9/10
オネエチャンのおいかけっこ (ここのベンチでよく寝るのです)
つづきです。
磊落によって隔世した
せんたく機さんは、
昼子を乗っけたまま
おうちを出てしまったのです。
(「落雷によって覚醒した」です。
オネエチャンみたいな取り扱いじゃ、
洗濯機だって反逆しますよ)
木犀荘のちかくにある
いつもくらくてこわい
暗闇小路を通り過ぎて、
お気に入りのブランコのある
夕凪公園にはいりました。
よくここのベンチで寝るのです。
(ホームレスですか?)
せんたくきさんは
もーぜんと走りだしました。
蛍火街側はまだ
夜じゃないですし、
人はおおくないです。
(繁華街、というより
ネオン街、歓楽街です。
風紀はあまりよくありません)
カバさんのようにみぶるいして
昼子をふりおとしました。
ところでですね、カバさんて
みぶるいするんでしょーか。
(そこまで知りません。
いってから考えないで
考えてからいってください)
昼子の追突はつづくのです。
(「追跡」じゃなくですか?
それは大惨事ですね。
かってにやってください)
→ オネエチャンのぎゃくしゅう
(どっちのパンツかわかるかな?)