表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

靴音 同じ世界に響く音(ね)

作者: さば・ノーブ
掲載日:2019/10/18

君とボク。


少し遅くに生まれた君は、ボクの後ろから歩んできた・・・


よちよちと。

ふらつく足取りで・・・

とことことこって。


君の靴音がついて来るよ。

ちっちゃな靴で、一生懸命に。



てくてくって。


転ばなくなった君の靴音がついて来るよ。

少しだけ大きくなった靴で、よそ見しながら。



たったったって。


速足でもかけっこでも。追い抜かされそうになったよ。

もう、靴音も同じくらいに大きくなったんだね。



こつこつこつって。


颯爽と靴音を響かせて、君が歩むよ。

追い抜いて行く君を見上げて、羨ましくなるよ。



ボクと君との間には、どれ位の時が流れたの?

いつも追いかけて来ていた君は、もう背中を見せて。


いつまでも後ろに居るとばかり思ってた。

けれども、いつの間にか追い越されてた。


産まれた時が少しだけ早かっただけのボク。

君は僅かに後で、この世界に産まれた。


僕等は世界に誕生し、育まれ、教わり。



そして旅立ちを迎えられた。


君は今、新しい門出でボクを見返る。




微笑んでいるの?


笑ってくれるの?


・・・それとも、憐れんでいるの?




手を指し伸ばして、君は歩み続ける。



でも、今度はボクの番。


追い抜いて行った君を追いかけるんだ。

憐みなんて欲しくないから。


いっしょうをおえれるの時、必ず笑い合えると信じてるから。

だから歩みを停めないんだ。


後ろから聞こえなくなった靴音。

前を歩む君の靴音が、ボクを誘い続けるんだ。

だって今は、自分の靴音がしっかりと耳に届いてるから。



とぼとぼとぼって。


ボクが歩む前で、君が振り返ってくれる。

何かを見つけられるまで・・・ずっと。



どたどたどたって。


やっと見つけられた目標へ、ボクが走る。

笑う君が手を指し伸ばしてくれる・・・もう少し。



ばたばたばたって。


君の影がボクの横に並んだよ。

やっと君に並べれた・・・差し出された手を固く交し合えて。



さぁ、これからだよ。


君とボクの靴音が並んだよ。

同じ時代ときを生きる僕等の、世界が一つに成れたよ。




同じ世界に生きる、僕らの願いが叶ったよ・・・



これは独りの物語ではありません。


世界中で起きている狂騒を、協奏に換えたい希望が主軸となっております。


小難しい事を考えずに、歩む事を忘れずに。


前を目指して進みたいと思うのです・・・



お読みくださりありがとうございました。


           さば・ノーブ 感謝

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] にゃんと?! いつの間にか短編……。 よその家の子はあっという間に大きくなりますよね(笑) 昔はあんなに小さかったのに。 僕と君は、双子ちゃんかな? 確かに今の世の中、狂騒状態ですから…
[一言] 私は、とある夫婦の物語を頭の中で思い浮かべてしまいました。 生まれてからずっと一緒に育った幼馴染が、結婚して、家庭を作っていくさまをクレヨンで、描かれたイラストと一緒に頭に浮かんで来ました。…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ