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せっかくの異世界なので、やりたいようにやってみた  作者: 神猫
0章 新たなる世界へ
5/35

5話 知識と力

設定ミスで投稿が遅れました


申し訳ないですm(_ _)m

「アースグランドに転移する前にやることが少しあります」


「やること?」


「はい、転移者及び転生者には1つだけ、ある程度の望みを叶えることになっています」


 その言葉に夜雲は嬉しさよりも驚きがあった。


 それもそのはずである。


 転移するのが自分だけだと思っていたが、自分以外にも異世界に転移した者や転生した者が居たのだから。


「俺以外にも転移や転生した人がいるの⁉︎」


「誰が、どのくらいなどの詳しい詳細は言えませんが転移や転生した者は過去にも居ます」


 過去にも異世界に行ったことがある人が居ると聞いた夜雲は、少し安心をした。


 見知らぬ土地、それも異世界となると楽しみと表面は思っていても、心のどこかでは不安を感じていたのだろう。


 しかし、本人がそのことに気がつくことはなかった。


「さて、話を戻しまして、転移者及び転生者には1つだけ願いを叶えてあげることになっています。上杉 夜雲さん、君は何を望みますか?」


「ちょ、ちょっと待って。急に願いを叶えてくれるって言っても何を頼んでいいかわかんないよ」


「それもそうですね。では、過去の例を少し話したいと思います。過去に転移や転生をした者は、ある者は魔法を使えるようにと、ある者は金と名誉をと、ある者は嫁や妻をと願った者はいました」


 この話を聞き1つだけ願いを思いついたが、それが果たして1つの願いとして成り立つのかわからなかった。


「改めて尋ねます。上杉 夜雲さん、君は何を願いますか?」


「……この願いは1つとして叶えてもらえるかわかりませんが、俺は新しい異世界のあらゆる知識とそれを扱えるだけの力が欲しいです」


 そう、夜雲が願ったのはお願いしたことは1つだか、その1文には夜雲の叶えてもらいたいことが2つ入っていた。そのため、これが叶えてもらえるかわからずにいた。


「……理由を聞いても?」


「特にこれと言った理由はないですが、新しい異世界に行くのに無知で行ってもどうこうできるほど俺は精神的にも肉体的にも強くないです。それに、どうせ新しい異世界の知識が手に入るなら、色々と知りたいですし。それに、色々な知識を知ることは楽しいじゃないですか」


「では、力が欲しい理由は?」


「知識だけ手に入っても、それを狙って襲われて身を守れないと意味ないですし、知識だけあってもそれを扱えるだけの力がないと、せっかくの手に入った知識が無駄になるじゃないですか。そうならないように新しい異世界の知識を扱えるだけの力が欲しいんです」


「確かに君が願ったことは理に適ってますね」


 異世界のあらゆる知識を扱えるだけの力がどれほどのことなのか、異世界のあらゆる知識がどれほどのものかを夜雲が知ることになるのはまだ先のことである。


 そして、それを知るフラカンは夜雲がなぜ知識と力が欲しいのか聞き、それがもし悪用又は自分の利益のために使うのであればこの願いを叶えないと決めていた。


 しかし、実際は真っ直ぐとした理由で悪用しようとは全く考えてもいなかったようにみえた。


 フラカンはあまりに余った長い時間を使い人間観察をしていた時があった。


 そしてその人間観察をした結果、人間は自分の利益と保身ばかりを考えており、周りのことをあまり気にしていない、又はどうでもいいと思っている者ばかりであると思っていた。


 そのため、夜雲が知識と力が欲しい理由が自分の満足のためとはいえ、その理由が真っ直ぐとした理由で悪用しようと考えていないことに余計に興味を持ち、夜雲になら渡しても良いと感じていた。


「いいでしょう。君の『新しい異世界のあらゆる知識とそれを扱えるだけの力が欲しい』という願いを叶えましょう」


「本当にっ⁉︎」


 この願いの理由を聞かれた時、流石にこんな願いはダメかと思っていた夜雲は、フラカンが叶えてくれるとは思わなかった。


「しかし、願いを叶えるのは転移する際です。なので、今ここで叶えることはできませんよ」


「それでもかまいません」


「長い話もあれなので、そろそろ転移させますね」


 フラカンがそう言うと、夜雲の周りが光り始めた。


「では、新しい異世界での生活を楽しんで下さいね」


「そのつもりです。新しい異世界では地球ではできなかった自由な生活を送りたいですから」


 その言葉を最後に夜雲は神の間から姿を消した。


「いってらっしゃい、私達の子供(・・・・・・・)よ」

今回は裏話的な感じです。


このシリーズを書きたいと思った時、一番最初に思いついたのが夜雲が神に対して知識と力が欲しいって願う場面でした。

でも、書いているうちにこれ不自然になるんじゃないかと思い知識と力の場面をなくそうと思ったのですが、やはり入れたくなって頑張って入れてみました(不自然になっていたらすいません……)

あと、最後のセリフはフラグ的に書いてみましたが、どう回収するか決めてないので、回収するの忘れそうです(汗)


さて、今回で0章は終わりで次回から1章です。

元々、0章はプロローグとして書こうと思ってたのですが、思ったより長くなってしまったので章として書きました。


次回の投稿は11/23(水)19時投稿予定です。


ご視聴ありがとうございました。

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