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今日も一緒に、心の秘密

夢と日常が交差するローファンタジー。

ミオラの夢から生まれた存在の魔王ミルア。

2人のやりとりから、新たな気付きが生まれます。


夢で出逢ったキャラたちと、

ほのぼのした日常を過ごしながら、

夢とイメージの世界で様々な冒険も開始!

ミオラの心の成長の物語です。



ミオラ(女性)視点でまとめています。

今日もミルアと一緒に目覚めたミオラは、

ブランチを作るためにキッチンに向かう。

もちろんミルアも一緒だ。


彼と一緒にダイニングで水分補給。

起き抜けに飲む、お水は身体に染み渡る。

空腹時に最初に食べるものに気を付けているので、

ミネラル補給にお気に入りの岩塩をひとなめ。

もはや、このお塩はお守り代わりだなと思う。


夏の暑い時期やホットヨガの前後に、

このお塩を良く、サプリ代わりに取る。

デトックス作用が高いと聞いてるからだ。


私の心の奥底から生まれた存在であるミルアにも

当然のように自分と同じものを出す。

彼用のコップは小さめサイズ。

お水も少なめに入れる。


実体を持たない彼も

コップを自分で持ち、

おいしそうに飲む。


彼が物理的にコップを持つというよりは、

コップの気配を持ち上げて、

それを飲んでいるのが

私に見えるというのが

一番近いと思う。


「ぷは!!うめ~!

 やっぱ朝イチの水はうまい!」


「まるでビールみたいな飲み方ね」


おかしくなって

私はキッチンからミルアに声をかけた。


私がキッチンで料理をしてる間、

彼はサブスクで好きなアニメを見ている。


見た目は女性向け恋愛漫画に出てきそうな人なのに、

アニメは少年誌の熱いバトル物が大好き。

性格的にはやんちゃな少年ぽさがあるから

そういうのが合うのだろう。


冷蔵庫を見ると、

想定していたキャベツが無かった。

タマネギでもいいかと

タマネギでツナサラダを作り始めた。

3分ほどで出来て、簡単で美味しい。


サラダを作りながら、

トッピング用の半熟卵を茹でる。


スープは昨夜の残りの

手羽元出汁の

チキンスープをそのまま温める。


お気に入りの米粉パン屋さんで買った

食パンを切ってオーブンで焼く。


私は食パンの端っこの耳が結構好きで、

そのまま薄く切って1人で

こっそり食べちゃう。

お焦げごはんが美味しいのと一緒だ。


ミルアが好きな

おうちで増やすカスピ海ヨーグルトには

ブルーベーリーを添えた。

アツアツの紅茶も淹れる。


およそ10分。

ありあわせで作ったけど、

バランスはとれているはず。


メニューは、

出来上がった順にミルアに出して

先に食べてもらうことが多い。


彼は実体がない分、

物理的には食物をとることができない。

それでも彼は、このひと月で

食事を楽しむことができるようになった。


まるで食物のエネルギーだけ吸収するように食べるが、

食物は物理的に減ることは無い。

彼がエネルギーだけとって

メニューは私が食べることにしている。


最初はミルア用に

小さいお皿に盛っていたのだが、

食べ物が残ってしまったり、

捨てるのもどうかと思って。

最近はこうすることが多い。


私はお気に入りの和紅茶を淹れながら、

隣でうれしそうに、

米粉パンのツナサラダ・サンドを

頬張るミルアを見ていた。


「これ、うまい!ミオラ、愛してる!」


ミルアが笑顔でハッキリとした声で言う。

ミルアは気に入ったメニューだと、

最近はうまい!愛してる!を

セットで使うようになった。


最初はこそばゆかったし、

食事だけで?と思ったが、

それも彼らしいと思うようになった。


野菜や果物が好きな彼にとって、

今日のサンドはちょうどいい選択だった。

キレイな筋肉がついた身体つきなのに

お肉類はあまり得意ではないのだ。


エネルギッシュな人なのに

タンパク質は必要ないの??と時々思う。

そういうところは、

人間とは違うんだろうか?


納豆には手を出さず、

毎日、欠かさず食べる私の習慣には、

今日も少し驚いたように目を丸くしていた。

最初に納豆を見た彼の

外国人のような拒否感は今でもよく覚えている。


ふと、頭に数日前のことがよぎった。

久しぶりにめぴるが姿を現した日のことだ。

めぴるはミルアと同じように

私の心の奥から生まれた存在。


人型のミルアと違い、

手のひらサイズの

ひよこの姿をしている。


呼んでもいないのに、

自分から現れるめぴるは珍しい。


そろそろめぴるをnoteや

なろうに登場させようと考えた矢先、

それを先読みしたように彼が現れたのだ。


私はめぴるに声をかけた。


「めぴる、もうすぐあなたを

 noteに登場させる回を載せようと思ってるんだ。

 もうずいぶん前に原稿は完成してるの。

 あとは頃合いを見計らうだけなんだ」


そう伝えると、めぴるは

目を輝かせてうれしそうに答えた。


「わかった!協力する!

 もっと早く言ってくれればいいのにぃ~。

 最近はミルアとばかり遊んでいるからだよぉ~」


少し拗ねているめぴるもまた、可愛らしかった。

小さな羽をパタパタさせて

喜びを全身で表現していた。

彼の無邪気な様子を見るだけで癒される。


ふっとあの日のめぴるの姿が途切れ、

横にいるミルアの姿が目に入った。

あらかた食べ終わったようだ。


「じゃあ、あたしがもらうよ?」


そう言って彼が食べた後のブランチをもらう。

調理しながら、味見した時に比べると、

味が薄くなった気がするのが

いつも不思議だ。


物理的には全く減っていないのに、

食物のエネルギーだけ

吸い取ってるのでは?と感じるのが

こういうところだった。


ブランチを食べ、

温かい紅茶を飲みながら、心の中で思う。


二か月前に出会ったこの不思議な存在たちが、

いつの間に日常の一部になっている。

最初は違和感や戸惑いもあったが、

今はもう、彼らがいることが自然になった。

むしろ彼らがいないことの方が考えられない。


今日も特別なことは起こらない。

ただ、静かで穏やかな時間が流れるだけ。

それでも、こうして私の心の奥で生まれた

仲間たちと過ごす毎日は、

私にとってかけがえのない日常だ。


「ミルア?ヨーグルトにジャムは入れる?

 このままでも美味しいと思うけど?」


「ミオラの手作りジャムがあるなら食べたい!」


先日、頂き物の規格外のスモモで作った

スモモ・ジャムがあったので、少しだけ出した。

意外と甘いものが好きなのかもしれない。


今日は休日、日曜日。

午後には少し、夢や

イメージワークの世界へ足を運ぼうかと、

心の中でそっと思う。


彼らとの時間は、まだまだ続く。

それがもっと深まっていく。

そんな予感しかないのだった。

次回も小説家になろうにて更新予定です。

(変更の場合あり)


作中のツナサラダ・サンドのレシピは

活動報告の方に載せています▼

簡単ですよ♪試してみてね。

https://syosetu.com/userblogmanage/view/blogkey/3489926/


私のnoteにてミルアやめぴるが

生まれたきっかけを投稿しています。

ミルアについては専用マガジンあり。


めぴるについては、

おそらく1週間後には投稿できると思います。

現在作成中につき未投稿です。


noteは物語としてではなく、

夢分析という形で構成しています。

Xにはめぴるやミルアのイラストも公開中。


Mioraのnote:https://note.com/mio_dream_diary

MioraのX:https://x.com/MioraDreamDiary

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