放課後の秘密Lesson♡♡
放課後の校舎は、昼間とは違う静けさに包まれていた。
桜井りょうは心臓をバクバクさせながら、奏と約束した秘密のレッスンルームへ向かう。今日の練習は特別、二人きりでの個人指導だ。
「…緊張するなぁ、奏くんと二人きりなんて…」
廊下を歩きながら、りょうは小さく呟く。見た目は可愛らしいけれど、心の中では本気のドキドキが渦巻いていた。
レッスンルームの扉を開けると、奏がすでにスタンバイしていた。
「お、時間通りだね。さっそく始めようか」
その声に、りょうの胸は高鳴る。奏の視線がじっと自分を捉えている。
最初は軽いストレッチから始める。
「りょう、動きが固いな。もっと腕を大きく、身体全体で表現してみて」
奏の手本を真似しようとするが、緊張でぎこちなくなるりょう。
「大丈夫、ゆっくりでいいから」
奏の言葉と優しい笑顔に、りょうは思わず赤面してしまった。
「そ、そうですか…」
普段は明るく振る舞うりょうも、この距離と視線には勝てない。
ダンスの基本ステップから徐々に振り付けへ。奏は手取り足取り教えてくれるが、たまに身体が触れる瞬間もあった。
「…あっ!」
りょうは思わず声を上げ、顔を真っ赤にする。奏も気まずそうに笑い、しかし真剣に続ける。
練習の合間、奏がりょうに問いかけた。
「りょう、どうしてここまで本気になれるんだ?」
「私(僕)…奏くんと同じステージに立ちたいからです…!」
正直に答えるりょうの瞳は、真剣そのものだった。奏は少し微笑み、頷いた。
「分かった。じゃあ、君の全力、受け止めるよ」
その一言に、りょうの胸はきゅんと締め付けられた。見た目は可愛らしいけれど、この心の高鳴りは確かに恋心の始まりだった。
練習が進むにつれて、りょうも次第に身体が軽くなり、リズムに乗れるようになる。
「すごい、りょう…ちゃんとステップを覚えて、表現できてる」
奏の褒め言葉に、思わず笑顔がこぼれる。
「ありがとうございます…!」
胸いっぱいの嬉しさと恥ずかしさが混ざり合い、りょうは心の奥で「もっと近づきたい」と思った。
レッスンが終わる頃には、二人の間に自然な距離感と信頼感が生まれていた。廊下に出ると、外は夕焼けに染まり、校舎全体がオレンジ色に輝いている。
「また明日も、一緒に練習しよう」
奏の声に、りょうは元気よく頷いた。
「はいっ!楽しみです!」
心の奥で芽生えた恋心と、友情やライバル心が交錯する学園生活。
男の娘・桜井りょうのステージへの挑戦は、ますますドキドキの連続になっていく――。




