殴り合いはしないが殴り合いの助長はするヤツ
【登場人物】
・非常識男…電車内にて、足を延ばして座っていた男。
・喧嘩腰男…電車内にて、非常識男の足にわざとぶつかりにいった男。
・野次馬男…非常識男と喧嘩腰男の争いを高みの見物する男。
(電車内にて…)
非常識男「痛ってぇなオイコラァ!!」
喧嘩腰男「足出してんじゃねぇコラァ!!」
非常識男「もっと遠く歩けばいいだろ!!」
喧嘩腰男「オメェが足伸ばして座ってっからだろうが!!」
非常識男「なんだコラオイ!!」
喧嘩腰男「殴んのかよアァ!?」
非常識男「オメェが殴れよオイ!!」
喧嘩腰男「あ?」
非常識男「あ?」
喧嘩腰男「あ!?」
非常識男「あ!?」
喧嘩腰男「あ!!」
非常識男「あ!!」
喧嘩腰男「あぁっ!?」
非常識男「あぁーっ!?」
(二人の周りをニヤニヤしながらウロウロする男が一人)
喧嘩腰男「何見てんだよオイッ!!」
野次馬男「へ? 別に?」(ニヤニヤ)
非常識男「関係ねんだよ!! 謝れよオイ!!」
喧嘩腰男「オメェだろうがよ!! 土下座しろゴラ!!」
非常識男「なんで俺が!!」
喧嘩腰男「お前の足が当たったんだよ!!」
(ドゴッ!バコッ!…取っ組み合う二人は手すりやドアに何度もぶつかる。周囲の乗客は次々と別の車両に逃げていく。)
野次馬男「お? おおっ? わ!あっへへへ…」(ニヤニヤ…ウロウロ…)
非常識男「殴れよ!!殴ってみろよ!!クソがよ!!」
野次馬男「殴れ殴れ!」
喧嘩腰男「お前が殴れよ!!殴れんのかよ!!」
野次馬男「早く殴れ!」
喧嘩腰男「お前うるせぇな!!オイッ!!」
野次馬男「あ…二人がもっとうるさいから…ブフッw」
喧嘩腰男「テメェ殴ろうか!?あぁ!?」
非常識男「もう関係ねぇわ!オイ!頭下げろよオイ!!」
喧嘩腰男「オメェが悪いんだろうが!!」
非常識男「オメェわざとぶつかったんだろオイッ!!」
野次馬男「そうだそうだ♪」
非常識男「失せろよゴラオイ!!」
野次馬男「二人とも社会から抹消されろゥ~」
喧嘩腰男「お前から殴るぞ!?あぁっ!?」
野次馬男「低能野郎!低能野郎!」
喧嘩腰男「ハァッ!!??」
野次馬男「アンタがその人(非常識男)に言ってたんじゃん!前の車両から来る時!」
非常識男「んだ!コラ!オイッ…」
(喧嘩腰男の髪を掴む非常識男)
喧嘩腰男「痛ってぇな!!ゴルァッ!!」
(非常識男の顔を手で押す喧嘩腰男)
野次馬男「おー!おー!おー!いいね!いいねぇー!殴れ!殴れ!早く殴れ!というか蹴れ!蹴れオラァッ!!」
非常識男「ん゛ん゛ぬ゛ぅ゛ーーーーっ…」
喧嘩腰男「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ーーーーっ…」
野次馬男「さん、にぃ、いち、はいファイッ!!ファイッ!!飛ばせー!!拳をー!!脚をー!!」
ードゴッ!
野次馬男「ぬおっ!!」
ーバシッ!ボコッ!ガンッ!ペシッ!ガコッ!…
(喧嘩腰男と非常識男に蹴り倒され、胸ぐらを掴まれ、頭を叩かれ、腹を殴られ、背中を蹴られる野次馬男)
野次馬男「痛いっ!あ痛っ!ちょっと…待って待って…なんで僕!?」
非常識男「ムカつくんだよ。」
ーバシッ!
喧嘩腰男「クソがよ。殴れよ!あ?殴れよ!オメェが先によォ!」
野次馬男「………どうやって…?」
ーズドンッ!(突き飛ばされる野次馬男)
非常識男&喧嘩腰男&野次馬男「「「………………」」」
ーキコーン♪キコーン♪(電車のドアが開く)
喧嘩腰男「オラ来いよオラ!」
非常識男「指示すんじゃねぇゴミが!」
(掴み合い、罵り合いながらホームへ降りていく二人)
ーキコーン♪キコーン♪(電車のドアが閉まる)
(誰もいない車内に残された野次馬男)
野次馬男「………あれ…?財布無い…」
ー終ー




