同化前
"羽が生えたらな"
それが彼女の口癖
蝶をお友につけながら
夢を見る瞳は
羽ばたく鳥の形をしている
七色
まさに虹をかけたように
彼女の身体には
色染めされた蝶が乱舞する
痛くないのかと心配になるほど
蝶たちは彼女の身体に食い込んで
徹底的に飾りであろうとする
儚げ
それは彼女が危うい
飛び降りの淵にいることを意味する
飛べないならいっそ
身を大地に沈めれば自ずと
羽が生えるんじゃないかと
彼女は微笑んでいた
"羽が生えたらな"
それが彼女の口癖
蝶をお友につけながら
夢を見る瞳は
羽ばたく鳥の形をしている




