恋愛ゲームのゲームオーバー
自作『恋愛ゲームシリーズ』を読まないと意味が判らないと思われます。申し訳ありません。
これまでとは異なり病み警報発令中。苦手な方はご注意下さいませ。
「貴女がどんな手を使っても彼等を言いなりにはできませんよ」
逆ハーレム狙いのヒロインにそう告げると、彼女は可愛らしい顔に訳がわからないという表情を浮かべる。そんな顔をしても無駄。私は貴女の本性を知っているのだから。そして私を守るように立っている彼等も、それを理解しているから追求の手を緩めることはない。
「ふざけるのは止めて下さい。貴女は知っているはずですよね? この世界が恋愛ゲームに似た世界なのだと。知識があって、簡単に逆ハーレムを築けると思ったら大間違いです。貴女は彼等の意志を無視しています」
「美咲のいうとおりだ。俺を注意すれば俺がお前になびくと本気で思っているのか?」
生徒会長の桐澤冬夜がきつい視線をさらに細めて言った。
「俺だって裏の性格を言い当てられたからといってお前を好きになると思っていたのですか。馬鹿にするのはやめてください。俺はお前よりも美咲を選びます」
本当の自分をさらけ出せずに苦しんでいた生徒会副会長の垣崎尚人も私の手を握りながら真っ直ぐに前を向く。
「俺に寂しさなんてねぇよ。親とは不仲だが、それ以上に勇太や美咲達がいる。お前に慰められ、認められなくてもかまわねぇ!」
家族に認められず孤独に堕ちていた渡辺朱里は、その切れ長の目を緩め慈しむように私を見てから守るように前に出た。
「俺だって好きな女子を選ぶ権利があるよ」
爽やかな面もちの峰岸勇太は穏やかに、けれどハッキリとヒロインを拒絶する。
攻略対象から容赦なくぶつけられる本音にヒロインの可愛い顔が歪んだ。
「なんなのよ、一体! 入学初日のイベントが全然進まないし、訳がわからないわ!」
髪を振り乱し媚びるような涙目で攻略対象者達を、そして私を睨むヒロインを哀れに思う。庇おうとした尚人たちを押さえて、私は彼女――――渡瀬桜を諭すように言葉を続けた。
「ここはゲームの世界に似ているけれど現実なのよ。お願い、彼等を攻略対象だと思わないで。彼等には彼等の自我と人生があるのだから」
判って欲しくて説明してもヒロインの思いこみは強固だった。
「っていうかあんた誰よ?! どうして彼等と一緒にいるわけ? 二年だから悪役女じゃないし……転生とか前世の記憶持ちとか? 冗談でしょ」
「どうして判ってくれないの……」
普通の出会いをして、普通の恋愛をして欲しいだけなのに。
飲み込んだ言葉を汲んだ生徒会長の冬夜が、守るように私の肩を抱いて退室を促しながらヒロインに言った。
「とにかく二度と俺達に関わるな。美咲にもだ。彼女に何かしたら俺達が容赦しない」
氷のような冬夜の声と侮蔑の入り交じった攻略対象者の視線に、渡瀬桜はドロドロとした憎しみを抱えた目で私を睨んでいた。
初めて恋愛ゲームを知ったのは友人から勧められた時だった。その時の私は黒髪で眼鏡をかけ、運動が嫌いで細身の、ごく普通の高校生だった。クラスメイトたちからは『がい骨』だの『干物女』などと悪口を言われていたが、彼等は知らないんだ。雑誌のモデルだって似たような細さなのを。細さイコール綺麗だという事実を知らない同級生の子供っぽさにうんざりしながら友人と過ごしていると、彼女が『恋愛遊戯』というゲームソフトを差し出してきた。
「コレ、凄く面白いの! 出てくるキャラはみんな美形だし、歯の浮くようなセリフを次々と言ってくるんだよ!」
そう言って熱心に話す彼女を冷めた目で見ていたが、興味もあったので彼女のソフトを借りて試しにやってみることにしたのだ。シューティングゲームやアクションゲームの苦手な私にも操作しやすく、やり込み要素もあってコンプリートするほどプレイしていたのだが、可愛いと言われ人気のある女子のクラスメイトが「面白いよね!」と話しているのを聞いた途端、一気に興味を失ってしまった。
我に返ったとでもいうのだろうか。顔が良くモテる男が、他の男にも媚びを売るヒロインを変わらず想い続けるなんてことがあるわけがないと、熱が冷めてしまったのである。更に逆ハーレムエンドなどというふざけた終わり方を思い出し、攻略対象者を馬鹿にしているとも思っていた。私は無神経なヒロインが大嫌いになった。
今の記憶以外で憶えているのはここまでだ。
今の私は池田美咲。ごく普通のサラリーマン家庭に生まれた一人っ子で、中学一年まではちょっと顔がいい普通の子供だった。
中学二年になり、校内でも人気のある男子生徒が生徒会長に選ばれた時、その聞き覚えのある名前に前世を思い出したのだ。最初は何かの偶然だと思いはしたものの、ちょっとした好奇心で調べてみるとゲームと同姓同名の生徒が他にも5人いて、更にエスカレーター式で上がるだろう高校の名前も漢字は異なるもののゲームと同じ読み方だということに気付いた。
もしかしてヒロインもいるのだろうか?と探そうとしたが、彼女はプレーヤーキャラクターだから名前の変更が可能だったと諦める。それよりも新聞で事故の死亡記事に目を通すべきだろう。なぜならヒロインの両親が事故死するから、彼女は叔父が経営するうちの高校に入学してくるのだ。
高校一年の秋頃に彼女と両親の過去が明らかになるイベントがあったのだから、恐らく両親が事故死したのはその一年前。秋に事故死する夫婦を捜した方が早いだろう。
そこまで考えてこれは好機なのではないかと思った。
ヒロインが攻略対象者に接触する前に、彼らにヒロインの存在を知らせて攻略なんていう理不尽な仕打ちから彼らを守ることが出来るかもしれない。
そのためには多少彼らの信頼を得なければならないだろうが、私も彼らの心の闇を知っている。それを使えば彼らを助けることができ、しかもヒロインより先に信頼を勝ち取ることも出来るはずだ。
「現実はゲームとは違うのよ」
愛でられることが当然だと思っているヒロインに現実を突きつけてやる。それが私のやるべき事なのだ。あんな誰彼構わず心配する振りをして逆ハーレムを築こうとする卑しい女に負けるわけにはいかないと本気で思った。
ヒロインも前世持ちなのではないかと気が付いたのは、私の周りから攻略対象者達が去ってからだ。尚人だけは私を信じてくれて傍に残っているけれど、こんなの、私が望んだ結末じゃない。本当はもっと私の周りに攻略対象者達が集っていて、みんなで楽しく過ごしてて、性格の悪いヒロインにざまぁみろと見せつけるはずだった。そうして私は優越感に浸れたのに!
ここは恋愛ゲームの世界なのに、どうしてイベントが起こらないの? ヒロインを虐めるはずの冬夜の婚約者が、なぜヒロインと一緒に天文部になんて入部してるの? しかも婚約者そっちのけで本気で天体観測にはまってるってどれだけ馬鹿女なの? だいたいヒロインが天文部に入るなんてイベントはなかったはずよ。それどころか冬夜とあの冴えないモブ男が立ち上げた天文部すら、ゲームにはなかったはずなのに!
「尚人! どうしてみんな判ってくれないの? あの女に騙されて攻略されるのを教えてあげたのに、どうしてあの女を嫌わないの? 私だったら彼ら個人をちゃんと見てあげるのに、どうして私の周りに戻ってこないの?」
まったく訳がわからない。これが噂のバグなんだろうか。
「みんなを『元に戻したい』なら、あのイベントを起こすべきだ」
悲しむ私に、尚人は私にだけ向ける穏やかな笑みを浮かべて低く提案してくる。彼だけは私を心の底から信じていて、私だけを想ってくれている。だから私のしたことも間違っていないのだと、理不尽な攻略から救えばみんなこんな風に私を好きになるはずだったのにと、前世の記憶で攻略対象達を操るヒロインがますます憎くなった。
だから尚人の提案に飛びついた。本当なら冬夜の婚約者がヒロインに濡れ衣を着せる文化祭のイベントを、不抜けた悪役女に代わって強引に引き起こすのだ。ゲームでは悪役女が馬鹿なせいで細工している現場をヒロインの友人に見つかり、その友人がヒロインを助けてしまう。けれど私と尚人が組めばそんな馬鹿なことにはならない。だって尚人は私の為ならなんでもやってくれるから。
「ただ俺は副会長だから文化祭当日にあまり動くことができない。実際にやるのは美咲になるけど……大丈夫?」
尚人の問いかけに思わず返事を躊躇った。だって私は頭の足りない悪役女じゃない。ヒロインに嫉妬していると思われたくない。私はヒロインを手玉に取ることが役割なのだから。
けれど尚人に任せることもできなかった。文化祭が生徒会主体で開催されることも、副会長である尚人の身体が空かないことも良く理解しているからだ。
「朱里は手伝ってくれないかしら?」
彼ならヒロインと親しくしていなかったはずだと顔を上げると、尚人は残念そうに首を振る。
「美咲。渡辺はヒロインに好意を持ってる。まだ完全に自覚していないけれど、ヒロインを追い落とす手伝いをしろなんて言われたら絶対に反発するよ」
私の味方は尚人だけ。少し神経質そうな、それでいて女性なら誰でも振り向くような美貌を持った男が私だけを請い願ってくれている。本当ならここに他の攻略対象達もいて、私を取り合っていたはずなのに。私に甘い言葉を囁いて、私の視線を自分に向けさせようと健気な努力をするイケメンたちに囲まれていたはずなのに。そしてハイスペックな攻略対処者達から慕われる私は、その辺の女子より格上の存在なのだ。
だから――
「みんなの目を覚まさせてあげなきゃね……」
私にはその資格と権利があり、みんなはそれを待っている。
私は優しいからヒロインを退学にしようなんて思わない。ヒロインだってゲームに縛られた哀れな存在だものね。私は彼女を見下す余裕があるから少しくらい慈悲をあげてもいい。ごめんなさい、許してと泣いて這いつくばるのなら理解を示すのもいいかもね。
だって私はあの子より上だもの。あんななんの取り柄もないモブにしか好かれないような女とは違うもの。
「冬夜の婚約者に嫉妬して彼女の制服をボロボロにするの。そしてあの女は最初にそれを発見して犯人に疑われて本性を現す。なんて素敵なイベントなのかしら!」
私は自分の考えを絶賛した。なんだ、みんなを元に戻すのなんて簡単じゃない!
待ちに待った文化祭当日。
人気のない教室にスルリと入り込む。遠くで近くで生徒達のはしゃぐ声と若々しい活気を感じながら、私はポケットからカッターナイフを取りだした。もちろん手には料理用のゴム手袋をしているから、警察沙汰になっても私が疑われることはない。だってこのカッターナイフは尚人が手に入れたヒロインの物なのだから。
この教室は天文部の準備室になっていて、彼らは今、天体観測用の衣服で展示室にいる。そして私が細工をする短時間だけ、尚人が副会長という役職を使って彼らを展示室に足止めしておいてくれているのだ。だから安心してあの女の罠をしかけることができる。
これでみんなが救われると鼻歌を歌いながら綺麗に畳まれた制服を確認していく。馬鹿な悪役女の制服を見つけて早く切り刻まないと――目に入ったネームの名前は渡瀬桜。それを見た途端に無意識に右手が動いていた。
ガツ、ガツ、ガツ
三度切りつけたところでカッターの刃が折れた。けれど妙な高揚感に笑いが止まらない。だって私より格上の女なんて存在したらダメなんだから、これはされて当たり前の事なんだ。
「あはは。自分が疑われないように自分の服も切り刻んだことにしよう。きっと誰もが納得するわ!」
私って本当に頭がいいと自画自賛しながらも残りは淡々と作業をこなしていく。そして間もなく終わるという頃、廊下で人の声が聞こえた。慌てて振り向き通りすぎるのを待っていると、なぜか教室のドアが開けられ冬夜が驚いた様子で私を見た。
「何をしている」
人の上に立つことに慣れた人間の口調で詰問する冬夜。彼の背後からなぜかシークレットキャラの山田一佳や朱里、勇太たちまで教室に入ってきて私を見下ろした。
「もう一度聞くぞ、池田美咲。何をしている」
彼らの目にはゴム手袋をしてカッターナイフを持った私の姿が映っている。頭が真っ白になっていた私は我に返るのと同時に嵌められたと理解した。
「わ、私、嵌められ……そう、渡瀬桜に脅されて、無理矢理、だからカッターもあの女ので、制服も、だから私じゃない! 悪いのはあの女よ! 私、あの女が教室から出ていくところを見て中に入ったらこんなことになってたの! 酷いでしょ! だからみんな、私のところに戻ってきていいんだよ!」
カッターを机に置いて駆け寄ろうとすると全員の気配が一気にピリピリし出した。身構える視線の厳しさにビクリと足を止めてしまう。
「違うの。みんなを助けてあげようと思って、またみんなが私を好きになるように戻してあげたかったの! だって間違ってるでしょ? あの女は性悪のヒロインなのよ? 貴方たちは私が好きなのに、ゲームのバグやシステムで貴方たちの気持ちを歪めているのよ! だから貴方たちのことを想って私が解放してあげるね! 心配しないで、離れたことを私は怒ってないよ。だって私はみんなに好かれるヒロインなんだもん!」
これでみんな納得してくれるだろうと得意げに言い切ると、冬夜が廊下の誰かに何かを言っていた。ガクエンチョウトケイサツヲヨベとかセイトヲチカヅケサセルナとか。そんなにしてまで守ってくれなくても大丈夫なのに、冬夜は相変わらず大袈裟だわ。あら、貴方は風紀委員長の一佳先輩。さり気なく肩を抱いて壁に押しつけるなんて積極的なのね。みんながいるところで独り占めはダメなのよ? だって朱里や勇太が寂しがるじゃない。ほら、二人とも私に近付いてきて今までのことも全部嘘なのかって言ってる。そうよ。ヒロインの言葉なんて全部嘘に決まってるじゃない。でも一佳先輩。その制服とカッターは証拠物だから警察が来るまで触らない方がいいわ。貴方までヒロイン逮捕に巻き込まれちゃう。まぁ大丈夫だけれどね。私がちゃんと証言してあげるから。だって私はヒロインだもの。みんなの愛を受け入れるわ。はいはい、大人しく警察に行きますよ。だって大切な目撃証言者だもの。警察ですら私を大事に扱うの。ヒロインが悔しそうに私を見てる。ふふふ、羨ましがってもダメよ。だって私を中心にこの世界は回っているのだから。なんでも聞いてちょうだい。私は優しいから酷いことをされたヒロインを許すつもりでいるわ。だけど真実は明かさなきゃ。それが私の優しさなの。
証人保護の為に警察にいた私を両親と、なぜか尚人が迎えに来てくれた。そして尚人ったらその場で書類を両親に渡したの。婚姻届だと思うわ。だって彼ったらお嬢さんを預からせていただきますって挨拶してたし、両親もそれにサインしてたもの。でも私はみんなのものだからダメだって言ったら、尚人の家でみんなが待ってるんだって説明してくれた。なぁんだ、最初からそう言ってくれれば良かったのに。連れて行かれたところは真っ白い廊下が続いていた。まるでチャペルみたい。そこで半袖の白いワンピースに着替えさせられて、新しい家に足を踏み入れたの。ここはどこ?って聞いたら将来俺が継ぐ病院だよって教えてくれたわ。私を守るために格子の付いたドアに窓まで。本当、私って深く愛されているのね。
「貴女がどんな手を使っても彼等を言いなりにはできませんよ」
逆ハーレム狙いのヒロインにそう告げると、彼女は可愛らしい顔に訳がわからないという表情を浮かべる。そんな顔をしても無駄。私は貴女の本性を知っているのだから。そして私を守るように立っている彼等も、それを理解しているから追求の手を緩めることはない。
「ふざけるのは止めて下さい。貴女は知っているはずですよね? この世界が恋愛ゲームに似た世界なのだと。知識があって、簡単に逆ハーレムを築けると思ったら大間違いです。貴女は彼等の意志を無視しています」
「美咲のいうとおりだ。俺を注意すれば俺がお前になびくと本気で思っているのか? 俺は俺個人を見てくれる美咲が好きだ」
生徒会長の桐澤冬夜がきつい視線をさらに細めて言った。
「俺だって裏の性格を言い当てられたからといってお前を好きになると思っていたのですか。馬鹿にするのはやめてください。俺はお前よりも美咲を選びます。彼女を愛しているのです」
本当の自分をさらけ出せずに苦しんでいた生徒会副会長の垣崎尚人も私の手を握りながら真っ直ぐに前を向く。
「俺に寂しさなんてねぇよ。親とは不仲だが、それ以上に勇太や美咲達がいる。お前に慰められ、認められなくてもかまわねぇ! 俺は将来、美咲と本当の家族になるつもりだからな」
家族に認められず孤独に堕ちていた渡辺朱里は、その切れ長の目を緩め慈しむように私を見てから守るように前に出た。
「俺だって好きな女子を選ぶ権利があるよ。そして俺が心から愛しているのは美咲だけだ」
爽やかな面もちの峰岸勇太は穏やかに、けれどハッキリとヒロインを拒絶する。
攻略対象から容赦なくぶつけられる本音にヒロインの可愛い顔が歪んだ。
「なんなのよ、一体! 入学初日のイベントが全然進まないし、訳がわからないわ!」
髪を振り乱し媚びるような涙目で攻略対象者達を、そして私を睨むヒロインを哀れに思う。庇おうとした尚人たちを押さえて、私は彼女――――渡瀬桜を諭すように言葉を続けた。
「ここはゲームの世界に似ているけれど現実なのよ。お願い、彼等を攻略対象だと思わないで。彼等には彼等の自我と人生があるのだから」
判って欲しくて説明してもヒロインの思いこみは強固だった。
「っていうかあんた誰よ?! どうして彼等と一緒にいるわけ? 二年だから悪役女じゃないし……転生とか前世の記憶持ちとか? 冗談でしょ」
「どうして判ってくれないの……」
普通の出会いをして、普通の恋愛をして欲しいだけなのに。
飲み込んだ言葉を汲んだ生徒会長の冬夜が、守るように私の肩を抱いて退室を促しながらヒロインに言った。
「とにかく二度と俺達に関わるな。美咲にもだ。彼女に何かしたら俺達が容赦しない。彼女は俺達の大切な女性なのだからな」
氷のような冬夜の声と侮蔑の入り交じった攻略対象者の視線に、渡瀬桜はドロドロとした憎しみを抱えた目で私を睨んでいた。そして私は、みんなにばれないようにヒロインに笑顔を向ける。
――ああ! これで二周目は完璧なハッピーエンドになるわね!!
お口直しに『恋愛ゲームのエンディング』を同日公開しました。よろしければそちらもどうぞ。