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現象1 魔術の存在

初めましての方は初めまして、知っているという方はいつもあのポケモン小説を読んでいただき有り難う御座います。執筆を始めて未だうだつの上がらないボクがまた連載小説を描き始めました。あと差し出がましい事とは思いますが、皆様にこれを読んだ後評価をつけてもらいたいのです。ダメ出しドンとこいwww

 始めに問おう、こんなコトがあってよかろうか?

「畜生×2000!また再試験だぁとぉぁ!?」

このオレ闇洞凶夜あんどうきょうやは今、高校で数Aの22回目の再試験真っ只中だ。割と成績いいのに(体育と数学は最低レベル)、なんでこんなコトせにゃならんのだ!?問題初っ端からわから~ん!もう確率なんぞどーでもいい!結局、オレは半分も答えられずに再試験を終えた。

「闇洞、数A再試受かってんぞ~」

「うぇ?」

担任に聞いてみたところ、数Aの先生がもう無理だと断念してしまったらしい。つまり、数Aはどう足掻いても最低レベルだと確定したコトを表す。もうフケたいな。

「キョーヤ、下校だぜ」

「んおっ!やったぁ~」

オレ寝てたのか。起こしてくれたのは、隣の席のモトキだった。

 オレは予備校に通っている。夕飯は基本、某ファーストフード店でハンバーガーの味を楽しみ、その後に3時間近く予備校でSUPERダルダルタイムを過ごす。

「ソウマの野郎、また成績トップに・・・・」

「悪いね~、問題が簡単だったから点が採れたよ」

この威張り散らす勿体無いイケメンは、小学校からの幼馴染みのソウマ。昔から人を見下すのが大好きな変人だ。そしてテスト解説のみで今日の予備校は終わった。

 駅のホームでオレはオトナびた黒い飲み物をクビッと飲み干し、空き缶をゴミ箱にシュートした。

カラララァン・・・

「おい、線路に女の子がいるぞ!」

その声に駅内は騒然。こんな時に自殺する気か!?

「ええい、電車を止めるな社会腐が!」

オレは電車を止めないために、その子がいる線路へ飛び降りた。が、その子を見て電車を止めないためになんて考えは一瞬で吹き飛んだ。

「肩から血なんて垂らしてるか?自殺しようとするヤツに・・・」

その子から肩から大量の血が出ていた。これは駅のホームで後ろから急にグサリという危険なパターンでないのかと、オレは瞬時に察知する。

「この子への応急処置と、警察と救急への通報お願いします!」

女の子を置いていって、オレは刺した犯人を捜した。捜し始めて5分もしないにうちに、後ろから殺気を感じた。

「モデルガンでも喰らっとけ!」

ダンッ!

「うぅうう!このガキィ・・」

後ろにいたのは黒いスーツの男だった。手には血まみれのナイフと、スーツには目立たないがかなりの血がついている。

「さっき女の子を刺したのはオマエか!」

「ガキに傷を負わされるなんて屈辱だ!キサマを殺して、この傷は目標ターゲットとの戦闘で負ったコトにしてやる!」

ターゲットなんてイミフなコト言っているが、コイツが刺した犯人なのは事実だ。

「神の教えに背く愚かなる若輩者に痛みを齎す赤き斬撃よ!神の教えを守る聖徒の命によりて、明日の光を妨げる愚者の首を刎ねよ!」

「なんだぁ?呪文なんか唱え始めたぞ」

ズバアァァァ!

「どっから刃物が・・・?・・・なっ!」

オレの脇腹を裂いたモノは赤い円盤だった。その円盤は黒スーツの手でフワフワ浮いていた。

「驚いたか、魔術なんてモノが存在するんだ。これはその1つ、アナザーレッドというモノだ」

「魔術だってぇ・・・?んな二次元チックな話信じられないでしょーが・・・・」

「嘘じゃないぞ!刻め、アナザーレッド!」

ザクッ!

また赤い円盤が、今度はオレの肩を・・・。段々、意識がなくなっていく・・・。死ぬなコレ。

「ついでにこのアナザーレッド、日本語では他者の血剣だそうだ。ま、死んでるか」

「誰が死んでるかって~?」

オレの声に驚いた黒スーツがオレの倒れている方向に振り向く。オレはかろうじて立っていた。

「やるなら首か心臓を裂けよ・・、ビビリ」

「ほほう、言ってくれるぜガキがよ。望み通り、真っ二つだ!」

黒スーツはオレの体を裂けと命じるが、円盤は動かない。黒スーツは動揺して何度も命じたが円盤はピクリとも動かない。オレはこの瞬間に気付いた。

「それってよ、もしかして人を殺せない魔術じゃねーのか・・?それって他人の血、つまりあの子の血だよな?・・・血にも残留思念っつーのが、あるんじゃねーのか?」

「そんなコトがあるか!残留思念など、あるはずが・・・」

「魔術は信じるのに残留思念は信じられねーのか・・?でもオレは、どっちも信じがたいけどな」

黒スーツは今動けない、これならもう1発モデルガンを入れてオレの勝ちだ!

「眼球にぶち込んでやる、あの子の分とオレの分だぜ!」

ダダァン!

「がぁああっ!目が見えないぃぃ・・・」

警官がオレのモデルガンの音を聞きつけ、この戦場にやってきた。警官はすぐにモデルガンだと見抜いた後、倒れている黒スーツに手錠をかけた。

「あの子は心配ない、1週間で退院できるそうだ。でもキミ、モデルガンを人に向けて撃つのは感心しないぞ。今回は正当防衛で助かるけど、気をつけるんだよ」

ごもっともでございます、警官殿。オレは、一安心してその場に倒れた。

 目を覚ますとオレは皇族が寝ているようなベッドで横になっていた。ここはどこだ?確実に家でないのはわかる。

「おはよ、よく寝たかな?」

オレの視界にあの子が写っていた。


いかがでしたでしょうか?では我が身の勝手ながら評価をお願いします。

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