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夜景

その頃はまだ高速道路も走っておらず、山の上に架かる橋は年季を感じさせていた。


あれは弟が東京へ行くという事で、引越しの手伝いに行ったあと。

夕飯を食べに行き、そのまま近場のドライブへ………



走り屋をしていた弟。


マイナーだけど、綺麗に夜景が見える場所を知っていた。




それは『夜中のドライブ』と同じ町。

方向は南北で逆。



管内一の大きな川の橋を渡り、少し走ると山へと伸びる道があった。


クネクネとしたカーブを何個も過ぎ、更に走る。


橋から見る絶景。


「こんな近くにあったんだ」と驚いた。

時間にして私の自宅より一時間程で行ける。



その日は、夜景を見て満足し来た道を戻らず、そのまま車を走らせた。


すると、何か嫌な感じを受けるが、弟と話ながら進んで行くとあった………墓。



私「墓ある」


弟「うん、あるんだよね~」


嫌な感じはするものの、それ以上は何も言わず車を走らせた。




またカーブだらけの道。

でも、景色は綺麗に見えるのでのんびりと下りた。



暫く走ってから………


私「あそこさぁ(墓)、もしかして出る?」


弟「出るみたいだけど、俺見てないんだよね。まぁ、出ても怖くないけど」


私「そっか」


その日は弟を送って帰った。



弟が東京へ引越した後。


姉の旦那が仕事でいないという事で、一緒にドライブへ行った。


子どももいたので、あまり遠出はしない。

なかなか出掛ける事がない姉が「夜景が見たい」というので、弟と行ったあの山へと向かった。



カーブだらけの山道を抜けて、暫く走ると見えてきた夜景。




車を止めて、少し話ながら夜景を見る。

暗さに嫌がる子ども達。

なので、直ぐに出発。


暫く走ると………


やはり、嫌な感じのする墓。



姉「あ、いる」


私「見える?」


姉「うん、そのまま走って」





姉「着いて来ないから大丈夫みたい」


私「どんなのいたの?男?女?」



姉「う~ん‥なんかね、鬼みたいな人?いたよ」

姉「墓の手前の方で、こっち見てた」


私「そうなんだ。嫌な感じはするけど。私見えないしね~。着いて来ないなら大丈夫だね」


姉「こっちから邪魔しなきゃ大丈夫だと思うよ」



ということで、その後もたまに行ってましたが、一人や子どもが生まれて子どもと一緒の時は夜景見てUターンしてました。



今は甥が行くようで、先日久しぶりに行って来ました。


高速道路建設でその道路の上になる夜景が見える橋も綺麗に直されています。

高いネットがはられて夜景に邪魔なのは相変わらずでしたが、10代半ばや20才の息子や甥達は若い!

アスファルトに足をかけ、網の上から夜景を見下ろしていました。


因みに今回は何も感じなかったデス‥


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