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第四話 バックハウス家の長男

お待たせいたしました

やっと主人公視点に戻ってこられました

 散々に泣いて泣きつかれた俺は現状について少しでも情報を得ようと努力していた


 一体どれだけの間泣いたのだろう、泣いて腹が減ったらミルクをもらう生活をしていたから月日がどれだけ経ったのか微妙に分からないのが怖い


(はぁーしかし、久しぶりにこんなに泣いたなぁ…)


 小学校の時以来泣くと親が怒って殴られることが多くなり。いつしか泣き方すら忘れていた


 思い返してみれば酷い幼少期だった

 母親を早々に無くして親父に男手一つで育てられた俺は他の子ができることを少しでもできなければ怒鳴られ、メソメソしてれば殴られた

 そのくせ自分は飲んだくれて俺が中学に上がった途端家事を俺に全部投げて育ててやった恩を返せと来たもんだ。

 だから俺は高校卒業までは我慢して国立大学に入ることが決まった日に家を飛び出した


 だが、考えてみれば赤ん坊ってのは良いものだ。なんせどれだけ泣いても誰も不信がらない。赤子は泣くのが仕事とはよく言ったものだ


 これには前世で赤ちゃんプレイなるものに興じる大人がいるということにも少し納得してしまった。正直理解したくはなかったが…


 まぁ、今のうちに得られる情報は得ておこうというわけだ。今世の親は暴力を振るってこないことを願おう


 しかしベビーベッドがちょうど東を向いた窓の横にあるのは好都合だった


 なんてったって朝はカーテンがかかっていてぐっすり眠れ昼から夕方にかけては外を眺めて過ごせる大通りに面しているのも得点が高い!こんな優良物件見たことない!じゃあなんで先に住んでる人がいないのかって?


 そりゃ1畳にも満たないベビーベッドに住みたいなんて奴はいないよなぁ。ウン


 ただ、そんなわけで行動範囲は狭いが情報を得るのにはうってつけだった


 窓から見るに煉瓦造りの街並みが広がり、前世で言うところの1900年代の中世風味な街並みが広がっていた。

 車も俺が乗ったことのあるのような車でなく戦前に使われていたようなのような車がたくさん走っていた。

 車マニア達が見たら卒倒しそうな光景だが、生憎俺は車を見て楽しむ趣味はないので一ミリもグッとこない


 だが、これらを見て察するにどうやら文明レベルは前世の戦前頃に匹敵するレベルであり

 ネット小説でよくある火薬や陶磁器を作って一儲けできそうな遅れた世界ではなさそうだった。


 さて部屋を見てみれば俺が寝かされているベビーベッドの上に赤子をあやす釣り物がある

 また、部屋の壁には世界情勢を事細かに記した地図が見える。字は読めないが矢印が国同士に引かれていて国際関係が非常にわかりやすい

 だが流石に子供の情操教育向けの地図ではなかろう


 それにしちゃ細かすぎるからな

(と、言うことは俺の生まれた家の家業ってスパイとか!?)

 もしかすると俺はインポッシブルなミッションで食っていくことになるんだろうか!

 美人なネーチャンを助けてラブラブになれたりもするんだろうか!


(あー、いやでもスパイ物の一作目で結婚したカップルは絶対二作目で別居になるのがお決まりだからな…それはいいや)


 だが、前世があんなんだったんだ今世ぐらいチヤホヤされたってバチは当たらないだろう

 そんなことを考えるとワクワクもしてくるというモノだ


 ひとしきりそんな妄想に浸っていた後

 あまりにやることもないのでその地図を見ていると外の大通りと完全に字体が同じ字を見つけることができた。つまりこの地名があるところが俺の生まれた国なんだろう


 にしても…それほどでかくない国だ…それにめちゃくちゃでかい矢印が海を挟んだ大国に繋がっているのだが、その大国からのお返しのでかい矢印はない


 つまり好意が一方通行ということなのだろう。

 ということはうちの国がこの国に対してゾッコンでもない限りこれの意味することはーーーーー


(スゥーッ、植民地的な扱いを受けてたりするのかね…?)

 俺も義務教育を終えた身だ植民地的国家がどんな扱いを受けているかってことぐらい世界史で散々やってきた…あんな酷い扱いを受ける未来が半ば確定してしまったことに絶望する


(どうやら生まれ変わる先すら俺には運がないらしい)


 また泣きそうになってしまう俺であった

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