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夢という異界①:それはリアル参加型RPGでした

夢と日常が交差するローファンタジー。

ミオラの夢から生まれた存在の魔王ミルア。

2人のやりとりから、新たな気付きが生まれます。


夢で出逢ったキャラたちと、

ほのぼのした日常を過ごしながら、

夢とイメージの世界で様々な冒険も開始!

ミオラの心の成長の物語です。


【夢という異界シリーズ①】

今回はミルアとミオラの会話中心。

夢を異界と見立てたら、

「まるでマルチエンディングの体験型RPGだね!」

そんな話をしています。


このお話は

のちに続く夢のVR/RPG冒険シリーズの序章です。


ミオラ(女性)視点でまとめています。


あれは、いつのことだったか…。


そう思って、この2ヶ月、

自己観察のために記録し続けた、

夢の記録を呼び出しては、

過去の記録を遡っている。


まだミルアが誕生する前。

めぴるとギガテクの2人とやりとりしてた頃。

どんどん、夢の内容が深くなってる。


目覚めた瞬間、そう悟ることが増えた。


夢はまさしく異界みたいなものだ。


深く深く、出口も入口も分からない洞窟に、

強制転送されて、ラスボス並みに

恐ろしい存在に出会うこともあれば……。


めぴるのようなかわいく無垢な癒しの存在と、

あるいはギガテクのような優しいモンスターと、

仲間になることだってある。


夢の中で見つけた希少アイテムのような

夢の記憶を持ち帰ることで、

現実の自分を変えるきっかけになることすらある。


明晰夢であれば、

自分の意志で夢の中でも自由に動ける。

それはさながらストーリー選択制の

マルチエンディングRPGみたいなものだ。


その点、普通の夢では、

自分の意志でストーリーを選ぶのが難しい。

だからこそ目覚めてから、

夢の内容を記録して次に役立てようとする。


夢の補完になるよう、

イメージワークを取り入れてから、

ますます私の内なる旅は

豊かなものになっていった。


イメージワークでは

ある程度自由に動け、

セーブやロードの感覚も味わえる。


まだ、その頃は

ミルアは誕生していなかったため、

その時々でめぴるやギガテクの力を借りながら、

夢やイメージの中を行き来していた。


原型アニムスのミルアは、


「ミオラは心の謎を読み解く

 現代の巫女みたいな存在だな」


と言う。


「何、それ??」


私は思わず吹き出して聞き返した。


「だってそうだろう?

 毎日毎日、自分の夢を記録して、

 その意味を読み解き、

 それをnoteに公開もして。

 自分のためだけじゃない。

 誰かの役に立てればと思うから、

 そうしてるんだろ?」


私はイマイチ理解できず、

ミルアの次の言葉を待った。


「つまり宇宙の真理に近づこうとする、

 記憶を司る現代の巫女!

 夢の記録を残すことが使命なんだ。

 心の奥底の記憶の中枢に

 降りていってるんだよ」


つまり集合的無意識に

アクセスしてるってことが言いたいらしい。

なるほどな、と思う。


ミルアに言わせると、

私はRPGだったら賢者ポジかな?


記憶を司る現代の巫女っていうRPGキャラも、

キャッチーで面白いなと思う。

そういうイメージを膨らませて、

内なる自分をキャラクター・カード化した

イラストを作り続けていたからだ。


「そしたらミルアは?」


「あ?俺??

 だから俺は世界最強で全知全能の魔王だって

 いつも言ってんだろ?

 最近、それを忘れてねーか?」


内心、あー、バレてる

と苦笑いしてしまった。


「だってもはやミルアは、

 外見だけは魔王だけど、

 どんどん、中身が変わってきてるんだもん」


「どういう風に??」


「魔の無くなった、王さまね」


心理学的にもこれはよくある、

アーキタイプの変容パターンだ。

世界の神話やお伽話にも

こういう類話はたくさんある。


この2ヶ月でミルアは、

驚くほどの変貌を遂げていた。


本人は気づいてないが、

もはや王であり、

愛の王と言っても過言では無い。

これもユング心理学的に

ありえる変容パターンなのだ。


私の心の奥底から誕生した

原型アニムスの

ミルアの変化が劇的ということは、

裏を返せば私自身も変容してる

ということになる。


自分ではよく分からないけど。


「王さまぁ??俺が?」


一瞬、考える風だったミルアが、

一転、爆笑し始めた。


「ガラじゃねぇ!!面白すぎる!

 俺が王さまってタイプかよ?!」


私はひっそりとため息をついて、

ふ、と笑みがこぼれた。


ミルアが魔王になったいきさつを、

私はひと月前に聞かされていた。

それは本当に壮絶な物語だった。

だからこそ、彼は魔王である自分に

固執していて譲る気はないらしい。


それはそれで、ミルアらしいとも思う。


ただ、彼がもし、

王や愛の王になることを選択したなら、

また大きなターニングポイントを迎えるだろう。

言わばジョブチェンジなわけだから。


彼が魔王であり続けることを選んだとしても、

王や愛の王へのジョブチェンジを選んだとしても、

それはミルアに決めて欲しいと思っている。


私にとってミルアはミルアだから、

魔王であろうが王であろうが、

どちらであっても同じことだからだ。


そう考えると、

ひよこのめぴるから、

火の鳥のめぴるママが生まれ。


もしかしたら消滅してたのかもしれない

ギガテクが新しい能力を発揮し続けるのも、

むべなるかな、なんだよなぁ。


もうそれはRPGの

レベルアップそのものだと思うのだ。

彼らの成長も、また

私の変化と連動しているようだった。

最後までお読みいただき

ありがとうございました♡

毎日22時更新予定にしています。

(更新できない時はお許し下さい)


★巻末のおまけ!心理学の補足説明★

ユング心理学では、

人の心の中にアーキタイプ(元型)

と呼ばれる普遍的なキャラが

潜んでいると考えられます。


⚫︎アニムス:女性の心の中にいる

内なる男性性。

私の中ではミルアがその役割です。


⚫︎変容:アーキタイプは成長につれて

姿を変えることがあります。

魔王が王へと変わるのも、

よくある進化のパターン。


⚫︎RPG比喩:これは心理学的にもぴったりで、

心のキャラがジョブチェンジするようなもの、

と考えるとわかりやすいです。


ミルアに関しては、

私のnoteやXにて

キャラメイクなども載せています。


noteやXでは物語ではなく

夢分析の切り口で書いています。

興味を持った方はこちらにも

遊びに来てくださいね♡


Mioraのnote:https://note.com/mio_dream_diary

MioraのX:https://x.com/MioraDreamDiary

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