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変わったあいつ…。(一馬視点)②

  龍をボロイ部屋に入れて十分位たっただろうか…。

以降に話す感じがしない。…早くしなと…飲みに行っているあの馬鹿野郎が帰って来てしまう……。

少し焦る思いを抱きながらも俺は、龍を急かすことが出来ないでいた。

 もし此処で、急かしてしまったのなら…さらに大変な事になりそうだと思ったからかもしれない。



「…急に、家に来てごめん」

「……連絡できなかった、此の一週間の事を聞いてほしくて……それで、もし叶うなら俺の願いも聞いてほしくて……本当に急なことで申し訳ないとは思っているけど…俺の話を聞いてくれないか?」

「…あぁ、分かった」



確かに急に家に来られた事は、ビックリしたがこの一週間何が有ったのか気になっていたのかは事実なので俺は、その申し出を受ける事にした……お願い事を叶えるかは、別にして。



そこから龍は溜りに溜まった恨みつらみを……話始めた。


「…まず、ごめん一週間連絡が取れなかったのは、……俺の父親が、な、亡くなったからなんだ……。体が悪かったから病気で亡くなるのでは……といった覚悟はしていたが……そうではなくて、ぼう……暴行によって亡くなった、理不尽な人間の自分勝手な暴力によって亡くなったんだ。初めは理解が出来なかったし、信じられなかったが、警察や政府機関の人たちが来て……最後の最後に遺体がある安置所に……確認しに行かなくちゃいけなくて……寝ている父親を見て……現実だと実感したんだ。……そこからは、何が何だか覚えてないけど父親の最後が人間としてそして男としての尊厳がグヤグチャにされた最悪な最後だったと警官が言っていたのは覚えている。……そして捕まった奴らの罪が軽いってこともな!!」


怒りで声を荒げ吠える龍……彼の父親は、俺の父と比べまだましな分類に入るからな……そしてそれを龍も知っていたし…何よりこの区間には珍しい父からの愛情を少し感じている人間だったからなをさらだろ…。


「親の権力によって……人一人殺めてもコネが有れば…軽い刑で済まされるなんてそんな事許せるか……元々この国は…そいつらの対応が遅れたせいでこんな国になったというのに…そいつらのせいで俺たちはこんな生活をしているのに……この国にもう希望はない」


こんな過激な奴だったのか(…キャラ造りの為に少し過激に演出しているだけby龍)


「どんなに声を上げても政府の人間はその声を聴いたりはしない……ほとんどの人間は上に行けばいくほどその権力をなくしてまでも下の者達を助けようとはしないし……上の人間は下の人間の気持ちを段々とわからなくなっていって理解できなくなっているそんな奴らに……何にも期待していないし期待しな」


だいぶ過激な嗜好になっているな一端落ち着かせた方がいいな

(この男は演技をしているだけでそんなに……過激な嗜好はないですよ。とにかく君をこっち側に連れてきたいだけのだけのことです)



「……龍一端落ち着いた方がいい……辛いかしれないが」

「……」


俺の言葉に耳を傾けてくれたのか、龍は大きく深呼吸をして何とか落ち着かせようとしてくれている。

俺から頼んでおいてなんだが、その姿が見ていてとても痛々しかった。

龍の話を聞けば本来なら龍の親は……仕事を辞める必要はないのに周りの理解が無かったせいで辞めざるえなかったのだから……そう考えると俺の彼奴とは……全然違う。

だから、こそ……この姿が余計痛々しく見えるのだろうな。



「一馬はどう思う」

「……どう思うとは?」

「俺の考えはそんなにひどい考えか?……俺の今言った事は変化……俺の父親の死の加害者はお偉いさんの息子さんなのに……昔ではお偉いさんの息子でも、それなりの処置をしていたのに今では迂闊に手を出すことが出来ない……何でなんだろうなほんの数年しか経ってないのにこんな地獄みたいな無法地帯になってしまった……正しい事で裁けないなら俺は……たとえ違法な事でも……それが正しくない事だとしてもそれを俺はやっていこうと思う……一馬お前も手伝ってくれないか……一緒に真っ黒になってほしいとは言わない……ただ、俺の隠れ蓑になってほしい……何かあったら売ってもいいから。」


あぁ、龍は何もかも変わってしまったのだ。

(……演技です……半分は本然だけどby龍)


変わってない所もあるがそれを見つけるところの方が難しくなっていると思う。

だが、それで龍を見捨てる事を出来ない……それに今のこの国は正しい事だけをして入ればいいということではない…むしろ、正直者が馬鹿を見る。

まさに、無法地帯そのもので、…正しい力が作用しないのだ。だからこそ龍の言うことには一理あるし何より…今更……汚れる事に何も躊躇ないし何より……俺もこの復讐したいと思っていたから考える時間は必要ない。答えは決まっているのだから。


「…悲しい事言うなよ、俺も龍と同じ道を行くよ……いいかな?」

「……ありがとう、ありがとな一馬」


そういって龍は静かに涙を流し初めた……この涙を見た俺はやっぱりこいつは、優しい奴だな……と改めて思った。


それにしてもよく分ったな、お偉いさんの息子が犯人だなんて……一週間足らずで…凄い執念だなと俺は関心もしていた。まあ、それだけ龍も本気なんだろうな……そう思うと虚しさみたいなものが胸を占めた。


彼は知らない…これは彼自身の幼馴染が創った糞みたいな世界で、彼の父親の復讐相手も幼馴染さんが、オブの悲惨な過去は全部腐ったお偉いさんのせいにしたのを思い出しただけで……一週間足らずで調べたものだない。


この後、もっと詳しく幼馴染と調べる様になり…幼馴染が自分の言っていた政界の息子が加害者という事が合っていた事を知り…陰ながら嘘を言ってない事を知りホットしたのを彼一馬は一生知らない事だろう。

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