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ハッピーエンドについて

作者: ひらけるい

恋する私は聖人君子ではありません。


だから、綺麗な恋の歌のような歌詞は紡げません。


賢さを気取ろうとして的外れな解説をしちゃったり、少し意地悪してやろうとして本気で傷つけてしまったり。


誰かが創造した物語ではありませんから、一寸先は闇だと思い知らされるのです。


私の正解があなたの不正解。


あなたの正義が私の理不尽。


溶け合う日は程遠く、ただ平行線の対岸で距離を縮めることに心を砕きます。


本音を本気で言うことは恐ろしいターニングポイントだから、まだまだできません。


理解してもらえないと思ってしまうからです。


でも、あなたを信じています。


大好きだから。


あなたとおしゃべりすること、今まで生きてきて一番楽しいです。

驚きと共感と、あなたの小さな声に耳をすませることが新しいコミュニケーション。


大好きです。


失いたくないのです。


勇気さえあれば、今すぐあなたに触れたいです。


でも、私は物語の主人公ではありませんから、色々な事情を鑑みるのです。


もちろん、あなたも物語のヒーローではありませんから、私のことを私が期待するようには扱ってくれません。


空振り続きです。


それでも、あなたは私に笑いかけてくれます。


──それだけで充分だと分かる日が来る。


私もあなたに笑いかけます。


──そうすることだけで充分だと分かる日が来る。


その日を二人で迎えられたなら、どんなに幸せなことでしょう。


奥底の真実よりも、二人の今の瞬間がずっと大切だと、今日、やっと気づきました。


焦らず少しずついきましょう。


誰もが納得するハッピーエンドはきっと無理でしょうけれど、結ばれても結ばれなくても私の中にあなたとの時間はずっと残ります。


それもまた幸せなことでしょう。

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