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第1話

何気ない日常で、ふと違和感を感じた。



あれ、ここどこだっけ?



ついさっきまでうとうとしていて、ふっと感じた違和感。



なにしてたんだっけ?



ぼんやりとした頭で考えて、何気なく自分の体を見て、両手を目の前に見える高さまでもってきて第一声。



「なんかちっちゃくなってない?!」





†…†


どうやら巷で有名な異世界転生というやつをしたっぽい。


完全に記憶が甦る系ではなくて、ぼんやりと思い出す系かな?


名前だとか詳しいことは思い出せない感じ。

なんとなくわかるのが元日本人の女性、おおよその年齢が20代で、趣味が園芸やら手芸やら料理やら。


好きなゲームはRPGだけど、冒険しながら牧場や農園を経営する系のゲームが大好きでシリーズも集めていた。完クリまではしてなかったけどね。


小動物が大好きで特に猫が好き。野良猫だろうが見かけたら声をかけちゃうくらい。


えっ、猫好きにとっては普通だよね??



んで、現状が10歳の女の子、髪の毛の色が黒でロング、瞳の色がきれいな紫色だった。

こういうの、よく柴水晶の瞳だとか表現されるよね。



よっしゃー!小説とかで好きだった配色だぁー!



服装がちょっと着古してまだ着ていられるかなって感じのワンピース。

アニメとか小説でよく見るような上から茶色の皮っぽい?ベストみたいな?そんな感じのを着てる。


ワンピースの色が白かな?黄色かな?って感じ。

もとからの色なのか着古したせいなのか、うん、よくわからん。


で、家族構成が病気の母・10歳の私・6歳の妹。


父親はいるみたいなんだけど家に帰ってこないし、あんまり会った記憶がないうえにいい印象を持ってない。何回か帰ってきているのを見ているみたいなんだけど、病気の妻にお金の無心しかしていないっぽい。くず亭主だな。


母親は3年位前からよく体調を崩して寝込むことが多い。


顔色も悪いし、なかなか栄養をとれないからどんどん痩せてきてる。


ちょっと前までは早く良くなるようにお姉ちゃんの私が頑張ろうって思いしかなかったけど、ぼんやり記憶を思い出したせいで何となく気づいてしまった。


あぁ、お母さんはもうあまり長くはないなって。


私は医者とかそんな医療系の職業でも何でもないただの一般人だったみたいだけど、母親の病気は癌だとかそんな病気なんじゃないかなって。


向こうの世界みたいに医療が進んでないみたいだし、こっちの医者から処方されているお薬を飲んでいるけど、なにも改善されていないように感じる。


今年までもつか、来年までもつか。


そんな状態だから、私は妹を母親代わりに育てていかなくちゃいけなくなるだろう。

父親は私たちを育てるかな?母親の財産目当てで側においてお金だけ使い込みそうな予感しかしない。


今からでもなんとか先立つものの確保を始めないと妹と一緒に路頭に迷わされそうな気がする。



この世界は剣と魔法が当たり前に存在するし、人間だけじゃなくて獣人だとか竜人だとかエルフだとか他の種族も存在するらしい。


大好きな設定です、ありがとうございます!


王族や貴族だけじゃなくて、普通にそこら辺の一般人も魔力があって魔法が使えるみたいだから、私も魔法が使えるよ!



私は所謂(いわゆる)全属性もちという状態らしいんだけど、残念な事にこの世界では1種類、多くても3種類くらいまでの属性もちでないと『使えない』もしくは『出来損ない』という不名誉なレッテルを貼られてしまう。


持っている属性の数が少なかったら極められるけど、全部の属性を持っていたら一つも極められないからとかそんな認識らしい。器用貧乏ってやつ?


前の世界で異世界ものの小説を読み漁っていたこちらからすると「は?」って感じ。



いやいや、やれることいっぱいあるじゃん!

イメージとコントロールをしっかりやれば細かい日常生活のあれこれが簡単にできるじゃん!



そんな世界観なせいか、全属性の私と妹は『使えない』『出来損ない』な人間らしい。


納得できないし、これから色々やって見返していこうかなとか思ってる。



ひとまず、現状を何とかしていこう。


この世界に時計があってよかった。


文字だとか数字だとかはさすがに違うけど、1日24時間、1ヵ月が30日、1年が12か月で360日。


分かりやすくて助かります。


月の読み方だとか、曜日だとかは向こうと違うからまたきっちり覚えなおさなきゃ。

今の記憶と前の記憶がすりあってきたらすぐに認識できるでしょ。


ってことで次。


お金の通貨単位化はエリュ、1エリュ・10エリュって言ってたみたい。

貨幣は小銅貨(1エリュ)・中銅貨(10エリュ)・大銅貨(100エリュ)・銀貨(1000エリュ)・小金貨(10000エリュ)・中金貨(100000エリュ)・大金貨(1000000エリュ)。


小銅貨10枚で中銅貨1枚。

中銅貨10枚で大銅貨1枚。

大銅貨10枚で銀貨1枚。

銀貨10枚で小金貨1枚。

小金貨10枚で中金貨1枚。

中金貨10枚で大金貨1枚。


大金貨より上の貨幣があるらしいけど、一般庶民が使うことはないね。

使うことがないって認識しているせいかこれ以上の記憶がないもん。


小説とかで定番の白金貨とかかな?



ひとまずお金は何とかなりそうだね。



他にも色々確認しないといけないけど、私が任されている食材の買い出しとかやって、お母さんと妹にご飯食べさせて、掃除やら洗濯やらの家事と畑の仕事と、やることいっぱいだな。



今がお昼を過ぎてご飯も終わってる。

食器のかたずけが終わってて、畑仕事も朝にやってるね。

買い出しも昼前にやってるからよし。洗濯も記憶が戻る直前に終わらせているみたい。

掃除がまだだから今からやるとして、なにかお金を稼げるようなことも始めないと。



っていうか、これ魔法で出来ないのかな?

洗浄魔法的な?


ちらっと部屋を見回すと、手の行き届いてない感じの汚さが目立つ感じ。


どうせ全属性なんだし、試してみちゃう?



埃やら土汚れやら、とにかく汚いものが全部ピカピカにきれいになるイメージで。



「洗浄!っっっ!?」



言葉を発した瞬間ごっそり体から何かが無くなるような感覚がした。

長時間ヘビーな運動をしたような疲弊感が起きて、たまらず座り込む。



「はぁ、はぁ、きっつ~」



魔力がごっそり無くなったせいかしばらくまともに動けそうにないな。

でもやってみた効果は絶大みたいだ。



「うわぁ~、すっごいきれいになってる!」



埃やら土汚れで黒くなっていたところが無くなり、木目まで見えるほどにピカピカになっていた。

ついでに他の家具や台所までピカピカになっていて真新しく感じるくらいだ。



「やばくない?これを毎日やってたらもしかして魔力も上がって使える回数も魔法も増えるんじゃない?!」



全属性素晴らしい!!



ちょっと休んで何とか動けるようになったので、他の部屋も確認してみる。

あんだけ魔力がごっそり無くなったんだもん、この家の中全部きれいになっているかもしれないし。


お母さんの寝ている部屋と私たち姉妹が寝ている部屋をのぞいてみると、どちらとも居間と同じくらいピカピカになっていた。


病気で寝込んでいる母に、お昼寝中で寝ている妹。

ベットや布団までまっさらになって清潔になっている中で二人はぐっすり寝ていた。


こんだけきれいになると健康にもよさそうね。

不衛生な中で生活しているよりも断然いいでしょ。


洗濯や畑仕事も全部魔法で出来るようになれば魔力量も上がって各属性の修練度が高くなっいいこと尽くしじゃん!


これを妹にもやらせて二人で鍛えていけば生きていくのに困りにくくなるよね!



ひとまず、今日の大きなやることは終わったから、ちょっと休憩。

さっきの洗浄魔法で家どころか家の中にいる人の服も身体もきれいになってるみたいだから、妹と一緒にちょっとだけ寝よう。

ちょっと寝たら魔力も回復するだろうし、起きたら畑の方で魔法の特訓だ。

これからちょっとずつでも生活が楽になるような魔法を沢山覚えて魔力量も上げていけば、万が一のことがあっても姉妹二人で生きていけるはず。


ほんと、記憶が多少でも思い出されてよかった。

路頭に迷わずに何とか生きていけられるような希望が出来たからね。

主人公の名前が出てきていないことに投稿直前で気がつきました。

次話で出てくる・・・はず。


R3.05.14


R3.06.11 通貨単位の部分を書き直しました。

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