「コント!生まれつきだよ!!」
キキーッ ドンッ!!
「いてー!!」
「だ、大丈夫ですか!?」
「大丈夫じゃないよまったく…」
「本当にスミマセン…」
「いたたた…」
「唇が腫れてますね…スミマセン」
「生まれつきだよ!!」
「髪の毛がチリチリに…」
「生まれつきだよ!!」
「背がちっちゃく…」
「生まれつきだよ!!」
「鼻が潰れて…」
「生まれつきだよ!!なんなんだ君は!!もっとよく見てくれ!!目立った外傷があるだろうが!!」
「あ…前歯が一本折れてますね…」
「これは昨日やったんだよ!!もっと下見て!!下!!」
「あ…え?ぷぷぷ…」
「な、何がおかしいんだね…!?」
「え…?いや、チャック開いてますよ?ぷぷぷ」
「え?うそ?あらやだ、ホントだ、って違うっつの!!もっと下見て!!下!!」
「あ、足…怪我してますね…どうしたんですか?」
「お前がやったんだろが!!つか足の怪我がどうでもいいくらい俺は今精神的にボロボロだよ!!」
「だ、大丈夫ですか!?」
「お前のせいだろが!!」
「スミマセン…」
「早く救急車呼べ!!警察もな!!」
「は、はい!!」
プルルルル…
「あ、もしもし、え?10時16分?」
ガチャン
「呼んだか!?」
「いや、なんか、電話したら日付と時間が…」
「それ時報だね~お前はとことんバカだな!!」
「はい!!生まれつき!!」
「開き直るな!!バカが!!」
「もう帰っていいですか?」
「もう帰れ」
「お大事にして下さいね…」
「うるさいわ!!目障りだっ!!早く帰れ!!」