はこの武装はドグとヤウンには見せない方がいいと思う」
ルイスが声を上げる
「うん、アタシもそう思う。この武装があの2人に見られると反乱軍の武装として押収ってことになると思う」
「そうなると何がまずいの?」
いつのまにか隣にいたのかベルくんが積み上げられた武装をつつきながら首を傾げる
それを受けて俺たちは声を合わせて言った
「「「コレ全部運びたくない」」」
たぶん、ドグあたりがコレを見ると自分が10人分くらい運ぶとか言い出して俺らにもそんなことを言ってくることは目に見えている
「俺たちの足腰の未来のためにこの武装は置いていこう」
「あぁ、そうしよう」
ルイスも首を縦に振る
ベルくんは「あー」と言う顔をした後、つついていた指をそっと離して何も見ていませんよと言わんばかりに口笛を吹いて外に出ていった
「地図はあったか?」
「あぁ、街道に出るまでの道標が所々に隠してあるらしい」
ルイスが広げた地図を見るとばつ印が街道まで続く変に出来のいい地図だった
「コレで大隊との合流店まで行ける。今度は完璧に道案内してみせるさ」
そう言ってルイスは外に出て行った
ヘレナはと言うと使えそうな弾薬やナイフ、ロープなんかを腰にこれでもかというくらいジャラジャラと吊っていた。
俺がジトーっとした目を向けると親に見つかった子供のようにそれらを背中の方に押し隠そうとした
「一つにしなさい」
「はーい」
そう言うとヘレナは長柄のナイフのみを腰に残して後は全部山に戻した
「さぁ、行くぞ」
「はいよ」
そう言って俺たちは歩き出す
背後につまれた武装の山は見なかったことにして……。
実は今後の展開に悩んでいて筆が遅れていたのですが、おおよそ方針固まったので投稿再開します。
次回投稿は月曜朝の8時過ぎの予定です。




