表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

彼氏が同棲した途端に本性を現しました、紐男には天誅ー

作者: うずらの卵。

私は22歳の桜、東京に出て来て一人暮らしをしているの。

とにかく実家から離れたくて高校卒業と共に逃げるように出て来たのだ。

そして彼氏の公二と知り合ったのは半年前。

公二はとてもイケメンなの。

出会いは私が一人で街中を歩いていた時に声をかけてきて、いわゆるナンパ。

一目で恋に落ちたの。

デートはいつも公二が私が行きたい所に連れて行ってくれて、お金も全部出してくれて本当に優しいの。

一緒に暮らすようになるまで時間は掛からなかった。

安いアパートを借りて二人で暮らすようになったんだけど、まさか公二があんな奴だったなんて思わなかった。

一緒に暮らしはじめて解ったんだけど、公二は仕事についても長く続かず、派遣の仕事を点々としてたの。

そして、一緒に暮らしはじめて1ヶ月が経った頃、私が仕事から帰って来ると公二が家に居たの。

いつもなら私より遅いのに。

「ただいま、あれ?公二今日は早いのね」

「あぁー仕事辞めた、全くさぁ仕事中にちょっとサボって煙草吸ってたら上司が文句言いやがって」

「そうなんだ、でも前の仕事は仕事休んでパチンコ行ってたのがばれて辞めたって言ってなかった?」

「俺は仕事が他の奴より出来るんだから、少し位サボっても文句言われる筋合いはないんだ」と言いゴロンと横になった。

私は買って来た食材を冷蔵庫に仕舞いながら溜め息を吐いた。

付き合い始めた頃は優しくて、頼もしい存在だったのに、一緒に暮らし始めると家の事は一切しないし、家賃や食費も全く出さない始末なのだ。

それでも、公二の事が好きだから我慢して頑張って来たのだ。

そんなある日、私が仕事が休みの日に公二が出掛ける支度をしていた。

「仕事見つかったの?」と聞くと公二は

「はぁ?仕事?仕事なんてしてられっかよ、どいつもこいつも俺に文句ばかり言いやがって、パチンコ行くから金寄越せ」と言うのだ。

あんなに好きだったのに、付き合った頃はイケメンだったのに、

今ではすらりとしていた体型がかなり太って、

無精髭をはやし、髪の毛は伸びて以前の面影が無くなっていたのだ。

私は公二にお札を何枚か渡すと、公二は引ったくるように奪い取り、ポケットにねじ込んで出て行った。

私はもう限界だった、そして数年ぶりにある所に電話を掛けた。

そして夕方になり公二が戻って来て玄関に入るなり「全く今日も惨敗だったよ、あの店しけてんな」と言いながら部屋に入って来たのだ。

すると部屋の中はガランとしていて荷物が一切無くなっていた。

そして、部屋の中央には私そして、その回りには強面のがたいの良い男が数名仁王立ちしていたのだ。

公二は唖然として立ち竦んだ。

すると強面の男が一歩前に出て言ったのだ。

「良くも桜お嬢をこけにしてくれたな、この落とし前どうつけんだー」

公二は顔面蒼白になり後退り、私に助けを求めた。

「桜これはどういう事なんだよー」

「あら、公二言ってなかったかしら、私の実家は○○組なの」

「はぁ?○○組って関西で有名なあの…」と言いながら公二はヘナヘナとその場に崩れ落ちた。

すると、強面の男が公二の胸ぐらを掴んで立たせ「お嬢の紐になろうだなんて百万年早いんだよ、コンクリートに詰め込んで海に沈めたろうか」と脅すと公二の股から黄色い液体が垂れて来たのだ。

もう、公二は失神寸前だった。

私は追い討ちをかけるように「ふざけんじゃねえぞ、散々私をコケにしやがって」と思いっきり公二の股間に蹴りを入れた。

すると公二は悶絶をして股間を押さえてしゃがみこんだ。

私は公二をそのままにして男達を従えて部屋を後にした。

そうなのだ、私が実家を逃げるように出て来たのは実家が○○組だったからだ。

一人娘の私は後を継ぐのが嫌で東京に逃げて来て猫を被って公二と付き合ってたけど、結局東京は怖い所なので実家に戻って後を継ぐ事にした。

その後公二がどうなったのかは知りません。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ