キュンバトル、開始♡♡
スター選抜に無事選ばれた桜井りょう。胸の高鳴りを抱えつつ、翌日からは本格的にフェスティバルの準備が始まった。教室の黒板には「マジきゅんスター候補生へ」と書かれた今日のスケジュールが貼られている。ダンス練習、歌のリハーサル、そしてチームごとのパフォーマンス構想――やることは山ほどあった。
「よーし、今日も頑張るぞ!」
りょうは小さく拳を握った。見た目は可愛らしいけれど、中身は負けず嫌いな男の子。誰よりも輝きたい、スターになりたい――その気持ちは誰にも負けなかった。
廊下を歩いていると、早速ライバルの神谷蓮と目が合った。
「……あの子、女の子みたいだな。でも、見た目だけじゃ勝てないぜ」
蓮の目は鋭く、挑戦的だった。
「えっ……私(僕)に勝負を挑んでるのかな…?」
りょうの胸は少しドキドキしたが、負けるわけにはいかない。
「ふんっ、絶対負けないんだから!」
クラスに入ると、橘悠真が早速声をかけてきた。
「りょう、おはよー!今日から本格的にバトルだね!楽しみ~!」
その明るさに、りょうは少しホッとする。ライバルばかりだと緊張してしまうけれど、悠真がいると安心感がある。
授業の合間に、パフォーマンスのチーム分けが発表された。
りょうは奏と同じチームになった。心臓が跳ねる。奏と一緒にステージに立てる――その期待と緊張で、胸がいっぱいになった。
「…頑張ろうね、りょう」
奏の声に、自然と頬が赤くなる。
「は、はい…頑張ります!」
初めてのチーム練習では、ライバルたちも集まり、早速ドキドキのバトルが始まった。神谷蓮は自信満々で目立つ動きを見せ、りょうは思わず見惚れるが負けじと全力でパフォーマンス。
その様子を見て、悠真が小さく拍手を送る。
「おお~りょう、ナイスだよ!」
友情とライバル心が交錯する瞬間。りょうの心は、ドキドキとワクワクで揺れる。
放課後、練習室でりょうは奏と二人きりになる場面もあった。
「…りょう、君、本当に可愛いね。でも、動きは力強い」
奏の言葉に、りょうの心はドキドキの極み。可愛く見えるのに、本気で踊れる自分を認めてもらえた気がして、嬉しさが込み上げた。
「そ、そんな…ありがとうございます…!」
思わず声が震える。奏の瞳が真剣にりょうを見つめてくる。
その後も、練習ではライバルたちの個性が次々とぶつかり合い、ぶつかり合いの中で友情も芽生えていく。りょうは、見た目の可愛さだけでなく、自分の実力でも認められる喜びを感じるのだった。
夜、帰宅する道すがら、りょうは空を見上げた。
「今日も、ドキドキがいっぱいだったな…でも、これがスターになるってことなんだよね」
胸に秘めた想いを噛みしめながら、明日も全力で頑張ろうと心に決める。
こうして、男の娘・桜井りょうの学園生活はますます刺激的に、友情と恋、ライバルとのバトルが繰り広げられる日々へと進んでいく――。




