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悲しみの色  作者: 冴河冴
3/3

暗闇

気にしないでください、戯言です。(だったら載せるなとか言わないでください 泣)


最近考えたこと。

家にあった広辞苑第二版(1969年出版!)には、約二十万の単語が載っていたのですが、

それに全ての日本語が載っているわけはありません(というよりそんな辞書ありません)。

でも日本語の数に限りがあることに変わりはなく、それは全ての思いや、伝えたいことを、完全に文章にするのは不可能です。


はたして執筆活動をする意味があるのか。


ただでさえ読者様は減っていて自分の無力さを日々思い知らされるばかりなのですが、限界があるかもしれないという現実に直面してしまい、更に落ち込みました。文章を書くのをやめようかとも思いました。

文章を作るのが下手で、考えられていることも幅が狭くて、表現方法にも限界がある。

でもがんばりますb

長くなってすみません

では、本編です


****************************************



「悲しみの色」


もう誰も傷つけたくない

もう誰かが傷つくのを見たくない

もう争いたくない

もう争わないでほしい

もう何も見たくない

もう何も知りたくない


そう思っている筈なのに



流れる血を、滴る血を


美しいと思ってしまう、見惚れてしまう


そんな私は、狂っているのでしょうか?


何故かなんて分からない

身体が、心が

欲して、魅せられて

その赤を、その紅を

痛い程、痛む程

禁忌に、狂気に

捕われて、囚われて

探して、捜して


鮮血を、流血を

誰かが傷つけた、その証を

誰かが傷つけられた、その証を


求めて、求めて


私は、狂っていたのでしょうか?

いつから

どこから

何故


それともはじめから、


空よ、

海よ、

大地よ、

風よ、

人よ、

世界よ、

全てよ

染まれ

染まれ

染まれ

染まれ

染まれ

赤に

紅に

朱に

銅に

緋に

茜に

血に

悲しみに




「記憶」



約束したあの日 小さく笑った君


君は生きると言った 私は守ると誓った


また会えると思っていた

そう遠くない あさってとかに


もう会えぬとわかっている

今静かな予感が告げる



君が別人になる



まぶたの裏にいる君によく似た誰か

手に残るぬくもり君のものではないなにか


君を思い出せなくなる


雑踏のなか振り返る



私を忘れてほしい

私は忘れられないけど


忘れて生きてほしい

もう知らないでいてほしい


もう会えぬとわかっている

だから二度と電話はしない



君が別人になる




*****************************************


最終話です。


ここまで読んでいただけて、とても嬉しいです。

ありがとうございました。

また詩がたまったら、違う題にして書こうと思います


突然ですが、文章で世界が変えられないのはもうわかっています。


人を感動させることはできるかもしれません

人の考えを変えることができるかもしれません

でもどんな人の文章でも、どんな願いがこめられていても、文章は文章でしかありません。

人が実際に経験して、生身の人間に教わったことには勝てないです

もし文章がそれらに勝ってしまったら、人と人とのつながりの意味が薄れて、なくなってしまうと思うんです。

戦っている兵士たちや、働いている子供たち。

人として扱われていない人々。

そんな人たちの現状を変えられるのは、それを伝えた文章を、読んだ人の行動なのです。

文章を書いただけでは意味がありません


私が文章を書き続けるのは、何より伝えるべきことがあるからで、それを伝えたいと思うからです。少ししか役に立たなくても、できることがあるのに何もしないのは罪だと思います。下手くそでも。


最後に。

ここまで読んでくださった方々、

応援してくれた友人や先輩、近所の人や先生、

感想や激励の一つ一つが励ましになりました。

本当にありがとうございました。

                                 2008、3、30

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