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第03話

2015/11/17 誤字・脱字・修正しました。

 魔王城を取り囲む第4の壁そこに築かれた色欲の門の守護者ラストは極彩色の蛾の魔神である。

 誘惑効果のある燐粉で惑わした相手を糸で絡めとって繭に捕らえると甘い夢を見せるのががラストの能力になる。

 繭の中でユウキは懐かしい世界の夢を見る。

 目覚まし時計の音に目が覚めると母の作るお味噌汁の匂いがする。

 昨日夜遅くに父と一緒に海外の発掘作業から帰ってきたことを思いだす。

 着替えを持って1階に下りると母と祖母に朝の挨拶をする。


「おはよう、お母さん、お祖母ちゃん」

「おはよう、ユウキ」

「おはようね、ユウキ」


 母と祖母が挨拶を返してくれるのを聞いてユウキは浴室に向かう。

 下着を洗濯機に入れると熱いシャワーを浴びる。

 タオルで体を拭くとそのまま洗濯機に入れてスイッチを入れる。

 制服に着替えるとリビングに戻るようやく起きてきた父を交えて母と祖母の4人で朝ご飯を食べる。

 父と母から今回の仕事の発掘作業の話を聞きながらユウキも学校のことを話す。

 食事を終えると食器を水につけて洗濯機に入れた下着を取り出して干してからカバンを持って1階に下りる。

 リビングに顔をだして父と母そして祖母に、


「いってきます!」


 と言うと、


「いってらしゃい」


 と声を揃えて返してくれる。

 学校に着くと下駄箱であみとおはようと挨拶をかわす。

 教室に入るといつものようにすでにゆっこが先に来ておりおはようと挨拶をしてくる。

 おはようと挨拶を返してゆっこ、あみとおしゃべりをしているとギリギリの時間に走り疲れたしーちゃんが教室に入ってくる。

 おはようと挨拶をすると息を切らしながらおはようと挨拶を返してくれる。

 いつもと変わらない朝が懐かしく感じてしまうのは何故だろうか。

 授業の合間の休み時間の何気ない会話にいつも以上に心が弾むのは何故だろうか。


「ユウキッ!」


 突然のその声に思わず立ち上がると驚いたクラスメートの視線がユウキに集る。

 数学の石田先生に謝って席に座りなおす。

 後の席から河合がからかい半分に寝ていたのっと尋ねてくる。

 石田先生が黒板に向いているのを確認してユウキも冗談半分に返事を返す。

 空耳だったのであろうか、どこかで聞いたことのある忘れてはいけない声だったような・・・。


「どうしたの、呆っとしちゃって」


 ゆっこの声に振り向くと心配そうにユウキに見つめている。


「ううん、何でもないよ。ゆっこ」

「このところ弓道部の練習がきつかったからな疲れているんじゃないのか」


 あみも心配そうに声をかけてくれる。


「本当に大丈夫だって、昨日お父さんとお母さんが遅くに帰ってきてそれでつい夜更かししちゃって」

「ユウキの両親って確か学者か何かだったけ」

「考古学者なの、それでよく海外に出かけて長いと半年は帰ってこないかな」


 しーちゃんに顔を向けてユウキが答える。


「それでユウキは寂しくないの」

「うちはお祖母ちゃんもいるし。

 それに私が小学校を卒業するまではずっと家に居続けてくれたから。

 お父さんとお母さんが私のことを大切にしてくれているのはちゃんと分かっているから」

「大人だね、ユウキは」


 両親のことに不満が無いのは本当である。

 子供の頃から小学校を卒業するまでは大好きなことを我慢して傍にいてくれたユウキにはそれで十分であった。

 放課後の弓道場の片づけを終えると急いで帰り支度をする。

 伝統で毎日交代で1年生が1人で片づけをするのが決まりである。

 道場と道具の大切さそして感謝を忘れないためである。

 無論手伝うことは禁止されているが外で終わるまで待っているのは許されている。

 いつもは待ち合わせなどもするが今日は寄り道せずに帰るつもりなのでゆっこ、あみ、しーちゃんには先に帰ってもらっている。

 不意に辺りが暗くなって驚くと声が聞こえる。


「ユウキ想い出して僕達の世界のことを」


 暗闇に見知らぬ2人の男が立っている。

 否そんなはずはない覚えているはずだ。

 決して忘れてはいけない人達なのだから。

 心臓の鼓動が鐘を打つように強く強く響いて叫びをあげる。

 そうだ覚えているはずだ絶対に。

 大切な人達なんだ!

 忘れていいはずが無い人達なんだ!

 だからユウキは叫ぶ2人の名前を。


「イドッ!

 アインッ!」


 闇が晴れてユウキの意識が浮上する。




 心配そうに自分を見つめるアドルフ、シャーロット、アルクトス、ヤーランの顔が見える。


「ただいま。みんな」


 そう言うとユウキはゆっくりと体を起こす。

 アルクトスがユウキの意識がしっかりしているのを確認するとラストの能力と状況を説明してくれる。

 立ち上がりあらためてラースを見つめる。

 今はシャーロットが風の精霊王を招還して足止めをしている。

 

「ありがとう、アドルフ、シャーロット、アルクトス、ヤーラン。

 もう大丈夫だ。

 さあ、アイツを倒して先に進まないとな。

 行こうあの門の先へ」


 風の精霊王に絡め取られているラストに向けて

 アルクトス手にする銃から弾丸が放たれるとしてラストの体に命中すると同時に封じられていた魔法が解き放たれる。

 吹き荒ぶブリザードがラストの体を凍てつかせながら斬り刻み地上に叩きつける。

 待ち構えていたアドルフがバトルアックスでラストの羽を叩き斬って両断する

 ヤーランの狙撃銃から雷の如き光が迸って宙を駆けラストの体を穿ってコアが露出する。

 ユウキの剣が光り輝きラストのコア刺し貫いて止めを刺すとコアが霧散するようにかき消えていく。




 第4の門である色欲の門を突破したその夜は門を抜けて少し足を延ばした先の町で宿をとる。

 太陽神殿からも追われている状況なので門から直ぐの町を避けてのことである。

 夕食後に宿の給仕がアルクトスに1通の封書を届けに現れる。

 封を開けて中の紙に目を通すとアルクトスはユウキに顔を向けて話を始める。


「太陽神殿の動向ですが現在第3門を抜けた先の町で軍勢を集結させているようだ」


 その言葉を受けてアドルフが尋ねる。


「それは我々を追ってのことでしょうか」

「目的までは分からないので断定はできないが直ぐにどうこうということは無いだろう。

 何か仕掛けてくるとすれば恐らくは我々と魔王の決着がついてからになるのではないだろうか。

 彼らにとって重要なのは我々ではなく太陽の石なのだから」

「そうですね私達が魔王に勝ったそのあとに横から奪い取るつもりなのでしょう」


 ユウキがそう結論付ける。


「なるほどな、そのためにも今は軍勢を集結させて準備している訳か」

「まあ、当分はジャマをしてこないってことなら今はいいけど。

 いずれ対策は必要になるわね」

「そうね、ひとまずは全ての門を突破することを考えましょう。

 太陽の石に関しても太陽神殿の手に渡さない方がいいにしても今は無理にこちらから戦いをしかける必要はないだろうし」


 ユウキの言葉にアドルフとシャーロットは頷くことで同意する。

 太陽神殿に関しては今は有効な対策が無いのと守護者をこちらに押し付けるつもりであろうことからひとまずは保留にすることで話を終える。

 そこで話しはユウキの力に変わる。


「さっきの戦いでも見させてもろおうたけど。

 おそらくは巫女さんと(おんな)じものやと思います。

 ユウキの力は邪念の浄化で間違いおまへん」

「邪念の浄化ですか・・・」

「あの守護者も邪念が実体化したコアが生物に寄生したもので間違いおまへん。

 せやからユウキの力が弱点になるんや」


 ヤーランの説明にユウキは思わず自分の手を見つめる。


「何故、私にそんな力が・・・」

「元々、生まれ持っていた能力なんや。

 元の世界では必要ないから目覚めんかったんやろうけど。

 この世界に来たことがきっかけとなって、あの剣が成長を促したんやろうな」

「それならば、この先の戦いでもユウキのその力は重要なものになりそうだな」


 アドルフの言葉を受けてユウキが話す。


「この力をもっと自在に使えるようにする方法はあるのでしょうか」

「基本は魔法と同じやな。

 自分の力の本質を理解することや。

 そないしたらあとは力の発動をイメージするんや。

 イメージはなるべく身近なもんがええな」

「身近なものですか」

「そうや。何かいつも身につけているものとか思い出の品とかやな」

「身につけているものや思い出の品ですか分かりました。

 ありがとうございます、ヤーランさん」


 そこで話は終わり各々に部屋に戻って休むことにする。




 ユウキとアドルフとシャーロットが部屋へと戻ってテーブルの上の皿が宿の給仕によって片付けれると部屋に残るのはアルクトスとヤーランだけになる。

 アルクトスはハーブティを飲みヤーランはこの世界で手に入れた魔法具をいじっている。

 しばらくすると部屋に1人の女が虚空から現れる。

 実体ではなく離れた場所からの投影体ではあるが質量を持っており実体と寸分違わぬと考えてよい。


「捜せる範囲での太陽の神殿に関する文献を持ってきたわ」


 女がそう言うとテーブルの上に数冊の本と巻物それに紙の束が現れる。


「ありがとう、アステラ」

「創作と思われる物は外しておいたけれど、ご要望なら用意するわ」

「いや、ひとまずそれはいいだろう」

「宗教団体の創作なんてどれも同じやろおうからな。

 今までで分かった範囲なら太陽の石で間違いあらへんと思おうけれど」

「そうだな、だが確実に手に入れるためにも油断は禁物だ。

 太陽の石がこの状況の中心ならば何故こうなったのかを知る必要がある」


 そう言うとアルクトスは本の1冊を手に取ってページをパラパラとめくって文字が読めることを確認する。


「じゃ、私は戻るわ。

 太陽神殿の同行には引き続き目をつけておくわね」

「ああ、太陽神殿で何か動きがあれば頼む」

「ありがとうな、アステラ」


 アステラと呼ばれた女は現れたときとは逆に虚空に消える。

 それを見送ってヤーランも巻物の1つを解いて読み始める。

 アルクトスとヤーランは本と巻物それに紙の束の全てに目を通しすと話し合いをはじめる。


「太陽神殿がこの世界に現れたのは500年ほど前で間違いないようだな」

「せやな、そんで初代の教皇クレオやけど元は冒険者やったみたいや」

「しかしクレオの経歴や冒険歴にも太陽神はおろか信仰に関するものは何も無い」

「東の大陸に大聖堂が築かれる前、最初に太陽神の神官として現れたんは山間(やまあい)の小さな村やったみたいやな。

 それもかなり奥まった場所や」

「この本によるとクレオがどのようにして太陽神の神官となったか。

 疑問に思った者達が何人もその山をくまなく調べたようだな」

「せやけど、全て空振りで何も分からんかったようやな。

 それもそうや冒険者時代のクレオは東の大陸や無くてこの西の大陸を拠点にしとったんやからな」

「これによると冒険に出たままクレオは帰ってこずに行方不明扱いになっているな。

 そしておよそ2年後に東の大陸の先の山間(やまあい)の村に現れた」

「空白の2年やけどこれは太陽神の力を手に入れた経緯を調べられることを見越しての潜伏期間かも知れへんな。

 実際に多くの者がその山を中心に周辺も調べとる訳やからな」

「クレオが太陽神の力を手に入れたのは東の大陸では無くこの西の大陸だったと考えれば幾ら調べても何も分からなかったのも納得できるな」

「そないなら太陽の石を奪った魔王がこの西の大陸に来たのも偶然やないで」

「魔王城の位置が元々は太陽の石のあった場所か。

 もしくはそれに関係する場所だと考えるべきだろうな」

「そないなると太陽の石には何かあるちゅうことやな。

 その魔王がわざわざ奪い返しに来ただけでなくクレオが太陽神の力を手に入れたのにも関係あるはずやからな」

「こうなると太陽の石に何らかの力があるのは間違いないと考えても問題ないだろう」


 そう結論付けて遅くなるまでには話し合いを終えるとヤーランも自分の部屋へと戻っていく。

 ヤーランが部屋を出てしばらくするとアルクトスも灯りを消して休むことにする。




 第5の門である強欲の門の守護者グリードのその異形を瞳に映してユウキ、アドルフ、シャーロットはしばし驚きに固まる。

 それはもはや生物とは呼べない姿である。

 ドロドロとした表面と饅頭のような形の肉塊にあらゆる獣の顔や足や腕が突き出しそして腐り果てている。


「生命の精霊は感じられないわ」

「ならばアンデッドになるのか。

 しかしなんだアレは今までの守護者とは別物だな」


 シャーロットとアドルフが驚きと共に言葉をもらす。


「アンデッドやとするとユウキの力やないと有効なダメージは当たえられへんやろうな」


 ヤーランの言葉と共に全員がユウキに顔を向ける。


「確かにそうなるな。

 アンデッドに物理攻撃は効かないだろうからな。

 そうなるとコアを露出させてユウキをそこまで無事にたどり着かせることが重要だな」


 アルクトスの言葉に全員が同意して頷く。


「ヤーラン、馬車から馬を離すぞ。

 ユウキはこの馬を使ってくれ。

 ゴーレムなので手綱を握り頭で考えるだけで動かすことができる」


 馬車から1頭の馬が離されてユウキが跨る。

 

「接近戦は危険だろうから遠距離からの攻撃を主体にするしか方法が無いな」


 そう言うとアルクトスは馬車の後の物置からヤーランの狙撃銃より大型の狙撃銃を取り出してアドルフに手渡す。


「もう1頭の馬で俺が囮になって注意を引き付ける。

 援護の方を頼む」

「分かりました、お気をつけてアルクトス」


 ユウキの言葉を受け取ってアルクトスはもう1頭の馬に跨って駆けだす。




 アルクトスは銃をその手に持って鋼の馬を駆け走らせてグリードへと迫る。

 手に持つその銃は銃口部分は龍の頭を象った黄金の装飾であり漆黒の銃身は長めである。

 一見華美に思えるがホルダーからも抜きやすいように設計されており実践的な銃である。

 華美に見えるのはこの銃の特徴にある。

 魔術式を封じた〔グリモア〕という名の弾丸を放つための魔術式を元に設計されているのである。

 〔オテル・ドゥ・ドラグーン〕という名のこの魔法銃は弾丸(グリモア)に使用者の魔法力を込めて放つことができる。

 弾丸(グリモア)には魔術式のみが封じられておりそれ自体には魔法力は無い。

 わざわざこのような方法で魔法を使用するのは詠唱の短縮だけではなく魔法の発動が封じられた空間内での戦闘を想定してのことである。

 弾丸(グリモア)の内部は外とは隔絶された結界内の異空間であり相手に命中して内部で魔法を発動させてから解放されるので魔法の封じられた空間でも発動できるのである。

 神聖魔法に属する弾丸(グリモア)を装填するとグリードに向けて放つ。

 ドロドロの表面に着弾すると聖なる光が解放されその体を焼く。

 たて続けに5発の弾丸(グリモア)を放つと瞬時に6発の弾丸(グリモア)魔法銃オテル・ドゥ・ドラグーンに込める。

 聖なる光が表面を削るように焼くが有効なダメージは与えられていない。

 アドルフとヤーランも援護射撃を行うが致命傷には程遠い。

 おそらく奥深くにあるであろうコアを露出させるのには時間がかかることになるだろう。

 攻撃を受けている間にもグリードは露出している頭から古代語を唱えて次々とアルクトスに向けて魔法を放ってくる。

 弾丸(グリモア)を聖なる炎に代えると6発全てが瞬時に放たれグリードの体が燃えあがる。

 弾丸を聖別された油を圧縮して封じたものへと代えてグリードに放つと命中と同時に火勢が増す。

 聖なる炎に続き神聖化させた爆裂魔法を撃ち放つ。

 全身を燃やされてもなおグリードは魔法をアルクトスに放ち続ける。

 左手で手綱を握り鋼の馬を操り向かってくる魔法の火球や氷塊や電撃を避けながらグリードの注意を引く距離を保つ。




「このままやと持久戦に追い込まれて不利になるな」


 ヤーランの呟きを受けて勇気が振り返る。


「コアを露出させようと削っとるんやけど元がデカイうえに再生力も高いんや。

 生半可な攻撃は直ぐに元どおりやで。

 キャプテンの魔法銃も使用者の魔法力を消費するから長期戦になるとキャプテンの魔法量が人並みはずれて高おうてもフラフラになるからな」

「他に強力な武器はないのか」

「今はその大型銃が最大火力や」


 アドルフの問いかけにヤーランが答える。

 

「シャーロット、風の精霊王で私に守りの風をアドルフとヤーランは援護を頼む」

「どないするつもりや」

「私の力で奴の身体を浄化しながらコアまで駆けます」

「無茶やけど短期決戦でケリをつけるにはそれしかあらへんか」

「気をつけてね、ユウキ」


 そう言うとシャーロットは精霊語で語りかけ風の精霊王を招還する。

 風の精霊王が風となってユウキの周りを取り巻くとグリードへと向けて鋼の馬を駆け走らせる。

 アルクトスは意図を察して氷雪の弾丸(グリモア)魔法銃オテル・ドゥ・ドラグーンに込めてグリードに向けて放つ。

 6発の弾丸(グリモア)は狙い違わずにグリードに命中するとブリザードとなって吹き荒れる。

 吹き荒れる風がその身を斬り裂き冷気が炎を沈めて凍てつかせていく。

 ドロドロだった体表が固まりヒビ割れが亀裂となって走る。

 ユウキの剣から光が溢れて鋼の馬ごとその体を取り巻きグリードの体にぶつかる。

 グリードの体を錐で穿つように浄化の光が穴をあけて押し進む。

 浄化の光は精霊王の風と交わってユウキを押し潰そうと迫るグリードの肉塊を浄化しながら消し去っていく。

 

「ウオアアアァァァーーーッ!」


 剣から溢れていた光はもはやユウキ自身の体から溢れその輝きを増していく。

 体の内側から溢れる光に耐えかねて悶えるようにグリードが体を震わせる。

 ユウキの体から弾けるように光が膨れあがるとグリードの肉塊が吹き飛ぶように全て浄化されてコアを残して消え去る。

 残されたコアを目指して光となったユウキが駆け進んで撃ち砕く。

 

「やったあぁ!

 ユウキが倒したわ」

「ああ、見事だユウキ」

「ふうっ、お見事やでユウキ」


 シャーロット、アドルフ、ヤーランがユウキに喝采の言葉を送る。

 第5の守護者グリードはその肉体もコアもユウキの光によって浄化され微塵も残さずに消え去った。

 それと同時に強欲の門が開かれて第5の壁の内側へとユウキ、アドルフ、シャーロット、アルクトス、ヤーランは招かれるように歩みだす。



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