第五十七話 角鹿
お久しぶりでございます。なかなか更新頻度が上がりませんが黙々と頑張って参ります
軍人の家族や自身の連隊を連れたウッツはパンドラに入り、軍の立て直しや周辺諸国への工作活動などを進めてきた。
一年足らずでカナリア共和国を完全に制圧した帝国はカナリアやパンドラなどの国があるヨルムンド大陸制圧に動き出した。しかし、ウッツの報告とパンドラの迅速な防衛戦の構築によって帝国の攻撃を難なく弾き返した。
その勢いでカナリアの土地を奪還する気運が高まったが強力な装備を持つ帝国軍はコレをいとも容易く粉砕した。こうして50年にも及ぶ、膠着状態が構築されてしまったのである。
ウッツは戦いを続けたが、軍からは一人また一人と脱退していき見る見るうちに数を減らしていった。
そのウッツの苦行を引き継いだのが息子のトリノ・コルネイア
つまり、目の前にいるこの爺さんというわけだ。
話を聞き終わるとドグとヤウンは神妙な顔をしながら黙り込んでいた。
俺はその二人を一瞥した後、トリノに向き合った
「なるほどな、コルネイアのな……」
俺はそう呟くとドグとヤウンに少し離れていてくれるように言って爺さんと二人になった
「バックハウスって苗字に聞き覚えは?」
俺が爺さんに耳打ちすると今まで俯いていた爺さんがバッと顔を上げた。
「お、お前……どこでその苗字を!?」
「名乗り損ねていたな。俺の名前はルーク・バックハウス。あんたの父親の仲間ルフェイン・バックハウスのひ孫だ」
それを伝えるとトリノは目を白黒させて、呼吸がどんどん浅くなっていった。
「し、しかし、わしとお主では世代が離れすぎとるぞ」
そこは、難しいところだ。
つまり、俺はあの侵略から四代目、トリノは二代目なのだ。
これは、ワケは簡単で理由は二つある。
一つはトリノと俺との歳の差
二つはバックハウス家は一世代が短いため世代交代が早いことの二つのわけがある
「カクカクシカジカでして」
どこぞの車会社の鹿を思い出しながら説明した
説明している最中、爺さんは納得が行かなそうな顔をしながらも強張った表情を少し緩めながら神妙に頷いていた。
説明を聞き終わった爺さんは合点が言ったような顔でため息をついた。
「にしても、バックハウス家の人間がなんだって帝国なんかに加担しとるんだ」
「それは、話すと長くなるんだ」
「そりゃそうじゃ、単純な理由で帝国なんぞに加担していたらあの世でカナリアの軍人にタコ殴りにあうぞ」
おぉ、フランツに頼み込まれたとは言え、流れに身を任せてとか口が裂けても言えねぇや
その辺りの説明も込みで長い長い説明会が始まった…
えー、一応明日もこの時間に投稿予定です。出来上がっているので今回は告知通りに投稿できるかなぁ……?




