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マジきゅん☆ハートビート  作者: 櫻木サヱ


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6/12

マジきゅん♡festival開幕

朝、星蘭学院の校門にはいつもより大勢の生徒と観客が集まっていた。

「今日が…ついに本番なんだ…!」

桜井りょうは制服のリボンをぎゅっと握りしめ、胸の高鳴りを抑えながら深呼吸する。見た目は可愛いけれど、心は真剣そのものだ。


ステージ袖では、奏やライバルたちも準備に追われている。神谷蓮は不敵な笑みを浮かべ、悠真は明るく応援してくれる。友情とライバル心が交錯する、緊張感に満ちた空間だ。


「りょう、行くよ」

奏の声に、りょうは頷いた。二人の手が偶然触れた瞬間、胸がドキドキと跳ねる。


いよいよパフォーマンスが始まる。観客の歓声が響き、スポットライトがりょうたちを照らす。

「落ち着け、落ち着け…でも、楽しもう!」

りょうは深呼吸し、笑顔を作る。見た目の可愛さだけじゃなく、全力で踊る自分を魅せる瞬間だ。


曲が流れ出すと、りょうの体は自然にリズムに乗った。手先のジェスチャーもステップも、日々の努力の成果が光る。

観客からの拍手と歓声、そして奏の隣で踊る安心感が、りょうの心を熱くさせた。


しかし、ライバルたちも負けてはいない。神谷蓮が迫力あるステップで魅せ、悠真が華やかに場を盛り上げる。緊張と競争心で、ステージはまさに「きゅんバトル」の様相を呈していた。


途中、振り付けの一部で少しミスをしてしまったりょう。しかし、奏がそっとフォローしてくれる。

「大丈夫、気にしないで。次で取り戻せばいい」

奏の声に、りょうは再び自信を取り戻し、全力で踊る。観客もその姿に大きな拍手を送った。


曲がクライマックスに差し掛かると、りょうは心の底から笑顔になった。見た目だけじゃなく、自分の力で輝ける――その実感が胸に広がる。

「これが…私(僕)のステージだ…!」


演技が終わると、会場は歓声と拍手で包まれた。りょうは息を切らしながらも、達成感で顔を輝かせる。奏も満足そうに微笑み、手を差し伸べた。

「よく頑張ったね」

「ありがとうございます…!」

りょうの胸は喜びと照れでいっぱいだった。


ステージの後、控室ではライバルたちも互いに称え合う。蓮も少し照れくさそうに笑い、悠真は満面の笑み。友情と競争心が混ざり合う、最高の瞬間だった。


こうして、男の娘・桜井りょうは、初めての「マジきゅんフェスティバル」で全力のパフォーマンスを披露し、友情も恋もさらに深まる日々へと進んでいく――。


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