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シフレ
「そう言えば、ご主人様のお名前ってなんていうのですか?」
話し相手としてニムを召喚してから数日たち打ち解けてきたある日、スキルを取得するために俺が試行錯誤しているとそうニムが聞いてきた。
名前、そういえば今まで考えてもいなかった。
「俺はまだ魔神として最近生まれたばかりだから名前はないぞ」
俺がそう答えるとニムは一瞬固まったあと、絞り出すような声で確認してきた。
「魔神ですか・・・?」
「ん?ああ、そうか、言って無かったか、そこにある本によると俺は魔神なんだと。」
「そうですか、でもこの部屋から出るつもりならいずれ必要になりますよ、名前」
それもそうか、外に出て人にどうも魔神ですって名乗る訳にいかないもんな。
けど名前か…、良いのが浮かばない。
「ご主人様、良いのが浮かばないなら私が考えても良いですか?」
俺が悩んでいるとニムが聞いてきたので俺は了承した。
俺が考えても良い案が浮かぶとも思えないしな。
そんなやり取りから数日後
ニムに呼ばれた。
「ご主人様、シフレというのはどう?ご主人様の名前」
この日から俺はシフレと名乗ることになった。