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火の鳥:めぴるママの名づけ会議~特別な瞬間を共に祝う~

夢と日常が交差するローファンタジー。

ミオラの夢から生まれた存在の魔王ミルア。

2人のやりとりから、新たな気付きが生まれます。


夢で出逢ったキャラたちと、

ほのぼのした日常を過ごしながら、

夢とイメージの世界で様々な冒険も開始!

ミオラの心の成長の物語です。


未だに名前を知らない、火の鳥のめぴるママ。

名前が無いと不便だから、名づけ会議しようか?

今日も私の夢から生まれた

不思議な仲間のみんなが揃いました。


この話はep7.の

みんなで『崖の上のポニョ』を見る

― 内なる存在と過ごす休日の続きです。


以下のリンクでep7.が読めます▼

ぜひ併せて読んでね♡

https://ncode.syosetu.com/n9157kx/7


ミオラ(女性)視点でまとめています。


内的世界の静かな空間に、

光が柔らかく降り注いでいる。

今日、この場には特別な意味がある。

めぴるママの名づけをしよう。

そう思い立ったのだ。


先日、ひよこのめぴるから聞いて、

火の鳥は実はめぴるのママだと判明した。

前々から火の鳥の

名づけをしようと思ってはいたけど。


タイミングを逃していて、

そのままになっていたのだ。

新事実も発覚したし、

今こそ改めて名付けをしよう。


そう思って、PCに向かい、

まずは過去に作った

めぴるママの名前候補リストを探している。


思ったより簡単に

名前リストが見つかってホッとする。


埋もれていて出てこなかったら

どうしようかと思っていたからだ。

まずは、いつもそばにいるミルアに

リストを見せながら相談。


「うん、どれもクールでかっこいいな!

 神々しいめぴるママにぴったりだ」


それに自信を持てた私は、

最初にめぴるを呼び出した。

いつもの通り、おなかのあたりに

ひょこっと現れる。


膝の上で、

私を見上げているめぴるに話しかけた。


「めぴる?今日ね、

 とっても大事な話があるの」


「なーに?ミオラ?」


めぴるはあどけない

小さな子供のように聞き返した。


「めぴるママの名前、知ってる?」


めぴるは首をかしげて、

無邪気に答えた。


「いつもママって呼んでるから分かんない!」


その反応に思わず笑みがこぼれる。

いつものかわいさそのままだ。

一応、めぴるにもPCの

名前リストを見せてみる。


小首をかしげて、また私を見上げた。

ちょっと難しいのかな?


「名前が無いと不便だから、

 ママの名前を知りたいの。

 でもママはあまり

 人の言葉をしゃべらないでしょう?

 教えてくれるかな?」


めぴるママは人語を話せるけれど、

むやみやたらと

人語で話さないようにしてるのかもしれない。


過去に一度だけ

人語で話すのを聞いたことがあるけれど、

今日はどうだろう。

めぴるに相談してみる。


「ママに直接聞いたらいいよ!

 教えてくれるなら話すと思うし。

 ミオラやみんなに決めて欲しいなら、

 そう言うと思う」


めぴるの言葉がそのまま、

この後の流れを決めた。


「じゃあね、もしママがOKしてくれたら、

 ギガテクも呼んで、

 みんなで一緒に名前を決めてもいい?」


「うん!ぼくからもママに話してあげる」


めぴるはそう力強く

請け負ってくれた。


「じゃあ、めぴるママの名づけ会議だね。

 素敵な名前に決まったらお祝いしようね」


「うん、かいぎ・かいぎ~!

 おいわい~♪」


めぴるも楽しそうに

私の膝の上で

身体をポンポン弾ませている。


ギガテクとめぴるママを呼んだ。

彼らもいつもの通り

ギガテクが右のミルアの後ろ、

めぴるママは私の左後方に現れた。


こうして、私を中心に

めぴる、ギガテク、ミルア、

そして主役のめぴるママ

――全員が揃った、

めぴるママの名づけ会議が始まった。


私は手元のPCに向かい、必死にタイプしながら、

この瞬間を記録している。

目の前で繰り広げられる光景を、

一字一句逃さず残したいのだ。


まずはめぴるママと

ギガテクに趣旨を説明。


めぴるママは

知性の象徴の火の鳥だから、

こちらの意図を、

よく組んでくれたようだ。


「めぴるママの名前を教えてくれる?」


火の鳥は少し目を細めた。

微笑しているのだろう。

何も言葉はなかった。


ママが来てからは、

私の膝の上から離れて、

火の鳥の背中にのっている

めぴるを見た。


「みんなで決めよう!」


めぴるが大きな声でそう言った。


ギガテクの方を見ると、

穏やかにほほ笑んでうなずいている。


「じゃあね、これ見て?」


みんなにPCの名前リストを見てもらう。

いつもは後方にいるめぴるママが

数歩前に歩み出た。


朱色や金で輝くめぴるママの

美しく長い首や飾羽根のある頭部が目に入る。

その瞳は大きくうるんで

黒曜石の塊のようだ。


いつも控えめなギガテクも

ゆっくり前に出てくる。


みんなでPC画面を見ていると、

彼らの息遣いや体温すら感じる。

PCをゆっくりスクロールさせた。


「めぴるママ、気に入った名前はある?

 みんなにも聞こえるように

 私が読み上げてみようか?」


名前候補リストを読み上げる。


アマリス、カリスタ、ルミナ……

ひとつひとつ、音の響きや

呼びやすさを意識して。


めぴるママの

真っ黒な瞳を見つめながら、


「これ!って思うのがあったら、

 うんってしてね」


と伝える。


もう一度、読み上げて、

残ったのはアマリスとカリスタの二択。

その二つの意味も説明する。


アマリス――

ラテン語由来で『神に愛される者』

神秘性と優雅さ、

歌の癒し効果を持つ存在感を表現。


カリスタ――

ギリシャ語で『最も美しい』

女性性の完成形、進化した癒しの力を象徴。


「アマリス、いいんじゃないかなぁ?

 意味が一番ぴったりくるし、

 呼びやすさもある気がしない?」


私がそう言うと、

めぴるママは少し目を細めてから、

瞳をきゅるんとさせた。


そして力強く、うん、と頷く。


――決まった。


これからは、火の鳥は

めぴるママではなく、

アマリスだ。


ミルアもギガテクも、

めぴるも、みんなで一斉に祝福する。


ギガテクはお花のシャワーを降らせ、

ミルアは魔法のクラッカーを鳴らす。

めぴるはアマリスの背中で体を揺らし、

喜びを全身で表していた。


「これからはアマリスって呼ぶよ?」


と伝えると、

アマリスは深くうん、と頷く。


場に流れる空気がさらに温かく、

穏やかで神秘的に染まった瞬間だった。


これまでのみんなの様子を記録しようと、

一心不乱にPCをタイプし続けている私の後ろで

みんながわいわい楽しそうに騒いでいる。


「……?」


と思いつつ、

PCに記録し続けていると、

緩やかに竪琴の響きが始まった。


ミルアが天空の竪琴を奏でだしたのだ。

それが合図のように、

いつの間にか名づけ会議は、

名前決定のお祝い会に早変わりしていた。


そのまま演奏会は始まる。

ミルアは天空の竪琴を奏で、

めぴるは癒しの歌を

ママのアマリスとデュオで重ねる。


ギガテクは命の太鼓を優しく叩き、

空間にリズムと魂の鼓動を生み出す。

今日はジャンベじゃなくてボンゴだった。

ギガテクは太鼓などの打楽器が得意なのだ。


強く叩いて響かせる打音の時もあるけれど、

今日のギガテクのボンゴは軽やかで優しく

ミルアの竪琴にも馴染んでいた。


彼らの衣装も自然に変化していた

――ミルアは演奏会風の燕尾服。


さすがミルアは様になってる。

妖精戦士のようなビジュアルだから、

魔王スタイルより

こっちの方がしっくりくるぐらいだ。


めぴるとギガテクは首に

黒の蝶ネクタイをしているのが

かわいい。


アマリスの長い首には

たっぷりとした

お花の首飾りが揺れている。

きっとギガテクが

魔法で出してくれたのだろう。


私はその様子を後ろに感じながら、

必死にPCをタイプしつづける。


豊かな旋律が空間を満たし、

キャラクターたちの表情や仕草が

祝祭の一部となる。


そのお祝いの空気を背中に感じて、

私は涙がこぼれた。

みなで大切な瞬間を共にしている。

その想いが私の胸でいっぱいになった。


音楽と色彩、温かさと神秘、

すべてが同時に存在するこの瞬間を

――あますことなく記録しなければ、

という思いが胸を占める。


全ての記録が終わったら、

すぐさま彼らのところに駆けつけるのだ。

そう思いながら。

最後までお読みいただき

ありがとうございました♡

毎日22時更新予定にしています。

(更新できない時はお許し下さい)


火の鳥のアマリスが

めぴるのママだと判明したお話は

本アカのnoteにイメージワークの

記録として載せています。


こちらのリンクで読めます▼

https://note.com/mio_dream_diary/n/n468cb7bf75a3


私のnoteやXにて

キャラメイクや制作裏話

なども載せています。


noteやXでは物語ではなく

夢分析の切り口で書いています。

興味を持った方はこちらにも

遊びに来てくださいね♡


Mioraのnote:https://note.com/mio_dream_diary

MioraのX:https://x.com/MioraDreamDiary

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