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さよならと日付変更線

作者: Soraきた

「そんなことはないから」

真夜中の電話は

意味深な言葉をつい探している

時間を気にするくらいなら

これからのふたりは

ぎこちなく過ごすだけ

答えが見つからない

この恋のつづきを

少し不真面目でいれば

笑ってごまかすこともできるのに

相変わらずに僕と君

このところの

日付変更線は

君と僕のあいだにだけ

存在してる

・・「新しい名前になるんだね」

それを選んだ君に

僕はエールを送りたい

でも、

君は黙ったままで

うつむいたまま

夏風邪をひいたまま

くしゃみをするかわりに

言うべき、言葉が僕の前から消えてゆく

ふたりの過去が通りすぎる

夏風が通りすぎる

少し寒いくらいがちょうどいい

言葉につまるくらいのほうが

ちょうどいいのかもしれない

それを理由として

いちいち説明をしようと求めるから

おかしくなる

説明を用意する時点で

恋はもう先送り状態なのだから・・

涙が本当の理由になる前に

僕は君よりも

もっと大事な用事を作りだして

君とは、さよなら


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