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現象11 楽園

ふん、どーせ私にはラブコメ染みたコトなんて書けませんよーだwww。

 夏休みに入って早10日、日狩とは病院の一件で顔を合わせられなくなってしまった。

「キョーヤ、また他校から合コンのオファーが来たんですけど・・・。どうしましょう?」

「ほぉ、さっすが注目度NO.1転校生だ」

ロードは大変なご身分だ、3日で5つの高校の生徒からオファーが来ているのだから。無論、オレも同行させてもらって女子の携帯番号やメアドをゲットさせてもらってる。ロードにはこれから起こるであろう、イベントへの下準備に付き合ってもらうぞ・・・。

「そんで、参加する人は?あと場所」

「えーと、私立文聖学園しりつぶんせいがくえんの生徒5人。海神わだつみセイラさん、寺内京子てらうちみやこさん、嘉藤霧江かとうきりえさん、塩田美鈴しおだみれいさんと・・あと・・・」

ロードが止まった。

「おい、どったの?」

「日狩流音・・・さん」

「はぁぁっぁ!??」

日狩が合コンメンバーて、どおどどど、どーゆーこっちゃい!!??つーか、文聖は女子校じゃねーかよぉい!そこまでロードのコトが知れ渡っちゃてるんスカイ!

「まぁ、いっか~。場所はどこなのさ?」

「サマーランド・・・」

サマーランドってあっこでゴワスか!?東京のあきる野市にあるウォーターアドベンチャーパークで、年中水着でイベント発生し放題といわれる・・・!

「オレら三鷹高校じゃん、割りと離れてるぜ~?」

「文聖は葛飾区ですよ・・、行かなきゃどーすんですか!?」

ドギマギしまくって、結局OKを出してしまった。

 8月3日、ついに神を拝む日がやってきた。天使たちの反響する笑い声、ゆれる2つの白桃、そしてその世界を好きに堪能できるオレたち。あぁ、ヨダレと鼻血が止まらない・・・。

「そろそろ時間ですね~」

「ぐふひっ、また大きな桃が~、どんぶらこっこ、どんぶらこっこ・・・」

「「「「「お待たせしましたぁ!」」」」」

ビュルルルルr・・・・・

オレたち卒倒、女子ドン引き。

「すいませんでした、こんな場所で合コンなんて夢みたいなもので」

「いや、ほんとに・・、ごめ・・ブバァ」

オレはまだ鼻血が止まらない、しかしロードはもう慣れたようだ。海神さんがティッシュをくれたおかげで、鼻血を止めるコトができた。

「日狩流音です、今日の合コンを企画したのはアタシで~す!」

「「何だと!?」」

日狩は5人の中ではまずまずのスタイルとルックスだ。だが日狩には感謝せねばなるまい、だって海神セイラさんという幼児体型ロリコン狙い撃ちの美少女を連れてきてくれたのだから。

「あ、アンドーくんアタシと一緒にあれ行こっ!」

「あ、ちょっ・・」

日狩が半ば強引に、流れるプールの方へ連れて行った。そして勢いよく顔面から飛び込んだ。

「いい目の保養にはなったでしょ?」

「まぁね・・」

周りから見ると5人の中では目立たなかった日狩が、とてもかわいらしく感じる。というより、メンバーのかわいさが異常なのだ。

「ロードくんには悪いコトしたから・・・」

「謝罪を兼ねた合コンと?」

日狩は顔が真っ赤になった。ロードが謝った時はグサリと消えろなんて言い放ったくせに、やるコトは見事に正反対である。

「あのさ、アタシのコトはルノ・・、ルノンでいいから」

「へ、じ、じゃぁオレのコトはキョーヤでいいぜ。みんなそう呼んでるし」

ルノンは少し笑みを見せた。それよりロードのヤツ、ちゃんと女子の携帯番号とアドレス手に入れたんだろうか。

「うわーい、波だ波だ~」

「ははっ、楽しいね!」

「ええ、まったくです」

ロードめ、海神さんとあんな近距離で戯れている・・・。腹立つ。

「アタシたちも混ざる?」

「そうだな、あんな空気はオレがぶっ壊す!」

オレはロードたちの所へマッハで泳いでいった。

 そんな楽しいラブコメ染みた時間は風がサッと吹き抜けるかのごとく早く終わった。

「今日は楽しかったです、ありがとうございました」

「「「「「また遊びましょ♪」」」」」

この8月3日は死んでも思い出に残そう。オレは心の底から思った。

今回の登場人物

合コンメンバーズ...キョーヤたちを誘った私立文聖学園の女子5人。ルノンも含まれていて、全員が異常にカワイイ。海神セイラは群を抜くかわいさ。

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