festival前夜のドタバタ☆彡
フェスティバルの前日、星蘭学院はいつもよりざわついていた。
スター候補たちは最後の練習に追われ、教室も廊下も大混雑。桜井りょうも、緊張で胸が高鳴る中、今日の予定を確認していた。
「よし、振り付けは完璧…かな?」
鏡の前で小さく呟き、リボンや髪型を直す。見た目は完璧に可愛い。でも、心臓のドキドキは隠せない。
そんな時、橘悠真が慌てた様子で駆け込んできた。
「りょう!大変だよ!練習室のパソコンが壊れて、音源が使えないんだ!」
「えっ…マジですか!?」
りょうは思わず顔を強張らせる。明日のフェスティバル本番に向けて、最後の練習なのに――。
すぐに奏も現れ、冷静に状況を確認する。
「大丈夫、こういう時こそ落ち着いて対応しよう。みんなで力を合わせればなんとかなる」
奏の頼れる言葉に、りょうは少し安心した。
二人でトラブル対応に動き出す中、神谷蓮もやってきて、少し不機嫌そうに眉をひそめた。
「俺がいれば、こんなトラブル簡単に解決できるのに…」
「じゃあ手伝ってくれるの?」
「…仕方ないな」
りょうは内心ドキドキしつつも、蓮が協力してくれることに少し嬉しくなる。
皆で協力して音源トラブルを解決し、練習を再開。
その間も、りょうは奏の隣で動くたびに、心臓が跳ねる。奏の視線がたまに自分に向くと、思わず顔が赤くなる。
「落ち着け、落ち着け…!」
鏡に映る自分を見て、深呼吸するが、ドキドキは止まらない。
練習の合間、りょうはふと窓の外を見た。夕焼けに染まる校舎と、赤く輝く空。
「明日、私(僕)、ちゃんとステージで輝けるかな…」
不安と期待が入り混じる中、奏がそっと肩に手を置いた。
「大丈夫だよ。君ならきっと最高のパフォーマンスができる」
その一言で、りょうの胸は暖かく、そして強くなった。
夜の校舎に響くのは、最後の練習の声と笑い声。友情、ライバル心、そして恋心――全てが混ざり合う中、男の娘・桜井りょうは、明日へのドキドキを胸に抱えて夜を迎えるのだった。
「さあ…いよいよ、明日が本番なんだ…!」
りょうの目は、希望と決意で輝いていた。




